【2024年F1新車情報:レーシング・ブルズ】VCARB 01はプルロッド式フロントサスペンションを導入。感触に変化も

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2024年02月23日 08:20  AUTOSPORT web

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レーシング・ブルズF1の2024年型マシン『VCARB 01』
 バーレーン・インターナショナル・サーキットで2024年シーズンのF1プレシーズンテストが行われた。1月下旬より各チームによる新車発表が行われたが、カラーリングの公開のみにとどまったチームもあり、このテストでようやく全チームの新型マシンの実車を目にすることになる。今回は、ビザ・キャッシュアップRB F1チームの2024年型マシン『VCARB 01』を特集する。

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 昨年までのアルファタウリからチーム名を『ビザ・キャッシュアップRB F1チーム(以下、レーシング・ブルズ)』に変更してきた角田裕毅が所属するイタリアチーム。プレシーズンテスト初日に最初にステアリングを任されたのは、昨年同様、角田だった。

 昨年よりも細くなったノーズに取り付けられたフロントウイングも、デザインが刷新された。特徴的なのは一番下のメインフラップの裏面の形状で、中心線から左右250mmあたりで湾曲している。これは中心線から左右250mmの範囲の形状を利用して作る空気の渦を指す『Y250ボルテックス』を利用したものなのかもしれない。

 フロントサスペンションが昨年までのプッシュロッドから今年プルロッドに変更された。この変更に伴い、ステアリングのフィーリングが変わったようで、その変化に合わせたドライビングを角田はこのテストでさまざまにトライしていた。

 後半からレッドブルとのコラボレーションを強化してきたレーシング・ブルズ。サイドポンツーンの下のアンダーカットがさらに大きくなり、サイドポンツーンのエントリーが下側が前方へ伸びたトレー形状となっているのがわかる。また、ヘイローから後方へ向かって円筒状のキャノンデッキが設けられているのも、レッドブルと似ている。

 昨年のシンガポールGPからリヤサスペンションはレッドブルと同様のものを使用している。これはレギュレーションで許されており、いくつかのライバルチームもギヤボックスを購入しているチームからサスペンションを購入している。ただし、空力は独自に開発しており、ディフューザーの形状はレッドブルと異なり、両サイドの上の角が角張っている。

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