熟女セクシー女優が、14歳実娘の“アイドルデビュー”に思うこと「新しい仲間が加わった感覚」

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2024年05月30日 16:21  日刊SPA!

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熟女セクシー女優の佐田茉莉子さん
 2020年9月に「美貌の現役美容家」としてAVデビューを飾った、熟女セクシー女優の佐田茉莉子さん。女優として活躍中でありながら、美容サロン経営者、カウンセラーとしての顔を持つ。
 そしてこの度、彼女の肩書きに「マネージャー」が加わった。愛娘が2.5次元的アイドル・愛Risとしてデビューし、活動のバックアップを務めているのだ。

 シングルマザーであることを公言している佐田さんは、現在地点の自分をどう捉えているのだろうか。佐田さんのインタビューから、セクシー女優であり一人の母親でもある女性の“生き方”が見えてくるかもしれない。

◆41歳でのAVデビュー。きっかけは?

――もともとは、福岡県で美容サロンや美容クリニックを経営する実業家をされていたとか。なぜAVデビューをしようと考えたのでしょうか?

佐田茉莉子(以下、佐田):話すと少々長くなってしまうのですが、よろしいでしょうか。実は、当時付き合っていた彼氏の仕事を手伝うことになったのですが、その人がかなり変わった性癖の持ち主だったんですよ。NTR(ネトラレ)が大好きとか……。完全に彼の性癖に振り回されていた状態にあったのですが、どうしてももう一度自分の人生を楽しみたくなったんです。

 全てをリセットしてすぐに別れたかったのですが、金銭面でひじょうに難しい状態にありました。というのも、一緒に生活しようとしていた家のローンが私の名義での借入だったのですが、まとめると月の支払いが50万円くらいまで膨れ上がってしまったんです。

――なるほど。金銭的な理由で、ということでしたか。

佐田:いえ、その時点ではAVではなく、1回死んだと思って中洲のソープランドで働くことにしたんです。風俗業に偏見があったわけではありませんが、経験したことのない仕事だったので身構えはしていました。でも、そこで出会った男性たちは、私が施すサービスに対して、シンプルにピュアに喜んでくれて感動したんですよ。

 その時に、性産業というのは美容の仕事に通じるものがあると気が付きました。目の前にいる人を笑顔にする仕事であると。10か月ほどソープで働いてお金のことは解決したのですが、ここでの経験をなかったことにしたくないと思いました。誇りを持ってやっていたのであれば、隠す必要はないですからね。

◆「アラフォーがどこまでやれるか見てほしい」

――そこでソープで働いた経験を、別の形で活かす方法を考えたわけですね。

佐田:はい。そこで美容と性を融合させたセクシャルカウンセリングを始めました。これは形を変えながら現在も続けている活動なのですが、当時はYouTubeでやっていました。しかし、どうしても私に拡散力がない。いろいろ考えた末に、「だったらAVに出たらいいんじゃない?!」という結論に達しました。

――セクシャルカウンセラーとしての知名度を上げるためのAV出演?!

佐田:それと同時に、悩みを相談しに来る女性たちに向けて、アラフォーでAVデビューをした私がどこまでやれるのか見てほしいという気持ちもありました。

 美容サロンをやっていた時代から、私のところに訪れる女性たちからの相談事には、必ずといっていいほど「私も年なんだけど……」という前置きがついていたんです。特に性のこととなるとさらに消極的になっていくんですよ。でも、私から言わせれば、年齢なんて関係ない!人生を謳歌すればいい!

 つまり私がAVに出た最も大きな理由は、男性の趣向に合わせる性ではなく、主体的に性を楽しむ姿を自身で体現したいと思ったからなんです。

◆10歳の娘にAVデビューを伝えたら…

――娘さんにはAVデビューをすることはどのように伝えたのでしょうか?

佐田:私は娘が10歳の時にデビューしたのですが、包み隠すことなく「セクシー女優になるから!」と言いました。でも、まだ娘はAVがどういうものなのかを理解していなかったので「裸でいろいろやる仕事なんだよ」とイチから説明したんです。

 ネットで検索すると、私の裸が出てくるであろうことも、もしかしたら後ろ指をさされるかもしれないことも。でも、娘から返ってきたのは「何で?」という素朴な疑問でした。

――ものすごく真っすぐな問いですね。

佐田:ですよね。でも、AVの仕事というのは世の中的にはそういう風に言われるものだと教えました。だから、このことが周囲の人にバレたら学校でいじめられるかもしれないという可能性も示唆しました。それでも娘は「別にママの人生なんだから、やりたいならやれば?」と言ってくれたんです。

◆デビュー当時のネット記事が炎上

――AVデビュー後、娘さんとの関係性に変化はありましたか?

佐田:何も変わっていません。でも、母娘の時間は以前よりも取れるようになりました。これまでは私が外に出て働かなければならなかったけど、今は自宅から配信をしたりSNSをしたりすることがメインですから。

――デビュー当時のネット記事が炎上したとお聞きしましたが。

佐田:あの当時のニュースについたコメントは、2人でぜんぶ読みました。その上で「これが世間の意見なんだ」ということも、心に受け止めています。

◆「私はママの子で良かったと思っているのに!」

――それでも心が折れることはなかった?

佐田:それは全く。私たちは逆境に強い母娘なので。コメントの中では、娘に対して「なんて可哀想な子なんだ」という意見がひじょうに目立ちました。でも、誰でもない娘自身が「ママと私の何を知っていてこんなことをいうの?! 私はママの子で良かったと思っているのに!」と憤っていて、むしろ絆がさらに深まったくらいです。結果的にセクシー女優になったことで、娘が一番しんどい時期にちゃんと傍にいられる環境ができたことは良かったと思っています。

――しんどい時期とは……。何かあったのですか?

佐田:娘は学校に行っていないんです。ただ、これは私が原因でイジメられたとかではなく、本当に自分の意思で行かないだけです。娘は小学校低学年の時に同級生から「笑った顔が気持ち悪い」と言われ、自分に対して自信を失ってしまいました。さらに人間関係のツラさも相まって、学校に行くのが本当にしんどそうで……。私もそれなら無理して行かなくてもいいと思いました。

◆突然髪をピンク色に!不登校になった娘

――いつ頃から不登校が始まったのでしょうか。

佐田:小学校2年生の時に半年ほど行けなくなったことがあったのですが、その後はコロナ禍のリモートなども経て、頑張って通ってはいたんです。でも小学校5年生の終わり頃、急に髪をブリーチして色をピンクにしたり、モヤモヤしてる様子は見受けられました。本格的に行かなくなったのは、小学校6年生頃ですね。

――小5でピンク髪! 佐田さんは反対はしなかったのですか?

佐田:「いいよ」って言いました。むしろブリーチは頭皮が痛むので、私がやってあげました(笑)。私、美容師の経験もあるので。ただ、そういう髪型にするデメリットについては話し合っています。周りから変な目で見られても堂々としていられるのか?など。これにも娘は「全然平気」と答えました。

――親として、娘さんの状況に不安はなかったのでしょうか。

佐田:自然に受け入れるしかないと思っていました。一番近くにいる私が娘を否定してはダメだろう、と。学校に行かずとも、自分なりに家で勉強や活動を続けている娘と向き合っていく覚悟はありました。

◆14歳になった娘が、アイドルデビュー!

――現在、娘さんは14歳。今年の4月に2.5次元的アイドル・愛Risとして活動をスタートしています。どういった経緯でデビューに至ったのでしょう。

佐田:娘はもともと、すごく自己表現が好きな子どもでした。でも、私のように表舞台には立ちたくないとずっと言っていたんですよ。どちらかというとクリエイターとして、写真撮影や動画編集をすることに強い興味を示していたんです。

――アイドル志望というわけではなかったのですね。

佐田:でも、去年の11月くらいに占い師をしている親友から突然「娘ちゃん、今年アイドルになるね!」と言われたんです。そのことを娘に伝えたら、最初は「何それ」と笑っていたのですが、急に「やってみよっかな」とスイッチが入りました。どうやら、アイドルになればクリエイターの世界を覗けるかもしれないと考えたようですね。

◆「愛Ris」はセルフプロデュース

――佐田さんの役割はプロデューサー的な立ち位置になるのですか?

佐田:いえ。あくまでも私はマネージャーです。基本的に愛Risはセルフプロデュースなんですよ。衣装もメイクもすべて自分です。これまで娘がインプットしてきたことを、ようやくアウトプットできる場を与えられました。今は頭の中のイマジネーションを具現化できることが楽しくて仕方がないみたいです。

――佐田さんと娘さんの関係性をファンの方たちはどのように見ているのでしょう?

佐田:色んなことを正直に発信しているせいか、佐田茉莉子のファンはみんな母娘の箱推しなんですよ。本当はエロの部分だけを欲している人もいるとは思いますが、最終的には私の生き方を見てくれる人たちが残っていけばいいと考えています。親子ともども応援してくれている方々には感謝しかありません。

◆今は娘のやりたいことを全力で応援したい

――佐田さんという存在は、正直なところ従来のセクシー女優像には当てはまらないですよね。

佐田:私は実のところ、自分のことをセクシー女優だとはあんまり思っていないんですよ。あくまでも、その一面があるということだけです。セクシー女優としての顔は、あくまでも「佐田茉莉子」の一部です。

――今後、どのような活動をしていきたいと考えていますか?

佐田:美容の仕事をしていた時代と変わることなく、人を元気に笑顔にしていきたい。やっていくことはその時々で形を変えながらになりますが、皆さんに届け続けていきたいですね。

――その想いは娘さんにも受け継がれていると思いますか?

佐田:わざわざあえて話し合ったことはないですが、そう思いますよ。私からすると母娘というよりも、同じ生き方の仲間が加わったという感覚です。今は娘のやりたいことを全力で応援できる環境をつくれたことがとても嬉しいです。お互いに気づきを得たり、学んでいったり。そういったチームになったことでの新しい楽しみを2人で見出しているところです。

<取材・文・撮影/もちづき千代子>
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