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NHK連続テレビ小説『虎に翼』がスタートして約2ヶ月──。回を重ねるにつれて、夢中になる人が続出している。
そんな中、ヒロインに関するストーリー展開が「異例」と話題を呼んでいて…。
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■日本初の女性弁護士がモデル
『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官を務めた三淵嘉子さんがモデルのリーガルエンターテインメント。法律という巨大な力に戸惑うヒロイン・猪爪寅子(いのつめともこ)が、困っている人のために自分の力を正しく使えるよう一歩ずつ成長していく物語だ。
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世間知らずながら、明るく前向きな寅子役を伊藤沙莉が演じている。
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■「朝ドラ史上初の展開」驚きの声
最近は、寅子の私生活で大きな動きがあった。17日放送の第35回で寅子が佐田優三(仲野太賀)と結婚し、23日放送の第39回では子供が生まれるなど、何ともハイスピードな展開が続いている。
ネット上では「恋愛パートや出産シーン続かない」「虎に翼、恋愛体質じゃないヒロインが描かれてる」「朝ドラ史上初の展開」「今回恋愛ネタが少ないな」など、“恋愛パート”が少ないことに驚く声があがっている。
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■「1週間ほどで完結」関係者も驚き
第39回では、寅子が妊娠してお腹が大きくなった場面から、寅子が赤ちゃんを抱く場面に切り替わった。ナレーションで「寅子と優三の娘です。未年に生まれたので、優三の優の字を取って優未(ゆみ)と名付けられました」と、ヒロインの出産が伝えられたのだ。
あるテレビ局関係者は、今作はヒロインの恋愛描写が少ないと指摘する。
「ヒロインが誰と交際し、結婚して家庭を築いていくかは朝ドラでは欠かせない要素です。特に、結婚から出産までの過程は時間をかけて描く作品が多いです。その点、『虎に翼』は1週間ほどでそれらを完結させました。出産のシーンも、通常であればもう少し長く放送することが多いので、驚きましたね」(テレビ局関係者)。
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■恋愛パートが少ない理由
今作は、物語が進むテンポの良さが特徴的。先述した結婚・出産のスピード感も視聴者から好評だ。恋愛パートにあまり重点を置かなかったのには、こんな背景があるようで…。
「『虎に翼』の大きなテーマは、女性の社会進出です。当時、女性弁護士が仕事する際、多くの障壁や困難があったと思われます。今後は、家庭を持った寅子が様々な女性、家族問題に立ち向かう様子が描かれるのではないでしょうか。そのために、あえて朝ドラの定番である恋愛パートを少なくしたのかもしれませんね」(前出・テレビ局関係者)。
この先も、思わず“はて?”と見入ってしまう展開が続くことだろう。
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■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『95』(テレビ東京系)、『Believe─君にかける橋─』(テレビ朝日系)、『イップス』(フジテレビ系)、『アンチヒーロー』(TBS系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)