ブラジル代表、賭博違反で告発のMFパケタ招集維持を強調「現時点では…」

　ブラジルサッカー連盟（CBF）は30日、ブラジル代表に招集されているMFルーカス・パケタをチームから外さない方針であることを発表した。

　すでにCBFは6月20日から開幕するコパ・アメリカ2024に臨むブラジル代表メンバーを発表しており、パケタも招集入りを果たしている。しかし、同選手には賭博規則違反の疑いが浮上しており、イングランドサッカー協会（FA）から告発されたことが話題となっている。

　パケタは自身のイエローカードの枚数をめぐってブラジルで賭けが行われていたとして、昨夏からFAや国際サッカー連盟（FIFA）から調査を受けていることが報じられていた。同選手本人は一貫して賭けに一切関与していないと主張していたものの、4試合を対象に賭博市場に影響を与えるという不適切な目的で意図的にイエローカードをもらった疑いで今月23日にFAから告発されたことが明らかになっている。

　有罪となった場合には長期の出場停止処分が下されることが予想されており、今後の動向には注目が集まっているなか、パケタがコパ・アメリカ2024に臨むブラジル代表メンバーに含まれていることを受け、CBFはエドナルド・ロドリゲス会長の署名付きで声明を発表。FAと連絡を取り合いながら、現時点では何も処分が下されていない状況からチームから同選手を外さないことを強調した。

「FAが報告した事実を考慮しつつ、CBFは法務やガバナンス、コンプライアンス局などの共同意見に支えられ、同選手の招集を維持することを決定した。FAからの情報に基づき、予防的に除名をしなかったことを非難されたものの、現在まで彼に制裁を科す権限を持つ検察機関から何も罰せられていないことが結論づけられている」

「選手は、所属チームであれ、代表チームであれ、現時点では自分と家族の生活の糧であるプロの仕事を完全かつ制限なく自由に遂行できることは正しいことだ」