景気回復の兆しはまだまだ実感できないが、インバウンドや人手不足で好景気に沸く地域は存在し、日本人が日本国内の稼げる地域に移動する「出稼ぎバブル」が起きているという。円安不況を尻目に稼ぎまくっている人々をリポート!
◆ニセコは実際稼げるの?
インバウンドの恩恵を最も受けている地域として知られる、北海道のニセコ。
「ニセコの公用語は英語」と言われるほど外国人は多いが、果たして出稼ぎでも利益は出るのか。地元の男性はこう語る。
「確かに外資系ホテルが多く、観光客が多いニセコのスキー場エリアは物価が高騰していて、牛丼チェーン店のバイトでも1時間1600円と高時給。ただ、わざわざニセコに出稼ぎに来るのは、英語を学びたい学生など、稼ぐこと以外にも目的がある人が多い」
◆ニセコで破格の稼ぎを得ているのは調理師
ニセコの寮付きのリゾートバイトの求人も、時給の相場は1200〜1500円ほど。極端に高時給というわけではない。
そのなかで、破格の稼ぎを得ているのが調理師。
◆2か月間ニセコに出稼ぎ。月収60万円に
ニセコで板前として稼ぐ本田義家さん(仮名・29歳)は、こう語る。
「普段は東京の居酒屋でキッチンを担当していて時給1250〜1450円。ネットの求人からニセコの外資系ホテルの調理スタッフに応募し、今年の1〜2月に週6日程度働きました。月収は60万円。僕は本格的に修業を積んだわけではないけど調理師免許も持っていますし、英語が話せることが高給ゲットに繋がりました」
◆「東京に戻ったときに豪遊する予定」
寮完備の職場ゆえ、居住先の心配はない。観光客価格を避けるためにスキー場近辺は避け、隣町まで買い出しに赴く。
節約に徹し、東京に戻ったときに豪遊する予定だ。
★応募条件:英会話ができれば高単価の仕事も増える。
取材・文/週刊SPA!編集部
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