PRODUCE 48のコンセプト評価曲「Rumor」のステージは、一つの伝説として記憶に刻まれています。当時練習生であったEVERGLOWのシヒョンに加え、現在ソロで人気のウンビや、次点でIZ*ONEに入れず後にLIGHTSUMとしてデビューしたチョウォン、現在モデルとして活躍しているシアン、そして同じくモデルとして活躍してする元NMB48の村瀬紗英で構成されたグループでのパフォーマンスは圧巻で、筆者としてはPRODUCE 48で最も魅力的なステージでした。
EVERGLOWは、20年と23年にU.S.でコンサートツアーを実施するなど、韓国本国よりも海外での人気が高いグループです。デビューシングル「ARRIVAL OF EVERGLOW」の表題曲「Bon Bon Chocolat」はビルボードのワールドデジタルソングで5位を記録、また、2ndシングル「HUSH」の表題曲「Adios」は2位を記録しています。また、20年にリリースされた「DUN DUN」のMVは2億9000万という再生回数という人気を誇っています。
ところが、20年のツアー中にCOVID-19が蔓延し、EVERGLOWのツアーはキャンセルになりました。その後、イロンは韓国での活動を当面休止し、中国で個人事務所を設立して中国本国での活動を行うことになりました。その間は残るメンバー5人でEVERGLOW活動を行っていましたが新曲はリリースされず、ようやく21年12月にイロンが活動を復帰し、23年8月に4枚目のシングルアルバム「ALL MY GIRLS」で20カ月ぶりのカムバックを果たしました。
今回の日本公演は、「ALL MY GIRLS」という米国とEUでの公演に続いてのものですが、日本のファンのために特別なコンテンツをたくさん用意してくれて、そのための準備に時間を費やしたと、コンサート途中の映像コンテンツで紹介されました。そのコンテンツも日本だけのために作成されたものであり、メンバー、運営を含め、この公演を大事に思ってくれているのだという熱意を感じました。