村瀬歩「『ハイキュー!!』を教科書に生きてきた声優人生だった」舞台挨拶で恩を語る

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2024年02月25日 20:08  コミックナタリー

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「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」公開御礼烏野舞台挨拶の様子。左から内山昂輝、林勇、村瀬歩、細谷佳正、岡本信彦。
古舘春一原作による「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」の公開御礼烏野舞台挨拶が、本日2月25日に東京・TOHOシネマズ日比谷にて開催され、日向翔陽役の村瀬歩、東峰旭役の細谷佳正、田中龍之介役の林勇、西谷夕役の岡本信彦、月島蛍役の内山昂輝が登壇した。

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オレンジ色を取り入れた衣装で揃えた烏野チームのキャスト陣が登壇すると、大きな拍手で迎えられた。この日は壇上に、X(旧Twitter)でのファンの反応を集めた特大パネルが用意され、印象的な感想を見つけては読み上げていく。村瀬は「奥歯噛み締めてしまって顎痛い」という感想に「大変ですね」とこぼしつつ、「(反響は)蓋を開けてみるまでわからないので、こういう形や、耳に入ったりするのが温かくてうれしいです」とSNSの感想や口頭での称賛の声の多さを喜んだ。

その後も細谷が「IMAXで観てきた旭さんのスパイクの音が重い笑笑」という書き込みに、「クレームにも似た感想ですよね?(笑)」と触れて笑いを誘いつつ音の演出の素晴らしさに言及。さらにXで「ハイキュー!!」関連の話題を引用リポストしバズったことから、作品の反響の大きさを感じたことを明かした。岡本が一番気になったのは「一番グッときたのは『上に飛べ』です。月島蛍に心臓を持ってかれました」という投稿。これに「犯罪者です」とツッコミを入れ笑いを起こしつつ、「いろんなキャラクターに見応えがある」と今作の魅力を語った。

内山は試合に出ているメンバーを揃えて行われたという収録を振り返り、「久しぶりに大人数でやったら、全然アフレコ終わらなくて(笑)」と話す。村瀬も「永遠に続くんじゃないかと思った」と同意し、内山は「選手の疲労感と自分の疲労感がマッチしてきて、熱量がすごくて。でもこれが『ハイキュー!!』だったなってなりました」と現場の熱量を伝えた。

今作では、烏野のメンバー1人ひとりとリンクしたドラマを持つライバル校・音駒との戦いが描かれる。村瀬は、孤爪研磨とのシーンでエモーショナルな気持ちになったことを明かし「日向が雄叫びをあげるんですけど、終盤のほうだったので、そこまで積み上げてきたものが日向の声になって出てるというか、自分の気持ちとすごくリンクした感じがあった」と、声が枯れることも考えずに叫んだというシーンへの思いを語った。

林もこの村瀬の叫びが印象に残っていたそうで、「収録で、彼の雄叫びを聞いたときに、ちょっと泣きそうになるぐらい、すごいなと思って」とそのときの心境を伝える。続けて「収録も終盤に差しかかって、声を張り上げながらやっていたので、枯れながらもがんばっていた人もいたんです。そのなかで、全力の叫びを聞いた瞬間に、『俺も田中を演じ切んなきゃ』と気持ちを突き動かされました。主人公としてのプライドを感じたというか、いろんなものが詰まった声だなと思いました」と村瀬の演技に称賛の言葉を贈った。

この日は、スポーツ庁とのタイアップの縁から、現役時代はハンマー投げで数々の快挙を成し遂げた、スポーツ庁長官の室伏広治からメッセージ動画も届く。さらに応援上映の実施も伝えられ、客席から歓声が上がった。

最後の挨拶では村瀬が「『ハイキュー!!』を教科書にして、生きてきた声優人生だった」と作品への熱い思いを話し始め「過去の自分がどう演じてたかなっていうのを観ては、 今の自分だったらこう演じるなという気持ちもあるんですけど、そのときの自分にしかできなかった、汗水垂らしてがんばったものの結晶だったなと思っています。今回の劇場版も、たぶん10年後の自分が観ても、あのときの自分は本当に、そのときにできる全力のことをがんばっていたなと思う作品になっていると思います」と言葉に力を込める。さらに「『もっとがんばろう』っていうエネルギーを受け渡している感じが、ものすごく強い作品です。その集大成が皆さんのもとに届いて、大ヒットっていう形になって、うれしいですし、村瀬として『ハイキュー!!』に対してとても恩義を感じているし、面白い作品が評価されるっていうことが、すごくうれしいです」と締めくくった。

■ 室伏広治(スポーツ庁長官)コメント全文
みなさんこんにちは、スポーツ庁・長官の室伏広治です。
「劇場版ハイキュー!!」大ヒットおめでとうございます。私はスポーツ庁長官として「する」「みる」「ささえる」の3つの観点からスポーツ振興に取り組んでいます。その中でとても大事なことは皆さんが“楽しんでスポーツをすること”、“スポーツの楽しさを知ること”、“スポーツの楽しさを分かち合えること”だと思います。この「ハイキュー!!」は選手や応援する人などそれぞれの立場からその楽しさを全力で、ものすごい熱量をもって伝えてくれる作品です。お互いに切磋琢磨し合える関係性がチームの中にも外にもあってそうやって汗をかいて必死になって成長していく喜びが観ている私たちの中からも湧き出てくるようです。この映画を観た皆さんはきっと「バレーボールっていいな」そして「スポーツっていいな」と感じていただけるのではないでしょうか。アニメ放送開始から10年目の節目を迎える「ハイキュー!!」からスポーツの輪が一段と広がっていくことを期待しております。

■ 「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」
公開中

□ スタッフ
原作:「ハイキュー!!」古舘春一(集英社 ジャンプ コミックス刊)
監督・脚本:満仲勧
アニメーション制作:Production I.G
配給:東宝

□ キャスト
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、江川央生、梶裕貴、中村悠一、立花慎之介、石井マーク ほか

(c)2024「ハイキュー!!」製作委員会 (c)古舘春一/集英社

このニュースに関するつぶやき

  • キュアウィングにとって日向は、かなり難しい役らしいが、やりきったおかげで代表作となったな
    • イイネ!6
    • コメント 4件

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