中村勘九郎、息子・勘太郎と『江戸歌舞伎発祥之地』に立つ 約20年前に勘三郎さんが記念碑除幕

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2024年02月15日 11:58  ORICON NEWS

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(左から)中村勘太郎、中村勘九郎 (C)ORICON NewS inc.
 歌舞伎俳優の中村勘九郎(42)と中村勘太郎(12)親子が15日、東京・京橋にある「江戸歌舞伎発祥之地」記念碑前で、現在歌舞伎座で開催している中村勘三郎さん(享年57歳)の十三回忌追善興行『猿若祭二月大歌舞伎』の取材会を行った。

【動画】中村勘九郎、江戸歌舞伎400年記念日 歌舞伎発祥の地で父・勘三郎を偲ぶ「息子の歌舞伎を見せたかった」

 取材が行われたこの日は、1624年に初代勘三郎が江戸で初めて幕府の公認を得て芝居小屋・猿若座(後の中村座)を建てた“江戸歌舞伎発祥の日”。取材会場となった「江戸歌舞伎発祥之地」記念碑は、猿若座が江戸の中橋南地(現在の京橋〜日本橋)に建てられたことを受け、1957年に建立された。

 2005年には、18代目の襲名を控えた勘三郎さんが記念碑リニューアル記念の除幕式に参加した。江戸歌舞伎の誕生400年、勘三郎さんの13回忌となる今年、息子と孫が同所にそろった。勘九郎は「江戸歌舞伎が始まって400年。その節目の日にこうやって勘太郎と一緒にこの地にいられることに縁を感じる」と、約20年を経て親子三代で同所に立った喜びを噛み締めた。

 公演については「400年の節目であり、父の13回忌でもある。その年に勘三郎の名前が付いた『猿若祭』になったというのは、本当にもう…向こうに行ってもこのプロデュース能力かと…(笑)」と感服。「『自分の名前を入れろ』という遺志を感じる。完全にやっていますよね(笑)」と笑いながら、「ちゃんと鳥肌が立ちました。いつまでもかっこいい父です」と思いをはせた。

 追善興行夜の部では、江戸歌舞伎の発祥を題材とした中村屋ゆかりの舞踊『猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)』が上演されている。本演目は、勘三郎さんが1987年の初演で主役・猿若を演じ、その後2005年から2021年まで勘九郎が同役を継承。今年の追善興行では、勘三郎さんの孫で勘九郎の長男である勘太郎が初役で猿若を務めている。

 勘九郎は「400年という節目の公演はめったに見られないですし、記念すべきときにより多くのお客様に足を運んでいただけたらうれしく思います」と呼びかけ、勘太郎は「一生懸命踊っていますので、ぜひ見に来てくださればいいなと思っております」と言葉に力を込めた。


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