今みんなが見てるアニメはこれ! 「Amazonプライム視聴ランキング」 3位は『葬送のフリーレン』2位は『薬屋のひとりごと』1位は…【2024年3月版】

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2024年03月11日 08:40  Fav-Log by ITmedia

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『薬屋のひとりごと』(出典:Amazon)

 新旧問わず世界中のアニメや映画が視聴できる「Amazonプライム」。3月の視聴ランキングトップ10には『葬送のフリーレン』や『薬屋のひとりごと』など、2月に引き続き高い評価を受けているアニメがランクインしています。

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 今回は「Amazonプライム3月の視聴ランキング(日本)」の上位3作品のアニメを紹介します。何を見ようか迷った時の参考にしてみてください。

本記事は、Amazon.co.jpのプライム・ビデオ視聴ランキング(2024年3月8日18:00現在)に基づいてランキングを集計しています

●Amazonプライム3月の視聴ランキング:3位『葬送のフリーレン』

 初回が2時間放送されるなど、スタートの時点から大きな話題を呼んだ『葬送のフリーレン』。秋アニメで放送されてからその良質なストーリーはもちろん、金曜ロードショーでの初回放送やYOASOBIの主題歌「勇者」など話題となる複数の要素がブーストをかけ、現在でも3位という高い人気を獲得しています。

 魔王討伐後の世界で、人間とは何か、生きるとは何かという哲学的なテーマを、ゆったりとした時間を生きるエルフ・フリーレンの視点から詩的に描く作品です。フリーレンを軸に落ち着いたやや低体温なコミュニケーションが展開されるのですが、普段ゆったりしているからこそ時折り現れる情緒的な場面に胸を打たれることになります。

 一見するとよくある異世界ものですが、フリーレンの衣装や魔法の設定、人物それぞれの背景の深掘りなどは独自性に富んでおり、見たことがあるようでない新鮮なアニメです。草木の揺らめきや星の輝き、夕暮れなど風景へのこだわりも強く、通り一遍ではないリアリティーのある異世界が表現されているため、フリーレン一行の旅を通して作品への没入感とひとつ一つの自然現象をしっかり味わえる情緒豊かな作品でもあります。

 フリーレンの特徴は極めて寿命の長いエルフであるがゆえに、人間の感覚が理解できずにいるという点です。10年に及ぶ長い魔王討伐の旅も、フリーレンにとってはほんの一瞬の出来事。10年の歴史を感慨深く振り返る他の勇者一行の気持ちは、フリーレンにはいまひとつ分かりません。

 魔王討伐後フリーレンは人間にとっては長く、エルフにとっては短い半世紀の旅へ繰り出します。長い旅の中でふと仲間のことが気になったフリーレンが町へ戻ると、50年の時を経てすっかり老け込んでしまったかつての仲間・ヒンメルの姿が……。ヒンメルはほどなくして天に召され、フリーレンは他の残された仲間たちと共に葬儀へ参加します。

 葬儀中周囲から悲しい顔ひとつもしないのか……と批判を受けたフリーレンは、自分がヒンメルのこと(仲間のこと)を何も知らない、知ろうとしなかったのだと深く後悔し大粒の涙を流します。そしてフリーレンは人間らしさや生きること、感じることを追求するというこれまでとは全く違う、人を知るための旅へ出ることになるのですが……。

●Amazonプライム3月の視聴ランキング:2位『薬屋のひとりごと』

 中世のとある大国を舞台に、薬師の少女が活躍する一風変わったミステリー作品「薬屋のひとりごと」。2月から引き続き高い人気を獲得しているアニメで、理知的で冷静な女性を主人公に置いている点では、『葬送のフリーレン』と共通しており、今の時代感覚に合致した作品の1つと言えるでしょう。

 後宮のデザインや中華風の衣装、身に着ける装飾品、髪型など細部へのこだわりが強く、どこを切っても画面映えする美的センスの高さも人気を支えているポイントです。

 あらすじは花街で薬師をしていた少女・猫猫(マオマオ)はとある事情により後宮で下働きをすることになるのですが、猫猫はそこで不気味な噂を耳にします。

 帝の世継ぎが皆短命であり、呪われているのかもしれないという噂でしたが、猫猫は持ち前の毒や薬の知識からその現象が呪いの類ではないことを突き止めます。そんな専門的知見を持つ猫猫は、ある時宦官である壬氏(ジンシ)の目に留まり、寵妃の毒見役として仕事をすることに……。

 期せずして侍女へと出世を果たした猫猫は、女の園・後宮で起こるさまざまな噂や事件を解き明かしていくことになります。異国を舞台にした時代ものの雰囲気や、猫猫の知的でやや達観したひとりごと、美しく個性的なキャラなど魅力満載の1作となっています。

●Amazonプライム3月の視聴ランキング:1位『マッシュル-MASHLE-』

 『葬送のフリーレン』や『薬屋のひとりごと』などの話題作を抑えて、1位に輝いたのが週刊少年ジャンプで連載された人気漫画のアニメ化作品『マッシュル-MASHLE-』。1月から新シリーズ”神覚者候補選抜試験編”がスタートしたこともあり、今大注目のアニメです。

 舞台は誰もが魔法を当たり前のように使う”魔法界”。マッシュルームヘアーとシュークリーム好きが特徴の主人公”マッシュ・バーンデッド”は、じいちゃんと一緒に平和な毎日を過ごしていました。しかしマッシュの”魔法が使えない”という秘密がバレてしまい、じいちゃんと自分の命が狙われることに……。

 ひょんなことから、大事なじいちゃんの命を守るため、魔法界のトップ”神覚者”を目指して魔法学校へ入学することになるのですが、マッシュのとりえは鍛え抜かれた筋肉のみ。マッシュは無事神覚者になれるのか……筋肉×魔法で描かれるシュールギャグとたまに訪れる胸熱な展開の振れ幅が楽しい、アブノーマル魔法ファンタジーアニメです。

 本作の魅力は魔法の才能がない主人公が、魔法が絶対の世界で成り上がっていく異色のサクセスストーリーが展開される点。最初はマッシュを見下していた人々が、筋肉を使ったパワープレイを行うマッシュに面喰い、唖然とする姿は見どころの1つです。

 ずっと森で暮らしていたマッシュは魔法界の知識がないこともあり、魔法界で偉いとされている人物にも容赦なく反撃をします。戦いの前提には常に”弱きを助け強きをくじく”ヒーローとしての精神が貫かれており、普段はひょうひょうとしている分、戦う時のかっこよさにはしびれてしまいます。

 反対にマッシュの回りのキャラクターは魔法界での地位や権力などに脅されると屈してしまう弱さを持っており、マッシュとは逆の”強きを助け弱きをくじく”というあってはならない行為に手を染めてしまうことも。権力者に臆さないマッシュの姿に影響を受け、そんな弱い心を持ったキャラが変わっていく姿も胸熱ポイントです。

 魔法界で権力を傘にどや顔しているキャラが、マッシュにグーパンされノックアウトされるシーンはスカッとすること間違いなし。絶対的な力を前にくじけそうな時、ぜひ見て欲しい1作です。

●Amazonプライム3月の視聴ランキング:トップ10

10位:『ワンピース』

9位:『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが』

8位:『ハイキュー!!』

7位:『治癒魔法の間違った使い方』

6位:『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』

5位:『私の夫と結婚して』

4位:『ダンジョン飯』

3位:『葬送のフリーレン』

2位:『薬屋のひとりごと』

1位:『マッシュル-MASHLE-』

●Amazonプライム3月の視聴ランキング:3月のトップ3はいずれも主人公が”沈着冷静”

 3位〜1位の作品を見ると、『葬送のフリーレン』のフリーレン、『薬屋のひとりごと』の猫猫、『マッシュル-MASHLE-』のマッシュ、いずれの主人公も沈着冷静であまり感情的にならないという共通点があるのは興味深いポイントです。一歩下がってメタ的に状況を把握している姿が、今の視聴者の現実への向き合い方とシンクロするのかもしれません。

 またトップ10のアニメ作品に関しては、大きく4つの傾向が読み取れます。1位の『マッシュル-MASHLE-』や8位の『ハイキュー!!』、10位の『ワンピース』などの”ジャンプ作品”の括り。3位の『葬送のフリーレン』や4位の『ダンジョン飯』など”初回拡大放送作品”。

 6位の『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』や8位『ハイキュー!!』など”上映中映画の関連作品”。2位の『葬送のフリーレン』や7位の『治癒魔法の間違った使い方』、9位『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが』の”異世界もの”という4分類です。

 この並びで見ると『薬屋のひとりごと』がやや浮いていますが、異国情緒を感じるという意味では少し異世界もののジャンルに近いと言えるかもしれません。また上映中映画の関連作品の人気は一時的なものかもしれませんが、"異世界もの"や"ジャンプ作品"、最近新しく出てきた"初回拡大放送作品"は2月から引き続き好調で、根強く支持されているようです。

このニュースに関するつぶやき

  • ダンジョン飯が4位かよ。「ライオス。もうわかっているだろう。今までお前が食ってきた魔物の中に死力を尽くさないものがいたか?
    • イイネ!3
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