■お弁当に“冷凍食品”は手抜き？ 8割以上が否「作ってくれるだけで感謝」、キャラ弁に手間を割くなど“愛情の込め方”も多様化

　4月10日の「お弁当始めの日（R）」に先駆け、ニチレイフーズとORICON NEWSが、お弁当にまつわる合同調査を実施。その結果、冷凍食品の使用は「手抜きだと思わない」という意見が8割以上を占めていることがわかった。“冷食＝手抜き”というイメージが長年つきまとっていたが、共働き世帯が当たり前の現代では「作ってくれるだけで感謝！」や、キャラ弁などの彩に時間を費やすなど、愛情の込め方や受け止め方も多様化していることが伺える結果となった。

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　「新生活」や「新学期」がスタートする4月。ライフステージの変化に伴い、「お弁当作る」「お弁当を作ってもらう」ユーザーが増加する時期でもある。本調査は【作ってもらう人】【作る人】双方に実施。お弁当にまつわる意識の調査を、それぞれの視点から顕在化した。

　まず、【お弁当を作ってもらう】側に「冷凍食品が使用されていると、手抜きだと思いますか?」と聞くと、「手抜きだとは思わない」が56.6%、「あまり手抜きだとは思わない」が28.3%と、計84.8％が「手抜きだとは思わない」という結果に。

　また、「作ってもらうお弁当に感じる愛情の度合い」を聞くと、お弁当に冷凍食品が入っていることに対して、「愛情を感じる」が47.1%、「どちらかというと、愛情を感じる」が42.7%と、計89.8%が「愛情を感じる」と回答。主なコメントとしては、「味も見た目も良い」（40 代/男性）、「冷凍食品を使ってまで一品増やしてくれようとしてくれている気持ちがうれしい」（30 代/男性）などの声があり、昨今SNS 等で注目される「キャラ弁」や卒業シーズンの「卒弁」なども含め、お弁当をコミュニケーションツールに愛情表現が多様化していることが推察できる。

　一方、「体に悪そう」（30代/女性）、「（手作りで）作ってもらう方が嬉しい」（50 代/男性）など、冷凍食品への否定的な意見もあるものの、「冷凍食品を利用することで負担が減るのであれば嬉しい」（40 代/女性）、「朝早く出勤する私にお弁当を作ってくれているので大変助かっています」（40 代/男性）など、お弁当作りの大変さを思いやる声も多く見られた。これは、冷凍食品を使用すること自体に愛情を感じるというよりも、忙しい中でお弁当を作ってくれることに愛情を感じる人が多いことが分かる。共働き世帯が増加している現代では、必ずしも“手作り弁当”だけが愛情表現の形ではないということだ。

　では【お弁当を作る】側の意見はどうか。「冷凍食品の使用頻度」を聞くと、62.7%が「週に1 回以上」と回答。これは、前回調査（2019 年）から1.3%の増加となる。また、「ほぼ毎日」と回答した人の割合は1.9%増加となり、お弁当に冷凍食品を使用する習慣としているユーザーが増加していることが分かる。

　かつて、お笑いコンビ・アンガールズの田中卓志が、母の手作り弁当を披露するという企画で、実母と一緒にバラエティ番組に出演。ゲストタレントから手作りのお弁当に冷食を使用していることを言及された田中は「ウチのお母さんは看護師でさ！ 早朝に働いて帰ってきても、欠かさず弁当を作ってくれたんだよ！ そりゃ冷食を使うことだってあるよ。でも、俺はこれを食ってこれだけ大きくなったんだよ！」と想いを吐露。「最高！ 美味しいよ、お母さん！」と絶叫しながら愛着ある弁当をほおばると、実母含めスタジオ中が涙した。バラエティの名シーンとして語られることが多い同エピソードが表わすように、冷凍食品を使用していようとも、お弁当に込められた愛情は受け手にしっかりと届いているのだ。


■調査概要（お弁当を作ってもらう人に聞いた意識調査）
・調査対象:週に1 回以上、身近な人にお弁当を作ってもらう人（全国/男女/10 代〜60 代）
・調査方法:Web アンケート調査（調査機関:オリコン・モニターリサーチ）
・回答者数:1,720 人
・調査期間:2024 年3 月15 日(金)〜3 月18 日(月)

■調査概要（お弁当を作る人に聞いた実態調査）
・調査対象:全国に住む20 代〜60 代の男女
・調査方法:Web アンケート調査（ニチレイフーズ調べ）
・回答者数:約30,000 人
・調査期間:2024 年2 月2 日(金)〜2 月13 日(月)