ポーラ・オルビスグループ「ポーラ青山ビルディング」 アート・文化・教育が共存した複合型オフィスビル

0

2024年03月01日 15:21  Fashionsnap.com

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Fashionsnap.com


ポーラ青山ビルディング外観

Image by: ポーラ・オルビスホールディングス
 ポーラ・オルビスグループの不動産事業会社ピーオーリアルエステートの「ポーラ青山ビルディング」が3月1日に竣工した。最新鋭のオフィス環境に加え、スタートアップ企業を支援するインキュベーションスペースや多目的ホール、子育て施設や文化拠点を擁す、アート・文化・人・地域がつながる複合型オフィスとなる。

 同グループは多様化する「美」の価値観に応えるため、グループの長期ヴィジョンにおいて「Well-beingや社会領域への事業拡張」を戦略の1つとしている。同ビルは芸術や文化との接点を創出するとともに、地域社会および、コミュニティ形成の活性を促し、“Well-being”の実現と不動産の価値向上を目指す。
 オフィスフロアは無柱空間の天井高で開放感あふれる心地よい環境を創出するとともに、非接触ICカードリーダーによるセキュリティシステムを導入。テナント専用ラウンジではオフィス向けフードサービス「イナカデリコ」による食を提供する。インキュベーションスペースを7月にオープン予定で、同社のコーポレートベンチャーキャピタル事業であるポーラ オルビス キャピタル(POLA ORBIS CAPITAL)が運営し、事業立ち上げにまつわる経営面などをサポートする。またオフィス内に、クリエイティブ制作用の撮影ブースやフリースペースを用意し、利用者間のコミュニティ形成を創造することで、新たなアイディアや事業につながるよう、ハード・ソフト面で充実した機能を備える。
 またアート・文化・教育が融合した施設として、同グループが長年培ってきたアートや文化的な資産を活かしながら、新進のアーティストなど次世代をけん引するクリエイターを積極的に起用。国内外で活躍する多彩なアーティストの作品を敷地内に公開し、青山エリアの新たな文化拠点を目指してさまざまなコンテンツを提供する。青山通りに面した上空30mには、姉弟ユニットの現代美術作家シムラブロス(SHIMURAbros)による、時空を超えて豊かに広がる大地をイメージしたシンボリックなパブリックアートを展示。加えて、化粧文化を学術的に研究することを目的に1976年に設立した、「ポーラ文化研究所」を移転し、5月にオープンを予定する。古代から現代までの資料収集・調査研究を行うとともに、化粧文化にまつわる情報を発信するほか、文化的コンテンツの拡充に向けた新たな活動もスタートする。
 さらに認可保育園「まちの保育園 南青山(仮称)」を4月ごろに開業予定。「まちぐるみで子育てを、子どもたちとまちづくりを」といったコンセプトのもと、子どもたちが日常の中でさまざまな人・もの・ことと出会い、興味関心を持ち、学びを深めていくことを理念としている。大学などの研究機関や世界の教育機関、企業、クリエイターとも連携・協業。アートと触れ合う機会も積極的に設け、創造性あふれる学びの場を提供していく。そして地下1階には一般利用が可能なイベントホール「ピーオー 南青山 ホール(P.O.Minamiaoyama Hall)」を開設。現在予約受付中。1階ロビーとの一体利用も可能で、発表会や式典、セミナーなど幅広い用途で利用できる。
 同ビルは「CASBEE 認可認証」の「建築(新築)」および「スマートウェルネスオフィス」の2部門で最高位の評価Sランクを、また「建築物省エネルギー表示性能制度(BELS)」の4つ星を取得。環境負荷に配慮した建築設計はもちろん、新たな文化交流拠点も高く評価されたという。さらに再生可能エネルギーによる電力供給を採用するなど持続可能性の実現に向けた社会的意な問題の解消にも取り組む。

■ポーラ青山ビルディング概要建築主:株式会社ピーオーリアルエステートデザイン監修:有限会社安田アトリエ設計・管理:株式会社久米設計アート監修:株式会社TAKプロパティ施工:鹿島建設株式会社所在地:東京都港区青山2-5-17規模:地上16階・地下2階 建物高さ:86.50メートル竣工:2024年3月1日特設サイト

    ランキングトレンド

    前日のランキングへ

    ニュース設定