生田斗真、大阪で差し入れ続々驚き「おもてなしの心が本当に素晴らしいです」

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2024年06月01日 18:51  ORICON NEWS

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「映画『告白 コンフェッション』公開記念舞台挨拶in大阪」イベントに登場した(左から)ヤン・イクチュン、生田斗真、山下敦弘監督
 俳優の生田斗真、ヤン・イクチュン、山下敦弘監督が6月1日、大阪・TOHOシネマズ梅田で行われた「映画『告白 コンフェッション』公開記念舞台挨拶in大阪」イベントに登場した。

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 同作は『カイジ』の福本伸行氏と、『沈黙の艦隊』のかわぐちかいじ氏による原作コミックをもとに、実写映画化。雪山を舞台に死を覚悟した親友の最期の“告白”を聞いてしまった男と、言ってしまった男。山小屋内で進んでいく、2人のこの上なく気まずい一夜を、圧倒的なスリルとスピード感で描く密室エンターテインメント。5月31日に公開された。

 大学山岳部OBの浅井と石倉は登山中に遭難。事故によって死を覚悟した石倉(ヤン・イクチュン)は、長年背負ってきた十字架を降ろすため、自分が過去に犯した“殺人”を浅井(生田)に告白してしまう。しかし、その直後、眼前に山小屋が出現し、2人は一命を取り留めることに…。

 満員の観客から大きな拍手で迎えられた3人。まずは生田が「大阪の皆さんにお会いすることができて、とても嬉しく思っております」とあいさつ。続いてイクチュンが「この美しい映画を観に来ていただきありがとうございます(笑)」と笑いながらあいさつすると、生田も笑顔に。山下監督は「ネタバレというか、言えないこともありますが、よろしくお願いいたします」とあいさつし、イベントが始まった。

 大阪の印象について生田は「大阪に来ると美味しい食べ物をたくさん差し入れてくださる」と前置きし、「到着してすぐにカレーの大盛りをいただいて、その5分後に串カツが出てきて。さっきは楽屋にいか焼きが出てきて。大阪はおもてなしの心が本当に素晴らしいです」と満足そうに感謝の気持ちを述べた。

 大阪弁についても「舞台で大阪弁の役をやったことがある」と話し、「めっちゃむずかったな」と大阪弁で語ると客席からは拍手が起こった。「大阪公演もあったので、関西方面の方は大阪弁にお厳しいので、ドキドキしたんですが、概ね好評をいただきました」と明かし、大阪のファンについては「いつも熱を持って応援してくださるので嬉しいです」と感謝の思いを伝えた。

 シナリオが二転三転し、結果的に公開まで5年ほどかかったという本作。公開を迎えた心境について山下監督は「長かったです」と心情を吐露し、「チャレンジングな企画、作品だったので、とにかくひとりでも多くの人に観てほしいというのが正直な気持ちです」と本作への思いを明かした。

 そんな監督のオファーを受けた生田は「ヤン・イクチュンさんとほぼ2人でお芝居させていただけるということにワクワクした」と言い、「イクチュンさんとの出会いは僕の中で大切なものになりましたし、これからの俳優人生にもいい影響をもらった」と感謝を語った。

 MCからどんな影響を受けたのか聞かれると、「イクチュンさんはコンビニの前でよくお酒を飲む」と明かし、「韓国と日本のコンビニ文化が違うんです。韓国では割と普通にコンビニの前のテーブルでお酒を飲むそうなんです。そうやってオンとオフを切り替えて、自由に行き来してるのがすごくいいと思った」とイクチュンさんからの影響を明かした。それを受けたイクチュンが「明日、韓国でコンビニの前で一緒にお酒飲もう(笑)」と誘う場面も。

 イクチュンへのオファーについて山下監督は、「イクチュンさんの映画を作りたいというのがモチベーションだった」と振り返り、「コロナの間、イクチュンさんとはZoomでやり取りしていたので、イクチュンさんが来日して初めて衣装合わせで会った時が一番うるっとしたし、ようやく会えたと思って感慨深かった」と振り返った。

 監督とのやり取りについてイクチュンが「もちろん作品についてお話させていただきましたが、「煙草いいですか?」というやり取りが印象に残っている」と明かすと、山下監督は「2人とも煙草を吸うので、1時間ぐらい話すと「ちょっと煙草タイム」って言って、2人とも煙草を吸いに行ってました(笑)」と笑顔に。するとイクチュンが「本当は最初から煙草を吸いながらZoom会議をと言いたかったけど、監督様だから(笑)」と笑わせると、山下監督は「イクチュンさんは吸ってもよかったんですよ」と返し、イクチュンは「言ってくださればよかったのに」と笑顔で返していた。

 生田も「ようやくイクチュンさんと会えた時は本当に嬉しかった」と言い、「2人でやっと会えたねと握手して抱き合ったのを覚えてます」と笑顔でコメントした。

 役作りについて生田は「イクチュンさんと芝居をやり取りする中で彼が僕の感情を引きずり出してくれた」と振り返ると、イクチュンも「生田さんと同じ」と言い、「僕の側がエネルギーを発散する側で彼が逃げ回る側だったので、逃げ回る側も大変だったと思う。相互作用的な関係性があったから、非常にいい映画を作ることができたんだと思います」と互いに称賛し合っていた。

 そんな2人への演出について山下監督は「怖いお話ではあるけど、どこかでチャーミングさというか2人の魅力を出したかった。時には可愛らしく、時には人間臭く、時にはめちゃくちゃ怖く。怖い映画ではありますが、リハーサルで笑っちゃうシーンもあって撮影は楽しかった」と振り返っていた。

 自身が演じたキャラクターについて生田は「こういう立場になったらどうするだろう?と考えた。怖いからこの人が(笑)」とイクチュンを指差すと場内からは笑い声が。イクチュンは「生田さんのリアクションを見守って、相手の反応を集中して見ることに気を使った」と明かすと、「生田さんのファンの方、すみません。いっぱい触ってしまいました(笑)」と客席に語りかけて笑わせた。

 本作のヒロインを演じた奈緒について山下監督は、「広告でご一緒した時にいい役者さんだな、と。すごく難しい役なので引き受けてくださるか不安だったんですが、引き受けてくださって。劇中では彼女の背景が描かれていないので、大学時代の同級生だった3人の関係性がにじみ出てくるような演技をお願いした」と話すと、生田が「奈緒さんが出てくる回想シーンをしっかり撮ってましたが、本編では使ってませんよね?」と質問。

 山下監督は、「この顔だけちょうだいと言われても俳優さんはやりづらいだろうから、シーンとしてお芝居を流れで撮った方がやりやすいだろうと思って。7割ぐらい使ってないです」と明かし、生田が「こんな大きなマグロの塊の中からこんな小さな中トロしか使ってないみたいな」と例えると、イクチュンは「フィルムの時代だったらスタッフから大バッシングされてますね」と笑わせ、山下監督も「デジタルだからできたと思います」と返した。

 さらに、生田、イクチュンの出演で大阪を舞台にした映画を撮るとしたら?と大阪芸大出身の山下監督に尋ねると、すかさずイクチュンが「エロ」と発言。山下監督も「大阪でエロもいいですね(笑)」と乗っかる場面も。すると生田が「音楽ものとか」と助け船を出すと、山下監督は「自分で言うのもなんですが音楽ものと相性いいんですよ(笑)」と言いつつ、「住んでいたのが新世界なので、あの雰囲気がイクチュンさんに合うと思う。イクチュンさん音楽は?」と尋ねると、イクチュンは「頑張ります!」と返していた。

 最後に、山下監督が「3人の俳優さんの魅力が凝縮されていると思いますし、3人の俳優さんの熱量のある芝居を楽しめる映画になっています。何回も観てもらえると嬉しいです」、イクチュンが「現場は限られた狭い空間だったので、窮屈な気持ちを感じながら演じた。その窮屈感が僕たちの演技の重要な要素になっている。皆さんに窮屈感を感じ取っていただきたいです」、生田が「公開後すぐに大阪の皆さんと直接お会いすることができて嬉しいです。窮屈な気持ちや人間の極限状態を表現したつもりです。皆さんの心の中にこの映画が残ってくれると嬉しいです」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。
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