予選失敗は「自分のミス」とフェラーリのカラド。アタックドライバー統一の必要性も示唆

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2024年05月11日 13:00  AUTOSPORT web

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ハイパーポール進出を逃した51号車フェラーリ499P 2024WEC第3戦スパ
 フェラーリAFコルセのドライバー、ジェームス・カラドは、WEC世界耐久選手権第3戦の予選で、51号車フェラーリ499Pをハイパーポールに進められなかったことについて、全責任を認めた。

 5月10日金曜の午後にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われた予選で、カラドは51号車フェラーリ499Pのアタックを担当したが、11番手タイムしか記録できず、わずか0.021秒の差でトップ10入りを逃した。

 一方姉妹車の50号車はアントニオ・フォコが予選をトップ通過し、ハイパーポールでも最速タイムを記録してポールポジションを獲得。しかしその後、車検で失格となっている。

 カラドとチームメイトのアレッサンドロ・ピエール・グイディとアントニオ・ジョビナッツィは、グリッド5列目から決勝レースをスタートする予定だ。

 カラドは予選を振り返り、2回のプッシュラップでのミスが大きな代償となったと語った。

「基本的には、僕がただミスを犯しただけのことだ」とカラドは述べた。

「最初のラップで大失敗して、大きくロスしてしまい、それは僕のせいだった。ターン5(レ・コンブ)でブレーキングをミスして縁石を乗り越えてしまったんだ」

「タイヤはかなり磨耗していて、2周目のターン12でもミスをしてしまった」

「これも純粋に僕のせいだった。でも最終セクターでは僕が最速で、最初のセクターも(ベストタイムに)コンマ1秒以内に入っていたので、ポテンシャルはあったと思う」

 カラドは、51号車フェラーリのクルーのグリッド順位の低さの責任を負う一方、予選トリムで499Pをドライブした経験が不足していると付け加えた。

 カラドは今後、チームがジョビナッツィかピエール・グイディのどちらかに予選を任せたほうが良いのではないかと示唆している。このふたりのイタリア人選手は、それぞれ第1戦カタールと第2戦イモラで予選アタックの任務に就いていた。

「難しいと思うのは、僕が予選セッションをあまり経験していないことだ」とカラドは語った。

「燃料が少ない状態で走るのはこれがまだ3回目だ。決勝での状態と、予選での状態は大きく異なる」

「今後は常に僕ら3人の中でもっとも軽いドライバーを使うべきだと思うけど、残念ながらそれは僕ではない」

「残念だよ。僕は(より軽量のドライバーに)マッチしたいけど、それはできない。僕には常に足りないものがあり、それについては何もできることがない」

■「ポルシェはロングランに強く、トヨタは僕らと同じ」

 カラドは、土曜日のレースで51号車フェラーリが順位を上げられる見通しについて尋ねられると、よりポジティブな見通しを口にした。

「FP1とFP2のレースペースはかなりまともだったので、紙の上ではかなり強そうに見える」と彼は語った。

「そしてイモラとは異なり、ここでは追い越しが少し簡単だ。(上位との差は)接近していると思う。ポルシェはロングランには強そうだし、トヨタはおそらく僕らと同じだ。僕らに何ができるか、見てみよう」

 51号車フェラーリのドライバーたちは、チャンピオンシップをリードする6号車ポルシェ勢に50ポイント差で今週末のスパ戦に臨む。51号車はシーズン開幕戦のカタール1812kmでは12位と低調に終わり、前戦イモラでは7位だった。

 カラドは、競争に戻るためには土曜日に自分とチームメイトが強いパフォーマンスを見せる必要があると認めている。

「確かに、良いポイントが必要だ。最高のシーズンスタートではなかったからね」とカラドは認めた。

「あらゆる可能性はある。僕らはただミスをしないようにして、すべてをまとめ上げて、ポイントを獲得できるかどうかだ。ル・マンまでにまだいくらかポイントを獲ることはできるからね」

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