「ん?今、なにを…」アラフォー女ひとり旅、親切な爺さんが急に信じられない力で…逃げるしかない!

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2024年05月15日 09:20  女子SPA!

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女子SPA!

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誰にもしばられずに、ひとりで好きな場所を旅する。

そんなぶらりと「ひとり旅」が好きな人は女性にも意外と多いようです。

◆海外一人旅が趣味

佐藤あかりさん(仮名・37歳)も、趣味は海外ひとり旅。

仕事の合間を縫って、アジアからヨーロッパまでさまざまな国を訪れているそう。ひとり気ままな旅がなにより気楽だそうですが、やはり女性のひとり旅には危険がつきものかもしれません…。

「ある夏に、トルコを旅したんです。トルコでは遺跡めぐりをしたくて、イスタンブールはもちろん、カッパドキアやエフェソスなど有名な遺跡を巡りました。そしてもうひとつ訪れたかったのがベルガマ(ペルガモン)という遺跡で、古代ギリシャの大きな円形劇場があり、どうしても見たかったんです」

訪れたほとんどの遺跡では観光客でにぎわっていましたが、ベルガマに到着すると、なぜか人気もまばら。どうやらそれほどメジャーな場所ではなかったようです。

「ガイドブックでは立派な遺跡との説明で、街も賑やかなのかなと想像していましたが、この町は観光地感がほとんどなく、遺跡を訪れても人がほとんどいませんでした。これはこれで良いなと、ゆっくり遺跡内を歩いていました」

◆人の良さそうなおじいさんが…

すると、前方から人の良さそうなトルコ人のおじいさんが笑顔で歩いてきました。人懐っこそうな笑顔で「日本人か?」と聞いてきたので「はい」と答えると、そのお爺さんは佐藤さんと一緒に歩きだしました。

「頼んでもいないのに勝手にガイドをして最後にお金を請求する人もいるので警戒していました。なので『ノーガイド』というと、ガイドではないというそぶりをしたので、まぁいいかと散策していました」

◆あれ?わしづかみされた?

そして、円形劇場へ。劇場内部に入るには、少し高いところに上らなくてはいけませんでした。するとそのお爺さんが手を差し出し、ここに足をかけなさいというジェスチャーをしたため、お言葉に甘えて足をかけさせてもらうと、その後佐藤さんのお尻をヨイショと持ち上げてくれて上ることができました。

「すごく助かった!と思ったのですが、それと同時に、お尻を思い切りわしづかみされたような気がしたんです。一瞬のことだったので気のせいだと思い、そのまま内部を歩き、最後に高いところから降りるときもまたお爺さんは手を差し出して足をかけろとジェスチャーしてきました。高くて怖かったので、今回もお言葉に甘えて足をかけさせてもらったのですが……それが失敗でした」

◆すごい力で急接近

お爺さんの好意に甘えて、足をかけて下に降りようとした瞬間、今度はお尻ではなく股の部分に手を当て、指をグリグリと押し付け始めたのです。危ないと思い、すぐに逃げようとしましたが、見た目は細くて弱そうなのに、すごい力で抱きすくめられた佐藤さん。

「えっ!?と思ったときにはすでにガッチリ腕で腰を掴まれていました。おじいちゃんと思っていたのに力が強くてなかなか離れてくれず、足で蹴るようにしてなんとかお爺さんから離れ、猛ダッシュで逃げました。幸いお爺さんは追っては来ませんでしたが、遺跡を出てからも恐怖で震えが止まりませんでした」

観光地のように客引きなどがおらず、庶民的で魅力を感じていただけに、そのチカン事件は佐藤さんにとってものすごくショックでした。トルコを旅する中で、ナンパや客引きに遭うことはあっても、今回のように危険な思いをすることは今までなかったといいます。

「観光地では客引きや詐欺、盗難も多いので注意して行動していたのですが、観光地っぽくないので気を許してしまったのかもしれません。さらに、まさかヨボヨボのおじいちゃんがそんなにガツガツと性欲をむき出しにするとも思えず……逃げられたから良かったですが、周りに人がいなかったので本当に怖かったです。警戒心が足りなかったと反省しています」

海外は日本とは常識がまったく異なるため、思いもよらぬトラブルに遭ってしまいがち。特に女性のひとり旅ではこういった危険も時には起こります。

「バッグパックをもって海外をひとり旅するのは、現地の人とも触れ合えてとても楽しいのですが、あの経験以来、一人になってしまう場所には行かないように注意しています」
<文/塩辛いか乃 イラスト/魚田コットン>

【塩辛いか乃】
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako

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