ニューウェイのマネージメントを務めるジョーダン、フェラーリF1との契約を否定「彼自身が何をしたいかまだ決めていない」

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2024年05月23日 08:00  AUTOSPORT web

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2024年F1第6戦マイアミGP エイドリアン・ニューウェイ(レッドブル チーフテクニカルオフィサー)
 エイドリアン・ニューウェイのマネージャーを務める元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンは、レッドブルのチーフテクニカルオフィサーを辞任するニューウェイがすでにフェラーリと契約を結んでいるとの報道を否定した。

 ウイリアムズ、マクラーレン、レッドブルのチャンピオンシップ制覇マシンの立役者であるニューウェイは、F1第6戦マイアミGPを前に、約20年在籍したレッドブルを去ることを突然発表したため、F1は大騒ぎになった。ニューウェイは、その才能と革新的な空力設計により『空気が見える男』と呼ばれており、現在ではグリッド上のほぼすべてのチームが彼を起用することを切望している。

 ニューウェイが今後フリーになることで、彼が次にどこに着地するかについての憶測が飛び交っており、2026年のレギュレーション変更を前に、いくつかのチームが彼の専門知識を求めて争う可能性が高い。伝説的なデザイナーであるニューウェイがF1界に残ると決めた場合、その才能を確保する最有力候補はフェラーリだと多くの人々が見ている。フェラーリは、今年初めに7度の世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンと契約するという大きな成功を収めた。

 モナコ・ヒストリック・グランプリでのメディアイベントでジョーダンと同席していたニューウェイは、F1からまだ引退しないかもしれないと示唆した。

「私は少々疲れていると感じているが、どこかの時点でおそらくまた進んでいくだろう」

「どこか別の場所に行って、さらに4、5年仕事をすることを真剣に考えている」

 先週、『Daily Mail』のF1記者ジョナサン・マケボイは、ニューウェイが「ほぼ間違いなくフェラーリに行く」ことになっており、実際に彼はフェラーリとすでに契約を締結していると主張した。しかしジョーダンは、月曜日にデイビッド・クルサードのポッドキャスト『Formula for Success』で、マケボイの報道とニューウェイの現状について事実関係を明らかにした。

「我々はみんな、ジョナサン・マケボイを心から尊敬しているが、(ニューウェイが)特定のチームに加入するとあれほどあからさまに言うのは間違ったことだ。今回の場合、彼はフェラーリについて話をしていた」

「私は知っているべき者として話をしているし、情報を漏らすつもりはない。いかなる段階においても(フェラーリと)こうした話し合いは行われていない」

「話し合いは行われるだろうし、今後も継続されるだろう。なぜならエイドリアン自身が何をしたいのかまだ決めていないからだ」

「彼は大学時代にエンジニアになるという夢を叶えてからすぐに、レイトンハウス、ウイリアムズ、マクラーレン、そして今はレッドブルで活躍してきた」

「彼は60代で、新しいボートを買おうとしているところだ。我々が話をしている可能性のあるチームすべてと同様に、彼が考えるべき5番目のチームは、彼自身だと言えるかもしれない。彼自身と(妻の)アマンダのことだ。彼らはケープタウンに素晴らしい家を持っている。我々はよく彼らと会っていて、素晴らしい友人だ。私にはまったく分からないが、はっきりさせておきたいのは、決定するのは常にエイドリアンであり、そうあるべきだということだ。だがはっきりとした決断は下されていない」

 ジョーダンはポッドキャストを使って、マケボイに直接語りかけた。

「ジョナサン、私は我々のこの小さなメディアを通じて、こうすることしかできないかもしれない。あなたのやっていることは大好きだが、ご存知のとおり、正確ではない。私はこのことに全力を尽くす」

「現時点では、特定のやり方でどこかに行くつもりはない。我々は機会を探り、人々が話をしに来るようにしている」
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