日本橋高島屋(東京都中央区)の催事「大黄金展」開催中に約1000万円の純金茶わんが盗まれた事件で、高島屋は12日、販売員が接客のために目を離した隙に被害に遭ったと明らかにした。事件後、警備員を5人増員したほか、パーティションを設置して来場客と展示ケースの距離を空けるなどの対策を講じたという。来客が増えた場合は入場を制限する。
会場はもともと客が金製品を近くで見られるような展示方法で、店員が客と1対1で応対することを原則としていた。同社は12日の決算記者会見で、盗難時は「近くにいた販売員が別の来場者を接客し、やや背中を向けていた時に起こった」と説明した。