お笑い芸人の今くるよさんが27日、膵がんのため、大阪市内の病院で亡くなった。28日、所属の吉本興業より発表された。生前最後の舞台は、2022年4月になんばグランド花月で開催された吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」だった。当時、ORICON NEWSの取材に応じたくるよさんのコメントを再掲する。
【写真】生前最後の舞台で…おなじみの「どやさ!」を披露した今くるよさん 1970年に高校の同級生だった今いくよさんとともに女性漫才師の今喜多代さんに弟子入り。73年、女性漫才コンビ「今いくよ・くるよ」を結成した。男性中心の漫才界で、お互いの体型や派手なファッションなどをネタにし、体を張ったギャグや軽妙な掛け合いで人気を集め、80年代の漫才ブームに乗って一世を風靡(ふうび)した。
1984年上方漫才大賞の大賞など多くの賞を受賞し、女流漫才のパイオニアとしてテレビや舞台などで活躍、長年にわたって幅広い人気を集めた。くるよさんは「どやさ!」のキャッチフレーズでもおなじみだった。
コンビ時代の受賞としては「上方お笑い大賞」第10回(1981)金賞、「花王名人大賞」第2回(1982)最優秀新人賞を筆頭に、「上方漫才大賞」第19回(1984)大賞「咲くやこの花賞」第2回(1984)大衆芸能(漫才)、「上方お笑い大賞」第15回(1986)大賞などがある。
■今くるよさんコメント(当時のまま表記しています)
――2019年5月以来、久しぶりのNGKの舞台に立ちました
くるよ:感極まってます。ホンマに久しぶりやから。お客さんもいいお客さんやったね〜。ホンマに、どやさやったわ〜。どやさ〜。
――吉本興業は110周年という節目の年を迎えました。
くるよ:110周年はすばらしい。うれしいし、それ以上にどやさですわ。よう、110周年に出させてもらえたわ〜。