東和銀行員が過労自殺=上司パワハラ、労災認定

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2024年05月07日 21:31  時事通信社

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時事通信社

 2017年5月に東和銀行(前橋市)の男性行員=当時(25)=が自殺し、労災と昨年認定されたことが7日、関係者への取材で分かった。遺族側の代理人弁護士によると、労働基準監督署は、配置転換による未経験の業務への重圧に加え、上司から日常的にパワハラを受けていたことなどから、強い心理的負荷があったと認めた。

 男性は入行4年目の17年4月、埼玉県川越市の同行川越支店に異動し、初めて法人向けの営業担当となった。しかし、同年5月31日、男性は出社せずに自殺。「仕事で悩んでいました。支店で誰にも相談できずに、どうにもならなくなっていました」などと記されたメモが見つかった。

 弁護士によると、男性は顧客から会社として応じられない無理な注文をされたり、上司から「数字が上がらない」「企業分析が下手」などと他の行員の前で日常的に叱責を受けたりしていた。

 川越労基署は昨年8月、入社4年目の男性の能力と経験を超える業務量や無理な注文への対応などがあったと指摘。また、相談をしにくい職場環境だった上、上司からのパワハラもあったと認め、男性が「適応障害」を発病したと認定した。

 遺族は弁護士を通じ、「命を落とすまで数字を追わせるのでしょうか。そんな組織を変えてほしい」とコメントした。

 東和銀行の話 非常に残念なことが起きたと受け止めている。ご遺族に対して真摯(しんし)に対応して参ります。 

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