『情熱大陸』恋愛映画の旗手・今泉力哉監督の独特な創作現場に密着

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2024年06月02日 15:00  ORICON NEWS

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今泉力哉監督『情熱大陸』6月2日放送(#1303) (C)MBS
 きょう2日のMBS・TBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』(毎週日曜 後11:00〜11:30)は、映画監督の今泉力哉が登場。恋愛映画の旗手と言われる今泉監督の独特な創作現場に密着した。

【動画】映画『からかい上手の高木さん』予告映像

 今泉監督の恋愛映画は、特に何も起きない。登場人物は成長するわけでも成功のために行動するわけでもない。一見、その場しのぎに見えることも多い。なのにそれが、とても魅力的に映る。真骨頂は、長めの会話劇。異様なまでのリアリティに、共感する人、背中を押される人が後を絶たない。何ともクセになる映画を量産する彼はいま、恋愛映画の旗手と目される。いわく「人と同じことはやりたくない。あまのじゃくだし、ベタは嫌」。

 撮影手法も独特だ。小豆島で行われた、新作『からかい上手の高木さん』の撮影。俳優・永野芽郁と高橋文哉を迎え、今泉作品では最大規模の作品だ。どんなにメジャーになろうとも、見えてきたのはどんな場面でもよく悩む姿。自然体の演技を役者と一緒につくり上げていく演出。10年以上一緒に映画を作ってきたスタッフらに支えられながら、丁寧に映画を撮り続ける。

 自ら監督した映画を観客と一緒になって観ることもあるし、トークイベントやSNSで恋の悩みにも答える。そして誰かとよく酒をのむ。時に俳優・成田凌と。時に自分の映画を観てくれた知らない人たちと。肴は決まって恋の話。成田は言う、「今泉には、包容力とは違う何かがある」。

 ほかの映画では日の目を見ないような不器用な登場人物たちの、何でもない時間を描写する今泉。「個人的な悩みや人に話せない恥ずかしい話こそ扱いたい」。それで助けられる人がいると信じる映画監督の、ユニークな創作の日々を見つめた。

■プロフィール
1981年2月1日、福島県生まれ。自主映画をつくり続け、2010年に『たまの映画』で商業映画監督デビュー。その後は1年に1本ペースで長編映画を監督しながら、テレビドラマや ミュージックビデオでも活躍。18年からは、5年で12本の長編映画を監督した。中でも、19年『愛がなんだ』は記録的なロングランヒットとなった。21年放送のTBSテレビ『キングオブコント2021』のオープニング映像の演出を担当、話題となった。近年の作品は『ちひろさん』『アンダーカレント』『からかい上手の高木さん』。X(旧ツイッター)のDMで知らない人からの恋愛相談に乗るのが日課。
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