1兆円企業・山崎製パンの隠ぺい体質 アルバイト死亡事故にも広報担当は「笑いながら……」

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2024年04月16日 19:01  日刊サイゾー

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日刊サイゾー

今週の注目記事・1「『売上1兆円超』『山崎製パン』で何が起こっているのか」(『週刊新潮』4/18日号)
同・2「紅麹も! 厚労省がHPから消した健康食品(サプリ)の『副作用』」(『週刊ポスト』4/26日号)
同・3「『水原一平』最後の大勝負は『手記』『映画化』で弁済というカード」(『週刊新潮』4/18日号)
同・4「自公83議席減! 過半数割れで自民分裂」(『週刊文春』4/18日号)
同・5 「ヤフーニュースの正体」(『週刊文春』4/18日号)
同・6「『皆で有愛さんを死に追いやった』嗚咽、悲憤、号泣に『芹香斗亜』冷笑で『絶望の宙組』」(『週刊新潮』4/18日号)
同・7「青森の実家を現地ルポ 副島萌生アナが『弘前の令嬢』だったころ」(『週刊現代』4/20日号)
同・8「川勝知事 4億円せしめた二枚舌」(『週刊文春』4/18日号)
同・9「『天皇陛下』に新たな『従兄弟』が…『昭和天皇』四女『池田厚子さん(93歳)』と養子縁組した『ジュ―Cカバヤ』社長の思惑」(『週刊新潮』4/18日号)
同・10「紀子さんを焦らせる雅子さま&愛子さまインスタ」(『週刊文春』4/18日号)

【巻末付録】現代とポスト、SEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 このところ週刊誌が苦しんでいる。

 自民党の派閥の裏金問題も岸田首相が指導力を取ろうと動いたはいいが、結局、中途半端なことしかできず、モヤモヤしたまま時間ばかりが経っているため、週刊誌のテーマにはなりにくい。

 松本人志の裁判も始まったが、新しい動きはないまま推移している。大谷翔平の通訳の水原一平容疑者の違法賭博事件も、アメリカのメディアの報道待ちで、独自ネタは難しい。

 かといって、独自ネタで話題になるものは今のところない。

 春だというのに、週刊誌は未だ冬のまま。そろそろ独自ネタで読者を驚かせてほしいものである。

 というわけで今週は順位なし。

 最初は文春の秋篠宮紀子さんの話題から。

 4月から始まった宮内庁のインスタグラムが好調だそうだ。しかし、そこには天皇皇后と愛子さんたちの近況ばかりで、秋篠宮家は今のところ登場しないそうだ。

 宮内庁は「両陛下の活動を中心に投稿する」という方針らしいが、皇位継承順位1位の秋篠宮や2位の悠仁さんが出てこないのは違和感があると宮内庁関係者にいわせている。

 新潮によると、最近の紀子さんは、取材に来た雑誌や新聞社の記者に声をかけることがあるという。

 例えば、2月16日の「現代女流書100人展」を鑑賞した時は、最後に記者たちの方に向き直り、

「皆さんは書道はされていましたか」

 と尋ねたそうだ。

 その紀子さんが頭を悩ませているのは、高校3年になった長男・悠仁さんの進学問題。

「悠仁さまは高校進学時に『提携校進学制度』を利用されたことから、『特別扱い』と批判を集めた。紀子さまは、大学進学でその轍を踏まないように“どんな試験を受け、どう発信すれば国民の納得が得られるか”ということを思案しておられるのです」(秋篠宮家関係者)

 私からいわせれば、そんなことに悩むことはないといいたい。特権階級なのだから、東大に推薦入学で入ればいいのだ。世論は多少騒ぐだろうが、下々とは違う世界で生きている人なのだからと、国民はすぐに忘れてくれる。

 初めての東大卒の天皇になったところで、それだけで、より偉くなるわけでも、賢くなるわけでもない。

 天皇に肩書など無用である。だが、母親の紀子さんがそうしたいと思うなら、そうすればいい。変に世論に気を遣っていると、悠仁さんが伸び伸びと育たなくなるかもしれない。

 天皇になってからも、世論にばかり気を遣う、岸田首相のようになるかもしれない。

“孤高”に耐えられないようでは、天皇の座も茨の道になる。

 そこのところを紀子さんは、どう考えているのだろうか。聞いてみたいものである。

 お次は、やはり新潮の天皇にまつわる物語である。

 昭和天皇の第四皇女、つまり上皇陛下の姉にあたる池田厚子さんという方がいる。今93歳になるというが、その彼女が養子を迎えていたことがわかったと、新潮がトップで報じている。

 しかもその養子というのは、我々世代には懐かしい菓子メーカーの『カバヤ』の代表の野津基弘(53)だというのである。

 池田さんは、21歳で岡山の実業家・池田隆政に嫁いだ。池田は、備前岡山藩主・池田家の16代当主。

 池田は動物をこよなく愛し、「池田動物園」をつくった。現在は亡夫の代わりに園長を務めているそうだ。

 カバヤも岡山に本社を構え、現在の代表が三代目になる。売上高は200億円超で、赤字になる動物園を応援する会をつくり、動物園の筆頭株主でもあるという。

 昨年8月には池田厚子さんがカバヤの取締役に就任しているそうだ。

 池田さんには跡取りがいないという。16代も続いてきたため、池田家の親族から養子を探していたそうだが、見つからなかったようだ。

 カバヤの野津は、以前から、「爵位がほしい」「霞会館に入れないか」と、常々口にしていたという。

 そうしたこともあって、双方の考えが一致して、今回の養子縁組になったというのである。

 私は、いい話だと思う。養子縁組は、双方が望んでいることが一番いい。カバヤ、いいではないか。

 カバヤのキャラメルを買うと小さな景品が付いてきた。子供の頃は、それを集めて一人で遊ぶのが好きだった。懐かしい思い出である。

 さて、私は、静岡知事の川勝平太をただ一点で支持してきた。それは、狭い日本をより狭くするリニア計画を阻止していたからである。

 山梨にあるリニアのテスト走行を何度か見たことがあった。中国では、たしか北京空港から北京市内までリニアが通っていて、それに乗ったことがあった。

 広い中国ではリニアはあってもいいかもしれないが、「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」リニアには反対である。

 新幹線で十分である。これ以上、日本という国土を痛めつけないでほしい。

 川勝のいい分とは違うが、反対する者同士だから川勝を応援していたのに……。

 しかし今回の県庁の新規採用職員への訓示は、救いようのない「職業差別」発言である。

「野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的に皆様方は頭脳・知性の高い方です」

 そういい放ったというのである。

 彼が元学者であっても、毛沢東を尊敬しようとも、品性下劣である。

 4期15年、長きにわたって県知事を務めてきた。だが、多少の功労があろうとも、全てを台無しにした舌禍である。

 心配なのは、せっかく、リニアの開通を遅らせてきたのに、川勝がいなくなってリニア容認派が新知事になると、これまでの方針をいきなりひっくり返すことである。

 万博やリニアなどに巨額の金をつぎ込むことより、早急に解決しなければならない問題がこの国には山ほどあるではないか。優先順位が間違っていると私は思う。

 ところで、NHKアナに副島萌生(めい・32)というのがいるそうだ。現代を読んでいて、4月からアナが交代した『ニュース7』の新キャスターだというので、ああそうかと気が付いた。

 和久田麻由子アナが再び産休に入り、それの後に来た女性アナである。

 和久田が目立ちすぎたので、可哀そうだが、平凡を絵にかいたような女の子だが、現代は、彼女の実家まで現地ルポしているのだから、ひょっとして凄い女性なのかもしれない。

 彼女は青森県弘前市出身で、弘前高校から慶応大学を経て、2015年にNHKに入局。

 大分や名古屋放送局を経験して、東京に来て、『サタデースポーツ』などでキャスターを務めていたそうだ。

 気が強く、NHKの沢尻エリカというありがたくないあだ名もあるようだが、元々は弘前の令嬢だという。

 生家は「副島胃腸科内科」で、親族のほとんどが医者だという。

 幼稚園から高校生まで、副島が通っていたバレエ教室の主宰者は、「小さいときからとにかく負けず嫌いでしたね」と話している。

 アナになろうと考えたのは高校生の時ではないかという。NHKの高校放送コンテストで「優良」に選出され、センバツ甲子園では開会式の司会を務めたそうだ。

 現代を読む限り、それほど良家の子女とは思えない。現地ルポなどする必要があったのかも疑問に思う。

 だが、民放のアイドル志望のアナたちより、しっかりしたものを持っているようだ。NHKは、和久田や桑子真帆アナぐらいしか目立つのがいない現状。次に続く看板女子アナが誰になるのか。視聴者にとっても関心事である。

 副島が、第三の女子アナになるのか? まだまだ未知数ではあるが楽しみはある。

 文春が火をつけた宝塚のセクハラ、陰湿なイジメによる自殺など数々の陰湿な体質告発キャンペーンは、文春は一段落したが、今度は新潮が告発に名乗りを上げてきた。

 だが、残念ながら新味はなく、文春の後始末感は拭えない。

 今週は、自殺した有愛きいの遺族側に謝罪した宝塚だったが、その後、宙組の2人が辞め、4月1日に行われた村上浩爾理事長の生徒たちへの説明会では、生徒たちからの悲鳴のような悲憤慷慨ぶりが凄かったと報じている。

 その中で、一人だけ違う表情の劇団員がいたというのである。

「渦中の芹香斗亜は質疑応答の間、涙ながらに話をする生徒の方に一度も目を向けることなく、何も言わずにただ微笑を浮かべて、前をじっと見据えていました。それはまさに、“氷の微笑”という感じで、異様と言うしかありませんでした」(劇団関係者)

 芹香は今回、遺族に対して謝罪の手紙を提出したというが、

「説明会の最後、組長の松風輝から“みんないろんな思いをさせてしまったのは申し訳なく思っている”などと言葉があったものの、上級生からの反省の言葉はそれだけ。理事長以下。劇団がきちんと問題に向き合っているとは到底言えません」(同)

 このままでは、宙組は空中分解、または崩壊するしかないのでは。

 黒く汚く不正義だらけの宝塚は、一度解体して出直すべきであろう。

 文春が連続追及しているLINEヤフーというこの国最大のプラットフォーマーの負の側面の追及だが、なんとなく隔靴掻痒という感じがしてならないのだが。

 たしかに、ヤフーやスマートニュースなどのプラットフォーマーが配信元のメディアに対して支払っている記事配信の許諾料は著しく安い。

 また、一切当事者には取材を行わず、芸能人のSNSや出演番組での発言を紹介する「コタツ記事」が跋扈する問題。

 ヤフーニュースの中でも特にヤフートピックス8本に入れば、わずか数時間で数百万PVを叩き出すといわれるが、そこにピックアップされる過程がやや不透明。

 それに、ヤフトピが定めるガイドラインがあり、それに抵触すると掲載されないが、その基準がやはり不透明。

 以前、私が書いた小室圭と眞子さんの記事がヤフトピに載ったのだが、炎上したとして取り下げられたことがあった。

 内容はさほど過激なものではなかったのに、どうしてなのか理由がよくわからず、戸惑ったことがあった。

 また、当然ながら「ヘア・ヌード」も禁句であるようだ。

 また、自社に関するニュース、中でも都合の悪いものは、ヤフトピには入れないようだ。

 ヤフコメといわれるコメント欄は、ときには誹謗中傷が目立つが、これはヤフーニュースの重要な収入源で、止める気配はないようだ。

 私は編集者だから、ヤフトピにひっかかりそうなタイトルを考えるのはお手の物である。

 だが、今の多くのネットメディアに関わっている人たちは、そういう訓練を積んでいない人たちが多い。そう感じることが多いが、まあ、年寄りのたわごとだがね。

 この連続追及、次回は、ソフトバンクの孫正義を追及するようだが、この連載自体が何を問題にし、どう改革させようとしているのかよく見えない。

 ぜひ、次回ではそれをしっかり見せてほしいものである。

 さて、解散風が強くなってきているといわれる。

 支持率が20%を切ろうかという岸田政権に解散などできるのかと思うが、どうやら、岸田の頭の中はそうではないようである。

 起死回生という言葉が適当かどうかはともかく、ここで解散でもしないことには、次の総裁選に出られる可能性がゼロになる。

 追い詰められたブタが空を飛べるのか?

 そんなわけはないと文春が証拠を示して断罪している。

 文春は、2021年の衆院選と2022年の参院選の得票数、政党支持率から導き出した当落予想を行ったという。

 それに加えて、有力候補の後援会などの現地取材も行い、もし岸田首相が解散&総選挙に打って出たらどうなるかを予測している。

 その結果は、岸田首相ならずとも驚愕する数字が出ているのだ。

「まずは、党派別獲得議席数を見ていこう。自民党は現有二百五十九議席から七十三議席減の百八十六議席。
 二百議席を大きく下回り、政権交代が実現した〇九年総選挙(百十九議席)以来の単独過半数割れとなる見込みだ。
 公明党は池田大作創価学会名誉会長が亡くなってから初めての総選挙となるが、党勢衰退の予測が出た。現有三十二議席から十議席減の二十二議席。大阪府は現有四議席全てを失う」(文春)

 これは凄い! 惨敗だな。

「対して野党第一党の立憲民主党は五十二議席増の百四十七議席。大躍進と言ってもいいだろう。一方、日本維新の会は二十一議席増の六十二議席と伸び悩む。
『維新は“身を切る改革”を掲げながら、大阪万博の費用増大で有権者の反感を買った。今回は反自民票の多くが立憲に流れます。立憲は野党共闘が進めば、さらに議席を伸ばす余地がある』(政治部デスク)

 そうなれば、細川政権のように、多党連立政権ができる可能性もあるというのだ。

 立憲民主党に甘い読みのような気がするが、こうなればいろいろな選択肢が生まれる。公明党の自民党離れもあり得るかもしれない。

 岸田首相、選挙を面白くしてくれてありがとうとなるかもしれないな。

 ところで、大谷翔平の通訳で盟友だった水原一平事件だが、ここへきて大きな動きがあった。

 4月12日、水原一平はロサンゼルスの連邦裁判所に出廷した。罪状はすべて認めたといわれる。その後、2万5千ドル(約385万円)の保証金で保釈されたそうである。

 気になる大谷翔平の関与だが、調べた結果、全く関与していなかったことが判明したと各メディアが報じている。

 やれやれだが、これだけの大金を一番近しい人間から盗み取られていたことが判明してからも、大谷は打ち続けている。

 よほど、精神的にタフなんだろう。それに、これまでは家に帰っても一人だったが、今は愛妻が待っている。

 どれだけ心強いことだろう。

 新潮は、水原が今後、手記を書き映画化権を譲れば相当な額になり、大谷へいくばくかは返済できるのではないかと報じている。

 だが万が一そうなっても、大谷はそんな金を受け取ることはないだろう。

 事件が一応の決着を見たようだから、これからの大谷の活躍が楽しみだ。

 さて、小林製薬の機能性表示食品・紅麹問題が関心を集める中、ポストは、海外で紅麹のリスクが指摘されていたのに、なぜ日本では知らなかったのかと疑問を呈している。

 そんな中、厚労省のHPに書かれていた『安全性』の情報が昨年、突如削除されていたというのである。『有効性』はあるのに。これでは製薬会社の宣伝をしているようなものではないか。

 ポストが厚労省に問い合わせると、削除されていることは認めたが、その経緯や理由については「調査中」として回答できないの一点張りだったそうだ。

 サプリ大国のアメリカでは、保健福祉省に属する医学研究機関・NIH(米国国立衛生研究所)が健康食品の有効性や安全性に関する情報を整理し、HPで公開しているそうだ。

 そこでポストは、NIHの公開情報から日本でも多く服用され、機能性表示食品として発売されている成分を50種抽出し、一覧表にまとめた。

 ちなみに紅麹はこうだ。

「大量のモナコリンKを含む紅麹食品には筋肉、腎臓、肝臓の損傷などスタチン系薬剤と同じ潜在的な副作用が発生する可能性」と書かれているそうだ。

 一覧表には、よく宣伝されているものが多くある。詳しくはポスト(現代も同様の企画をやっている)を買っていただくとして、いくつか挙げてみよう。

 免疫力向上や傷の治療、味覚を正常にするといわれる「亜鉛」の起こりうる副作用としては、過剰摂取により吐き気、めまい、頭痛、胃のむかつき、嘔吐、食欲不振が起こるという。

 更年期症状の改善にいいという「イソフラボン」は、便秘や下痢。

 筋肉疲労の回復に効くという「L-グルタミン酸」は吐き気、膨満感、胃痛、嘔吐。

 ダイエットにいいといわれる「カプサイシン」だが、胃痛、吐き気、腹部膨満感。

 免疫が向上する、抗酸化作用、血圧の低下、コレステロールの低下、糖質の代謝にいいという「クロレラ」だが、吐き気、下痢、喘息、アナフラキシーを含むアレルギー反応、光過敏症反応など。

 関節痛、関節の違和感を軽減するという「グルコサミン」は、膨満感、吐き気、下痢、便秘など。

 ある種の抗がん剤の副作用リスクを軽減、エイジングケアなどにいいという「コエンザイムQ10」は、吐き気や嘔吐など消化器系の不調。

 頻尿の改善にいいといわれる「ノコギリヤシ」は、消化器症状、頭痛。

 抗酸化作用、目の健康維持、免疫力向上に効くといわれている「ビタミンA」だが、過剰摂取により、重度の頭痛、かすみ目、吐き気、めまい、筋肉痛。

 抗酸化作用、コラーゲン生成を促進、免疫力が向上するといわれる「ビタミンC」だが、過剰摂取により下痢、吐き気、胃けいれんを起こすという。

 骨粗鬆症対策、免疫力向上にいいといわれる「ビタミンD」だが、過剰摂取により、吐き気や嘔吐、筋力低下や食欲減退、のどの渇きなど。ビタミンDの体内濃度が非常に高いと腎不全、不整脈が起こるという。

 抗酸化、抗炎症作用、太陽光に対する過敏症が低下、日焼けリスクが軽減するといわれる「βカロチン」は、喫煙者がサプリメントで服用した場合、結腸がん、肺がん、前立腺がんのリスクが高まるというのである。

 フーッ。大量に服用した場合だろうが、どのサプリにも副作用はつきものらしい。くれぐれも気を付けて選ぶことですな。

 今週の最後の話題は山崎製パンという企業が“ブラック企業”だという新潮の記事。

 私は、ヤマザキパンはほとんど買ったことがない。不味いというのではなく、特徴がなさすぎる、うまくも不味くもないから買う気にならないのだ。

 だが新潮によれば、今やパン業界ではガリバーといわれるそうだ。

 総売り上げ1兆円超にもなり、従業員数は山崎製パンだけで約1万9000人。そのヤマザキグループを率いるのは飯島延浩社長だそうだ。

 その山崎で立て続けに“異変”が起きているというのである。

 社長の次男で社長候補だった佐知彦副社長が謎の急死を遂げた。そして2月24日には千葉工場で死亡事故が発生したそうである。

「千葉市内にある山崎製パン千葉工場において、アルバイトの加藤静江さん(61)がベルトコンベアーに巻き込まれて死亡したのである。
『加藤さんは菓子類の製造作業中にベルトコンベアーに巻き込まれ、胸を強く圧迫されたとみられています。午前10時20分ごろ“女性がベルトコンベアーに挟まれ、意識がない”と工場の関係者から119番があり、病院に搬送されましたが死亡が確認されました』(全国紙社会部デスク)
ちなみにこの事故は一部の新聞などが報じたことで発覚。山崎製パンは今にいたるまで事故に関して何ら発表していない」(新潮)

 通常なら、ベルトコンベアーには安全カバーが付いているという。また、ベルトコンベアーの主電源を切った上で回収していれば起こらなかった事故だったのかもしれないが、山崎製パン元社員によれば、

「知り合いの社員だけで10人ほどが指を落としている」

 というのだからただごとではない。

「例えば、和菓子の串団子の串が折れて詰まってしまってベルトコンベアーがストップした、というようなトラブルの場合、本来は主電源を落とした上で折れた串を取り除く作業をしなければなりません。しかし、主電源まで落としてしまうと、商品の一部がダメになってしまう可能性がある。そのため、主電源を落とさないまま修理に当たることがあるのです」

 今回の死亡事故は稀だそうだが、従業員の安全面に関しては疑問符が付くという。

 しかし新潮によれば、実は死亡事故は過去にも起こっているそうだ。

「20年には、神戸工場で、プラスチック容器の洗浄ラインの機械を停止させずに不具合の修復作業に当たっていた30代の男性従業員が、容器と機械の内壁の間に頭や上半身を挟まれて死亡するという事故が起こっています」(山崎製パン関係者)

 さらに、

「15年には、古河工場で、小麦粉を貯蔵するタンクの清掃作業を行っていた従業員の土門佑一さん(39)=当時=が、高さ約10メートルの足場から転落して死亡。

 12年には、群馬県の伊勢崎工場で山崎製パンの配送社員の鈴木伸治さん(32)=当時=が、トラックのドアと車体の間に挟まれて死亡する事故が発生している」(新潮)

 だが、メディアは多額の広告費を払ってくれる山崎製パンに気を遣い、ほとんど大きく報じられることはないそうだ。

 今回の加藤静江の死について山崎側に取材をかけると、呆れ果てた答えが返ってきたのである。

「取材に対面で応じた同社広報部門の担当者に、今回の死亡事故について公表するつもりはないのかと聞くと、
『今はだから、発表してませんでしょう』
現在、労働基準監督署の調査が続いているという。それが終わったら事故を公表するつもりがあるのかと尋ねると、あろうことか、笑いながらこう答えたのだ。
『調査いつ終わるかも分かっていませんし、調査が来週終わるんだったら、さあどうしようかと今検討する機会になると思いますよ』
 さらに、過去に死亡事故がどれくらいあったのかと聞くと、
『いやそんなないですよ』
そう答える。そこで、“そんな”の部分を具体的に教えてほしい旨伝えると、こう述べたのだ。
『10年さかのぼればありますね』」(新潮)

 こういう広報の人間を置いている会社は潰れるな! 少なくとも社長交代か。

 小林製薬の紅麹事件も然りだが、パンのような毎日の食卓に必要で、口に入るものを製造しているという緊張感がないのだ。

 以前、お家騒動のようなものがあったと記憶しているが、こんなパン屋が日本一などというのは、消費者が舐められているとしか思えない。

 新潮は、第二弾をやるべきだと思う。(文中敬称略)

【巻末付録】

 最初は現代から。

「菊池寛『真珠夫人』×真島なおみ」「小日向ゆか 太陽もかすむほど」。小日向いいよ!

 お次はポスト。

「極上バストの女神たち」。袋とじ「鷲尾めい 秘湯宿に誘われて」。「小日向結衣 見せたがりな彼女」「山田雅弥 Yでいいじゃない!」
 小日向ゆかと鷲尾めい。どちらもいいね。今週は引き分けだな。

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