元福岡ダイエーホークス監督の田淵幸一氏が、江本孟紀氏のYouTubeチャンネル『エモやんの、人生ふらーりツマミグイ』に出演。星野仙一氏の阪神タイガース監督時代を振り返った。
■田淵氏と江本氏がトーク
法政大学野球部の先輩・後輩である田淵氏と江本氏がトークした今回の動画。
阪神時代の思い出話に花を咲かせたあと、江本氏は田淵氏が1990年に福岡ダイエーホークス(現在:福岡ソフトバンクホークス)の監督に就任したことについて「あれはなんでやったんですか?」と質問する。
田淵氏は「ダイエーが杉浦忠監督2年目に、当時のオーナーがやってくれって来たんだよ。俺は西武でやりたかった」と明かした。
|
|
関連記事:原辰徳監督に「死ぬまで恩義を感じている」 元阪神・江本孟紀氏が告白
■3年間監督を務める
さらに田淵氏は「オーナーも人が良い人で、優しい人で一言二言でほだされて。1回ユニフォームを着て指導者とはどういうものかと思って、3年やった」と振り返る。
続けて「6位、5位、4位まで行って、さあ福岡ドームというときに、福岡ドームの完成が1年のびちゃったんだよ。それで根本陸夫さんが監督をやったの」と語った。
|
|
関連記事:岡田彰布監督は「ひどい目にもあっている」 江本孟紀氏が過去の苦労を告白
■話題は星野氏へ
その後、話題は星野監督率いる阪神でコーチを務めた際のエピソードに。
田淵氏は「あいつ(星野氏)が中日ドラゴンズの監督をやめて、その年に名古屋でゴルフがあったんだよ。そのときに星野のマネジャーが『星野さんが呼んでますよ』というから、行ったら『やるぞ』というから、ゴルフかと思ったら『縞のユニフォームを着るんだ』って」と回想。
そして「だから俺、一言で『良いよ、やろう』と言った。普通だったら給料いくらとかさ、聞くじゃん。『俺はお前に全部任せた』と言った」と阪神コーチ就任の経緯を告白した。
|
|
関連記事:阪神・岡田彰布監督は「時代に迎合しない」 江本孟紀氏が采配を称賛
■阪神の流れを変えたのは星野氏
江本氏は「阪神タイガース時代はどうだったんですか? 優勝しましたよね」と質問。
この問いに田淵氏は「球団の流れを変えたのは、あいつ(星野)だよ。久万オーナーに説教じゃないけどアドバイスで『金だけナンボ捨てても強くなりませんよ』と。それで2002年のオフに22人解雇した」と振り返る。
続けて「彼がしたことは、事務所の人を10何人、フランス料理につれて行ったんだよ、芦屋の。金はかかるわな。今までそんなのないよ、俺もいたけどさ。それで女性軍が喜んじゃってさ。まず、事務所の人を掌握したんだよ」と語っていた。
関連記事:江本孟紀氏が要因や弊害を分析 「最近の若手プロ野球選手は肥満化している」
■2003年にリーグ優勝
星野氏は2002年、野村克也監督の後を受け、阪神タイガースの監督に就任。同年を4位で終えると選手を大量解雇し、FAで金本知憲選手を獲得するなどして、チームを改革する。
2003年は序盤から阪神は強さを見せ、チームを18年ぶりの優勝に導く。星野氏は2004年に健康上の理由で退任するが、後任の岡田彰布監督が2005年にリーグ優勝を達成した。
■田淵氏が阪神監督時代の星野氏を語る
・合わせて読みたい→阪神・岡田彰布監督は「時代に迎合しない」 江本孟紀氏が采配を称賛
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)