『Angel Beats!』登場で”鍵っ子”歓喜! 【アマプラ】2月配信開始の注目アニメ3選 「Fateシリーズ」も勢ぞろいで2月はきっと眠れない【2024年2月版】

4

2024年02月11日 08:20  Fav-Log by ITmedia

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Fav-Log by ITmedia

『Angel Beats!』(出典:Amazon)

 新作から旧作まで幅広いジャンルのアニメや映画が視聴できる「Amazonプライム」。2月配信開始タイトルには『Angel Beats!』をはじめ、スマホゲームの『FGO(Fate/Grand Order)』で人気の「Fateシリーズ」作品など多数の注目作がラインアップしています。

【その他の画像】

 今月の配信タイトルが傑作ばかりということもあって、SNSではファンが歓喜の声を上げ、作品名がトレンド入りするなど盛り上がりを見せています。今回はその中でも筆者がぜひ見てもらいたい作品をピックアップしました。どの作品も脚本、演出、作画、演技のすべてがハイクオリティーなので、寝不足にならないよう気をつけてくださいね。

●Amazonプライムの2月配信開始アニメ:『Angel Beats!』

 『AIR』や『CLANNAD』など数々の泣きゲーを手掛けてきたシナリオライター”麻枝准(まえだじゅん)”による、アニメ脚本家としてのデビュー作『Angel Beats!』。ゲームブランド”Key”の作品としても認知されており、Keyの熱心なファン(通称”鍵っ子”)の界隈でも一二を争う名作です。

 本作の主人公は記憶喪失の状態で目を覚ました少年・音無(おとなし)。真夜中の見知らぬ学園で見覚えのない少女・ゆりと出会った音無は、突然「ここは死後の世界」であると告げられ、何が何だか分からないままゆりの率いる”死んだ世界戦線”での活動が始まります。

 ゆりによれば、この世界は生前何らかの理不尽な死を経験した者がたどり着く場所で、死んだ世界戦線のメンバーは世界へ復讐するために神の手先とされる通称”天使”と、日夜激戦を繰り広げているとのこと……。半強制的に入隊することになった音無でしたが、天使との戦いの中で、天使の本当の目的、忘れていた自分の過去を思い出し、驚愕の真実を知ることになります。

 死んだ世界戦線のメンバーは男女共に個性的なキャラクターばかり。丁々発止なやり取りで表現される彼らの賑やかな学園ドラマは見どころの1つです。そんな日常風景を描きながらも、銃火器を用いた天使との壮絶なバトルもあり、緩急の激しい作品となっています。

 1人ひとりの生前のエピソードが丁寧に描かれているのも本作の特徴です。人生の理不尽さと向き合いながら、同時に人生の美しさを感じさせる感動必至の展開がいくつも用意されています。全13話の比較的短いシリーズですが、濃密に描写される十人十色の人生をキャラと一緒に追体験できる点は本作の大きな魅力です。泣きゲーライターが仕掛ける奥深い物語にきっと皆さんも泣かされてしまうでしょう。

●Amazonプライムの2月配信開始アニメ:『Fate/Zero』

 カルト的な人気を誇る『空の境界シリーズ』や、誰もが知る『鬼滅の刃』など傑作を生み出し続けているアニメーション制作スタジオ”ufotable”により制作された『Fate/Zero』。深遠なテーマで描かれるストーリーはもちろん、異常なまでに質の高い作画や演出にとにかく圧倒される作品。TVアニメにも関わらず毎回劇場版を見ているかのような上質な映像体験が味わえるアニメです。

 万能の願望器”聖杯”を求めて、7人の魔術師(マスター)が7人の英霊(サーヴァント)を召喚し、自らの悲願を果たすために血で血を洗う戦いを繰り広げる”聖杯戦争”。本作では『Fate/stay night』本編につながるまでの”第4次聖杯戦争”の決闘劇が描かれます。

 最近ではFGOを筆頭に高い評価を得ているFateシリーズですが、その中でも『Fate/Zero』はトップクラスにハードで重たい作品として知られ、原作を担当したシナリオライター・虚淵玄(うろぶちげん)の筆致が存分に生かされています。

 虚淵氏と言えば、アニメなら『魔法少女まどかマギカ』、ゲームなら『沙耶の唄』等を代表作とする”うつ展開”の申し子のような作家です。

 私怨や裏切り、騙し合い、虐殺、人体実験など暗く重たいテーマが続き、倫理観が揺さぶられること間違いなし。うつ展開の魅力はさることながら、話の前提をひっくり返すような誰もが驚く仕掛けも用意されており、二転三転する展開に目が離せなくなるはずです。

 またライダー、セイバー、アーチャーの3人の英霊による”王とは何か”や、言峰綺礼(ことみねきれい)とアーチャーによる”愉悦とは何か”、衛宮切嗣(えみやきりつぐ)とセイバーによる”戦とは何か”など、随所で繰り広げられる哲学問答も見どころの1つ。

 浅いエンターテインメントに飽き飽きしているなら、ぜひ『Fate/Zero』を見ながら英霊たちの深遠な問答に参加してみてください。

●Amazonプライムの2月配信開始アニメ:『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』

 『Fate/Zero』と同じ”ufotable”により制作された『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』。衛宮切嗣の養子・衛宮士郎を主人公に展開される『Fate/stay night』本編の物語。遠坂凜(とおさかりん)をヒロインに据えた、いわゆる”凜ルート”の作品です。

 舞台は冬木市で行われた第4次聖杯戦争から10年後の世界。再び7人の魔術師と7人の英霊が集い、聖杯をかけた殺し合い”第5次聖杯戦争”が始まります。

 期せずして戦いに巻き込まれ、セイバーを召喚することになった少年・士郎と、魔術師の名門で生まれ育ち、来歴不明の英霊・アーチャーを召喚した凜との2組を中心に進む物語。ufotableの卓越したアニメーションで表現される圧巻のバトルシーンや、士郎と凜の淡い恋心、アーチャーの謎、先が読めない展開などさまざまな魅力が詰まっている作品です。

 プロローグ・エピローグを含め全26話で構成されており、セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、アサシン、キャスター、バーサーカーの7陣営のバックストーリーが濃密に描かれています。エピソードの中には神話の再現とも言える英霊同士の名勝負が描かれるなど、悲劇も喜劇も含め感情移入しながら腰を据えて楽しめるアニメとなっています。

 本作の最大の見どころは、主人公・衛宮士郎の成長です。幼い頃冬木の大火災に巻き込まれ死にかけていた士郎を助けた切嗣。その養父・切嗣の姿に憧れて、あらゆるものを複製する魔術を手に”正義の味方”を目指し始める士郎ですが、その夢は思わぬ存在によって阻まれることになります。

 観客である私たちも、夢や理想を掲げたは良いものの、周りに馬鹿にされたり現実を知って「自分なんか…」と自分で自分を冷笑し、理想を諦めかけたりすることもあるかと思います。それは士郎も同じで何度も「お前は偽物だ」「まがい物だ」とののしられ、果ては「理想を抱いて溺死しろ」とまで言われ、無力感にとらわれてしまうこともあります。

 それでも再び立ち上がる士郎の姿に、夢や理想を一度でも掲げたことがある人なら心を打たれるはず。くじけそうな時に何度でも繰り返し見て欲しい1作です。

このニュースに関するつぶやき

  • いい加減、『Fate/stay night』やらんといかんなぁ……。
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(3件)

ランキングIT・インターネット

前日のランキングへ

ニュース設定