「子宮が黒いから」鑑定した女性にマッサージで…逮捕された占い師の悪質手口と“しぶちかの父”になった理由

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2024年02月12日 17:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

逮捕された“しぶちかの父”を名乗っていた成田文祥容疑者(本人のSNSより)

「あなたの隣に小さな子どもが見える。その子は、あなたからしか生まれたくないと言っている」……。

 男は、女性にそう告げると東京・豊島区内にあるホテルへ呼び出した――。

しぶちかの父を名乗る占い師を逮捕

 警視庁巣鴨署は2月6日、“しぶちかの父”を名乗る占い師・成田文祥容疑者(65)を、わいせつな行為をしたとして不同意性交等の疑いで逮捕した。

「成田容疑者は2023年9月18日、数日前に都内で開催された占いイベントで知り合った40代の女性に、詳しい鑑定結果を伝えると言って呼び出しました。そこで“あなたの子宮は黒くなっているから子どもが中に入れない。治すためにマッサージする”と女性に話して、犯行に及んでいます。女性は占いの一環だと信じ込んでいたようですが、別の占い師に相談した際に被害を認識。事件が発覚しました」(全国紙社会部記者)

 東京・渋谷の地下商店街、通称“しぶちか”の一角にある店舗で、成田容疑者は占い師として活動していた。

 現在、“しぶちか”に占い店を構える会社に問い合わせると、成田容疑者について、ため息混じりにこう話す。

「うちが運営する“しぶちか”の店舗で、成田容疑者は働いてはいませんでした。まったく関係ないんです」

 “しぶちか”にある占いの店は、その1店舗のみ。成田容疑者は“しぶちかの父”を名乗っているのだから、そこで働いていないはずがない。どういうことか。

「ウチの占い店が“しぶちか”に店をオープンさせたのは2023年1月です。成田容疑者は、ウチが店をオープンさせる前、同じ場所にあった別会社が運営する占い店で働いていたんですよ。ウチが店をオープンさせてから、成田容疑者が“しぶちか”にある店舗で働いたことはありません。それなのに“しぶちかの父”を勝手に名乗り、あげくの果てに事件まで起こして、こちらは迷惑しています。営業妨害ですよ」(前出・占い店の関係者)

成田容疑者のことを知る人はいない?

 近隣の店舗で話を聞いても、

「知らない」

 と話すだけで、成田容疑者のことを知る人はいなかった。

 成田容疑者のSNSによると、青森県つがる市出身。都内の大学を卒業し、人材派遣業や情報媒体の発行などを行う大手企業に勤めていたとされる。以前の職業として“アロマエステティシャンのソムリエ”という記載もあった。その後、占い師として転職したのか……。

「私が“しぶちか”で構えていた店舗で、成田容疑者が働いていたのは事実です」

 そう話してくれたのは、以前に“しぶちか”で占い店を構えていた女性店主だ。

「ただ、成田容疑者が私の店舗にいたのは、わずか3か月ほどのこと。2022年に占い師を募集していたら応募があったので、お願いしたんです。感じのいい人でしたから、まさか事件を起こすとは思いもしませんでした。当時はお客様からの苦情もありませんでしたから……。本当に驚いています」(女性店主、以下同)

 では、成田容疑者の評判はどうだったのか。

「行列ができることもなく、売り上げもそこまでよくはなかったですね。なにより問題だったのは、勝手に“しぶちかの父”を名乗っていたこと。何年も同じ場所でやって、お客様からの信頼を得て、行列ができるようになって初めて名乗れるものだと思うんですが、ウチの店舗で占いを始めた途端“しぶちかの父”を名乗り始めたんです。私は“勝手に名乗ったらダメだよ”と何度も言っていたんですが、聞かなくて……」

 とはいえ、いい加減な“名乗り”が、もたらした効果は絶大だったのかもしれない。
成田容疑者のSNSには、連日のように飲食店で食事をする様子が投稿されている。それだけ羽振りがよかったということか。

「ウチではそうでもありませんでしたが、各地で開催されるイベントに出店していたようですから、そこで人気があったのかもしれません。こういうことがあって、私も仕事に影響がないか心配です。ウチの店舗では、もう男性の占い師にお願いするのをやめようと思っています」

犯罪被害への入り口

 人間、生きていれば悩みは尽きない。そんなとき、ちょっとした助言を占い師に求めることもあるだろう。しかし、それが犯罪被害への入り口となる可能性もある。

「“このままでは災いが起こる”などと騙し、高額な商品を買わせたり、高額な鑑定料を請求したりする霊感商法が社会問題となっています。霊感商法は精神的に弱っている人の、心のスキマに付け込む悪質な手口です」(前出・社会部記者、以下同)

 成田容疑者が行っていた占いは、《前世・守護霊。全部まとめて霊視占い》や《亡くなった方、ペットからのメッセージ》など、スピリチュアルな世界が連想される言葉が並ぶ。

「成田容疑者も“子ども”に関する言葉を被害女性に投げかけており、女性の弱みに付け込んだ形です。しかし、女性が被害を受けたときは、成田容疑者の言葉を信じ込んでおり、事件が表面化しなかったかもしれません。こうしたことから、成田容疑者は同様の犯行を繰り返している可能性は十分に考えられます」

 警察の取り調べに対して成田容疑者は、

「マッサージはしたが、性的な目的はない」

 と、容疑を否認しているという。インチキ占い師にはご用心だ。

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