ペレスのクラッシュに関連するコストは数億円規模に。ライバルとの争いにおいて「必然的に不利になる」とマルコが懸念

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2024年05月31日 07:00  AUTOSPORT web

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2024年F1第8戦モナコGP クレーン車で撤去されるセルジオ・ペレス(レッドブル)のRB20
 レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、先週末のF1第8戦モナコGPでセルジオ・ペレスが喫した大クラッシュに関連する費用を算出したが、この支出がレッドブルのシーズン中の成長を損なう可能性があると警告した。

 ペレスはモナコGPの決勝レースの1周目にボー・リバージュへと登っていく際に、ハースのケビン・マグヌッセンと接触した。幸運にもペレスは、大きな怪我をすることなくレッドブルRB20から脱出できた。ただし、重大な事故であったことからレッドブルの予算上限が数百万ドル(約数億円)分下がってしまう可能性がある。また、スペアパーツや開発に関して他にも多くの影響が生じるかもしれない。

「このことは明らかに我々に影響を及ぼしている。マシンをどうするかについて検討しているところだからだ」と、マルコは『Motorsport-Magazin』に語った。

「これには約200万ドル(約3億1500万円)から300万ドル(約4億7200万円)の費用がかかる。予算制限があるので、もちろん大きなハンデになる。フェラーリとマクラーレンの競争力が高まったために何か特別なことをしなければならないとしたら、必然的に我々は不利になる。またクラッシュが起きたら、両方のマシンにすべてのものをそろえることはできないだろう」

「またしてもマグヌッセンが関わったクラッシュだった。リプレイを注意深く見るべきだ。ありがたいことに無事に終わったが、危険な状況だった」

 スチュワードは大クラッシュの責任を問うことをせず、ペレスとマグヌッセンの両方を無罪放免としたが、ペレスはこの決定に驚いた。クラッシュの責任はハースのドライバーにあると明確に感じていたからだ。

「スチュワードがこの問題にすぐに対処したことに驚いた」とマルコは述べた。

「ほとんど影響のない裁定だ。しかしこれは本当に危険だった。このことは忘れなければならない。残念なことだ」

 レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、事故が起きているところを見るのはつらく、「心臓が飛び出しそうな」瞬間だったと明かした。

「エンジンとシャシーについてはわからないが、明らかに重大な事故なので、非常に多くの費用がかかる」

「あれは恐ろしい事故だった。あの時は心臓が飛び出しそうだったが、すぐにドライバーの安全のことに集中した。マシンは修理できる。構造やヘイローなど、すべてのものがうまく機能した。最も重要なのは、チェコが非常に重大に見えた事故から無傷で立ち去ることができたことだ」

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