「人気テーマ株に買い場が到来」下落相場で買い増し続けた39歳・資産2155万円女性のツラすぎる現実

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2024年02月25日 12:21  All About

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All Aboutが募集している「投資の失敗エピソード」から、投資を行う中でやってしまいがちな失敗事例を紹介。今回は神奈川県在住39歳女性が後悔している投資の失敗談です。
株価が順調に推移している時だからこそ、意識しておきたい投資にまつわる数々の落とし穴。ここではAll Aboutが継続的に募集している「投資の失敗エピソード」から、まわりの方がどのような失敗や後悔を経て今に至るのかをみていきます。

理屈では測れないリアルな失敗エピソードから、ご自身の投資のヒントを見つけ出してください。

投資の失敗エピソード・回答者プロフィール

年齢性別:39歳女性
同居家族構成:本人のみ
居住地:神奈川県
お仕事:会社員
世帯年収:750万円
世帯金融資産:現預金200万円、リスク資産1955万円
投資を始めた年齢や時期:35歳(2020年)

リスク資産内訳

(※詳細が不明なものも原文ママ記載)
・新NISA:240万円
・旧NISA:45万円
・日本株:150万円
・米国株:700万円
・米ドルMMF:250万円
・仮想通貨:150万円
・先物取引:270万円
・iDeCo:150万円

「ベア相場でVRなどグロース系に数百万円を投資」

2022年の下落相場で失敗をしてしまったという今回の投稿者女性。

「コロナ禍で株価がどん底だった時、同僚の勧めもあってNISAで原油ブル(原油価格連動型商品)を購入。なかなか上がらず放置したところ、まさかのプラス100万円を叩き出しました。その後も自動車株や新興国など続々と利益が続き、何でも儲かる状況にすっかり気が大きくなった私は、2022年のベア相場(下落相場)で当時イケイケだったVRなどグロース系(の銘柄)に数百万円を投資」したそうです。

結果「みるみる値下がりを続ける中、『いやいや、あれだけみんなが言っていたんだから絶対V字回復でしょ!』と日に日に落ちていく株価を買い増し、また買い増し……としましたが……結局株価は最大でマイナス90%になりました」と、いわゆる落ちてるナイフを拾い続けてしまったことを告白します。

「切るに切れず塩漬けし続け、今でもマイナス62%」

「マイナス50%になった頃『これはいよいよダメかも』と思いながら買い増しし、マイナス90%では見向きもしなかった。失望で胸がいっぱいで、せっかく去年儲けた分を今損切りすればパアにしてしまう……」と頭を抱えたそう。

しかも「NISAなのでマイナスのまま売っても損益通算できません。せめて残り3年で、なるべく良い金額で売らなければ……」と思い「結果、切るに切れず塩漬け」している状態だと言います。

結局「掛金の90%が飛んだ。今でもマイナス62.64%。米国株の含み損はマイナス143万円」と傷は癒えていないそう。「自分でもバカだとは思います」とコメントされています。

ちなみに塩漬けにしている銘柄は「ユニティ(ソフトウェア)、アップスタート・ホールディングス、テラドックヘルス、ペイパル、リヴィアン・オートモーティブなど」だそうです。

「多くの人が熱狂していても冷めるのは一瞬」

失敗について、「利下げ、買い支えなどのブル相場(上昇相場)で、たまたまビギナーズラックを引き当てただけなのに、自分に対して投資が上手いのだと勘違いした」ことが原因だと振り返る投稿者女性。

勘違いの結果、「株価が下がり続ける中(でも)『これは良い株なのだからすぐにでもリバウンドするはず!』と勝手に思い込み、また逃げるのが悔しくて損切りもできなかった」と言い、「ほんの少しの成功体験を過剰に評価して尊大になってしまう。頑固で見栄っ張り。自分の考えは間違っていないので相場が自分についてくるのだと思ってしまった」と反省されています。

一方で「塩漬けのエヌビディア(NVDA)は買値に到達した瞬間に嬉しくなって売ってしまい、あれを売らなければ今頃2倍になっていた」とのことで、含み益になると途端に我慢できなくなってしまう、これは投資特有の難しさでもあります。

「今思えば撤退した銘柄がバンバン伸びているので、あのまま持っていればプラマイゼロになったかもなと悔しい気持ちもありますが、仕方ないですね。これらはプラ転した時点でほっとして逃げたつもりになっていましたが、そのままスルスル伸びていく良銘柄だったという悲しいオチです。残りの塩漬け株は別銘柄の売買で何とか損益通算してトントンにしたいなと思ってます」とのこと。

今回の失敗から学んだこととして、「多くの人が熱狂しているからといって、それが冷めるのは一瞬だということに気づくべきだった」と回答した投稿者。

現在は「チャートが全てだという基礎を理解した上で、決算書を調べるなどファンダ(ファンダメンタル)的にも期待の持てる銘柄に絞る。そもそも個別株は積極的に手を出さず、指数のレバレッジ商品、かつロングをメインに。ベア型は危険。iDeCoやNISAで指数インデックスの積立を行い、経済成長にしっかり乗った上で他の商品をトレードすること」を心がけ投資に臨まれているそうです。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
(文:あるじゃん 編集部)

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