米大スター、元恋人への暴行をついに謝罪 。映像公開され「言い訳はしない」

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2024年05月28日 09:10  女子SPA!

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人気ラッパーのディディことショーン・コムズ
 音楽プロデューサー、ラッパー、実業家など多方面で活躍する米芸能界の重鎮ディディことショーン・コムズが、かつての交際相手に暴行する姿を捉えた映像が公開された。コムズは昨年11月、元恋人で歌手のキャシー(本名カサンドラ・ベンチュラ)から性的暴行などで訴えられたが、「そんなひどいことはしていない」と全否定。しかし今回、決定的瞬間の映像が公開されたことで一転、「全ての責任を取る」と謝罪した。

 コムズをめぐっては、ベンチュラ以外の女性からも性被害の告発が相次いでいる。
※編集部注:以下、暴力的な表現が含まれます。

◆酒やドラッグを飲まされて……20年以上前の性被害の告発相次ぐ

 現地時間23日、コムズから数回にわたり性的暴行を受けたとして、女性が訴えを起こした。当時大学生だったエイプリル・ランプロスさんは1990年代後半から2000年代初頭に、ホテルで多量の酒を飲まされてレイプされたほか、コムズの自宅でドラッグを強制的に飲まされて性行為を強要されたという。またランプロスさんは、コムズが許可もなく自分との行為を録画し、他人に見せていたと主張している。

 さらに21日には、元モデルのクリスタル・マッキニーさんが、2003年にニューヨークにある音楽スタジオでコムズから性行為を強制されたと告発。

 当時22歳だったマッキニーさんが、コムズと出会ったのは、ニューヨークで開催されたメンズ・ファッション・ウィークのイベントで、「モデルとして有名になれるよう手助けする」と言われたという。その後、彼の音楽スタジオに招待され、そこで酒やマリファナを摂取した後に性被害に遭ったとしている。

 現地報道によると、マッキニーさんが20年以上前の出来事について声を上げたのは、複数の女性たちが性被害を訴えるなかで、自分も事実を語らなければという道義的責任を感じたからだという。

◆元恋人を蹴ったり、突き飛ばしたり……決定的瞬間を捉えた映像公開

 米CNNは17日、2016年にロサンゼルスのホテルで録画された監視カメラ映像を公開。コムズが当時交際していたベンチュラに暴行している様子をつぶさに伝えた。

「2016年3月5日にカメラで様々な角度から捉えられた映像には、ラッパーでプロデューサー、ビジネス界の大物の姿が収められています。ベンチュラの主張によると、ロサンゼルスにあった現在は営業を終了しているインターコンチネンタル・ホテルで事件は起こったとされています」
「CNNは公開されている元ホテル内部の写真をもとに、その場所を確認しました。動画の中でベンチュラはホテルの部屋から出て、並んだエレベーターまで歩く一方、コムズはタオルを腰に巻き、廊下を走りベンチュラを追っています」

「彼は彼女の首の後ろを掴み、床に投げつけています。片手ではまだタオルを握りしめながら、その後も彼女を蹴っていることがわかります」
「ベンチュラが倒れたエレベーター近くの床からコムズはハンドバッグとスーツケースを持ち上げています」
「彼は振り向きざま、動かずにいるベンチュラをさらに蹴っています。4秒ほどの間をあけて2度蹴っています」
「その後彼は少しの間、ベンチュラが着ていたスウェットシャツを引っぱり彼女を引きずり、その後歩き去っています」

「それからベンチュラはゆっくりと起き上がり床にある持ち物を拾い、エレベーター近くの廊下の壁にあった電話で連絡をするため移動しています」
「タオルと靴下しか身に着けていないコムズが戻ってきました。監視カメラの真向かいにある鏡には、コムズがベンチュラを突き飛ばす姿が映っています」
「そのすぐ後に、彼は椅子に座り、テーブルにあった置物を掴み、力いっぱいベンチュラに向かって投げています」
「コムズは歩き去り、その後またベンチュラに向かってきたところで、エレベーターのドアが開き、誰かが下りる姿が確認できます」

◆全否定から一変。動画で謝罪

 コムズは19日、自身のインスタグラムに動画を投稿。

 当時は「人生のどん底にいた」と告白したうえで、「言い訳はしない」「映像にうつっていた自分の行為は許されるものではない」と認め、「心から申し訳なく思っている」と謝罪。

 そして、「私が全ての責任を取る。もう、うんざりで嫌気がさしている。いま現在も、暴力をふるった当時も」と語り、事件後にリハビリ施設に入り、治療やセラピーを受けたことを明かした。

◆性的人身売買の容疑で家宅捜索も

 2007年から2018年まで破局と復縁を繰り返したコムズとベンチュラ。昨年11月には、身体的虐待や性的暴行でベンチュラがコムズを訴えていた。このとき、彼女はホテルでの出来事についても言及し、泥酔したコムズが、彼女の顔面を殴り、目にはあざができたと証言していたという。

 報道によると、コムズは監視カメラ映像を「5万ドル(約780万円)で買い取った」といい、最終的にはベンチュラとも和解に至った。

 しかし、その後も複数の女性から性的嫌がらせや違法行為などの訴えが相次いでいる。

 さらに、これらの訴訟の過程で、性的人身売買の疑いも浮上。自宅で開催するパーティーで、未成年者を含む女性たちを業界の大物たちに紹介し、性的な接待をさせた容疑などがかかっている。今年3月には、ロサンゼルスとマイアミの自宅が国土安全保障省からの家宅捜索を受けた。

◆沈黙を貫いていた元恋人、SNSで心境語る

 これまで女性たちからの申し立てを全否定してきたものの、映像が公開されたことで、ベンチュラへの暴力行為については謝罪したコムズ。ただ、ロサンゼルス郡検察局は、暴行罪を起訴できる期限を過ぎていることから「起訴できない」との見方を示している。

 そうしたなか、映像が公開された直後はコメントを避けていたベンチュラが、23日にSNSを更新。

「ドメスティック・バイオレンス(DV)は重要な問題です」「大変な苦労が伴いましたが、今の私は以前よりも良い状態になっています。でも、常に自分の過去からの回復途上にあります」と綴り、DVで大きなダメージを受けたことを明かしたうえで、世間の人々にこう呼びかけている。

「この問題を真剣に受け止めてくださった皆さんに感謝します。私の唯一の願い。それは、人々が心を開き、はじめから被害者の話を信じてほしいということです」

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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