39歳・松本まりか、キャリア24年で「奇跡」地上波GP連ドラ初主演　“結婚詐欺師の婚活”に挑む【コメント全文】

　俳優の松本まりか（39）が、4月スタートするABCテレビ・テレビ朝日系連続ドラマ『ミス・ターゲット』（毎週日曜　後10：00）に主演することが16日、発表された。地上波ゴールデン・プライムタイム連続ドラマで初主演を飾り、男性を手玉にとるダークヒロインでありながら、恋に苦悩する結婚詐欺師を演じる。

【写真】『ハケンアニメ』脚本家が書きおろす『ミス・ターゲット』松本まりかビジュアル

　ABCテレビ制作“日10ドラマ”枠は、昨年4月の創設以来、これまでオリジナル脚本にこだわってきた。最新作も、映画『ハケンアニメ』（2022年公開）で「第46回日本アカデミー賞」優秀脚本賞を受賞した政池洋佑氏が書き下ろす。相反する「結婚詐欺」と「本気の婚活」を題材に、人間のずるさとかわいさをギュッと詰め込み、日曜夜に気軽に楽しめるエンタメストーリーを届ける。

　松本は、2000年に俳優デビューし、24年かけてついにGP帯の連ドラ主演をつかんだ。18年に出演した連続ドラマ『ホリデイラブ』などで、“あざとさ”や“含み”のある演技や独特のたたずまいが注目を集め、各賞に輝いた遅咲き。連続ドラマ『それでも愛を誓いますか？』（21年）主演など飛躍を重ねてきた。日10枠で放送中の『アイのない恋人たち』主演の福士蒼汰とは、5月公開の映画『湖の女たち』のW主演同士で、バトンをつなぐ。

　演じるのは35歳の朝倉すみれ。その美貌と巧みなテクニックで、悪事で荒稼ぎする男たちに結婚詐欺をしかけ、狙った「的」を決して逃さない“ミス・ターゲット”として暗躍する。しかし突然、結婚詐欺から足を洗って本気の婚活を始めると宣言し、意気揚々と婚活市場に乗り込む。基準はズバリ“金”だが、実は普通の恋愛経験がゼロ。これまでの打算的な疑似恋愛と本気の恋との違いに直面しながら、奮闘していく。

■松本まりか　コメント
――今作がGP帯連ドラ初主演となりますが、オファーを受けた時の感想を教えてください。
GP帯連ドラの主演、その「ことの大きさ」が如何なるものか、よく理解をしているつもりです。その上で、スタッフの皆さんの情熱、一緒に背負いますと言ってくれる人たちがこんなにもいること、そして15歳でこの仕事を始めた頃から奥底に秘めてきた夢が、今こうして目の前にやってきてくれた奇跡はあまりに尊く…持てるすべて。ベストを尽くします。

――“結婚詐欺師の婚活”は、脚本の政池さんが以前から松本さんをイメージして当て書きしていたオリジナルストーリーだとお聞きしましたが、それを聞いていかがでしたか？
当て書きしてくださっていたとは…なんと光栄なことでしょう。これまでの自分を少し褒めたいと思いました！（笑）
政池さんもGP帯の連ドラを書くのは初めてだと伺い、改めて、並々ならぬ心意気が脚本から伝わってきます。きっとそれは現場の原動力になり、見てくださる皆さんにも受け取っていただけると思っています。

――すみれの印象や、演じる上での意気込みをお聞かせください。
息を吸うように相手の心を取り込み、息を吐くようにその口から嘘を紡いでいく。その上狙ったターゲットはもれなく幸せな気持ちにさせていく結婚詐欺師。言い換えるなら恋愛のプロフェッショナル。これを演じる？…痺れます。
そして物語はそのダークヒロインが初めて目覚める大人の純愛ラブストーリー。なんと、これがうまくいかないらしいのです！
これまでひと癖もふた癖もある愛の形を演じてきましたが、私としては今回初めての王道ラブストーリーとなります。満を持して、純な恋をしたいと思います(笑)。

――視聴者へメッセージをお願いします。
まずは視聴者の皆さんをぐいぐい惹き込んでいくような魅力的な共演者とスタッフの方々が集まってくださいました！発表までどうぞお楽しみに。
私としては現場の皆さんにとってこの撮影がとにかく楽しいと思える毎日になるよう、良き現場づくりをしていけたらと思っています。
この作品に携わるすべての方たちがやり甲斐を感じ、充実と達成感で心を満たすことができたらこの上ないことです。そこから生まれるドラマには、視聴者の皆さんの心を豊かにしてくれる素敵なチカラが宿ると信じて。ではでは放送をお楽しみに！

■脚本・政池洋佑氏　コメント
松本まりかさん演じる結婚詐欺師のすみれは“恋愛のプロフェッショナル”でありながら、自分自身の恋愛経験は、ほぼゼロの“恋愛の初心者”でもあります。悪人でありながら、チャーミング。前代未聞のヒロインを松本さんが演じる。とにかく楽しみです。
松本さん以外のキャスト・スタッフも豪華で、「え!?出てくれるんですか」と何度、言ったことやら。机にしがみついてでも、面白い作品を書くしかありません。
元々、オリジナルの恋愛ドラマを書きたくて、この業界に入りました。
この作品が誰かの「大切な作品」になるよう、丁寧に紡いでいきます。