リョウスケからそう言われ、私はとっておいた夕飯のお皿に黙ってラップをかけて冷蔵庫にしまいました。リョウスケがいう「約束」とは、オンラインゲームのことです。結婚する前からリョウスケはゲームが好きで、仲間と一緒にオンラインで集まってゲームをしていました。仲間とゲームをする時間を約束して集まることも珍しくありません。リョウスケはそそくさと、パソコンがある書斎にこもりました。
私は食卓であたたかいお茶を飲みながら考えます。サクラのときから不妊治療をしているので治療も8年目。リョウスケは協力的です。でも、私ももう35歳。焦る気持ちが募って、リョウスケに優しくできないことがあります。
私とリョウスケと娘のサクラ。私たち家族3人はよそから見ればごく普通の家族です。リョウスケがサクラと2人で出かけてくれることもあります。
でも、よその奥さんと仲良くしていることや、終わりの見えない不妊治療に焦りと不安を感じています。
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女として、妻として、私の幸せとはなんなのか、最近わからなくなってしまいました。
【第2話】へ続く。
参考:不妊治療の実態に関する研究調査|厚生労働省
原案・ママスタコミュニティ 脚本・もえこ 作画・魚師 編集・塚田萌