ハースの元代表シュタイナーがF1チーム買収を画策か。RBには高いハードル

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2024年04月15日 06:20  AUTOSPORT web

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2024年F1オーストラリアGP クリスチャン・ホーナー(レッドブル代表)とギュンター・シュタイナー
 ハースF1チームの元代表ギュンター・シュタイナーは、今も頻繁にグランプリの現場に姿を見せ、テレビのコメンテーターを務めたり、レース後のドライバーインタビューを行ったりしている。彼がサーキットを訪れている目的は、自分の名前と著書の宣伝だけではない可能性がある。

 彼に近い情報筋によると、シュタイナーは、チームの株式を売却してくれるオーナーを探しているという。シュタイナーは、F1参入を望み株式購入の資金を出すことに同意している投資家をすでに見つけたというのだ。

 シュタイナーは、「私はハースと同じ前提でチームを運営することに興味はない」と最近語った。

「なぜなら私はF1で長い年月を過ごしてきたので、ただ参戦して時折ポイントを獲得するといったこと以上のことをしたいと思っているからだ。本格的に戦い、勝利を目指したい。従って、そういう機会がないのであれば、ただチーム運営をするためだけに戻るつもりはない」

 シュタイナーが2023年末でハースから離脱したことについて、彼が投資家を連れてきて、ダラーラとの関係を断ち、フェラーリへの依存度を大幅に減らして、より独立した形で活動を行うことを望んだことが背景にあるのではないかと言われている。オーナーのジーン・ハースはそのオファーを断り、シュタイナーは結局チームから外れることになったというわけだ。

 現在シュタイナーは、ターゲットをRBに定めているとの推測が浮上している。レッドブルがセカンドチームに多額の投資をしているのは、今年のコンストラクターズ選手権で6位を獲得させて、チームの価格を引き上げてから売却するためでは、という見方もなされている。

 レッドブルの関係者によると、RBの売却にはいくつかの条件が設けられており、そのなかにはシュタイナーが好まないものもあるかもしれない。第一に、新オーナーは、2026年から2030年までの期間、レッドブルのパワーユニットを使用する契約を結ぶ必要があり、パワーユニットの料金も支払わなければならない。第二に、チームはレッドブルの若手ドライバープログラムのメンバー少なくともひとりを、2030年末まで走らせなければならない。第三は、RBは引き続き2023年までレッドブルの風洞を使用し、使用料も支払うという条件だ。

 ピーター・バイエルCEOとローレン・メキース代表がチーム体制の改善をうまく行っていることは、チームを買収する者にとって良いことだ。もしシュタイナーの投資者がチームを買収することになるなら、日々の運営にあまり興味のないシュタイナーは、チーム代表ではなく、チェアマンなど他の役割に就くかもしれない。

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