大河ドラマ『光る君へ』の場面カット(C)NHK 大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原為時を演じる岸谷五朗の声を紹介する。
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当然やる気に満ちていて為時さんという人は、人の恩をちゃんと返さなければならないということを常に思っている人で、こういうことになったのはどなたのおかげで、どなたの心配りでありっていうことをちゃんと踏まえている人なので、実はすごくまひろの力があることももちろんわかっているんですけど、でもやっぱり左大臣(道長)さまに対しての恩を相当抱えて、それでその職務につくにあたり、その希望をかなえてなければいけないという、その命に関して成し遂げようという志だと思うんですけどね。
未知なる世界に挑む感じでしょうね。おそらく作品の中では短いカットですが、みんなで道中ずっと旅をして着くまでの間、心の中いっぱいだったんじゃないかなと思いますけどね。
――宋語のセリフについて
そんなにしゃべるって聞いていなかったので(笑)。為時さんは少ししか分からない人なので「しゃべることはないです」と聞いていたら、漢詩を宋語に変えてみんなの前で発表するっていうシーンがあって、しかも長いんですよ。久しぶりに暗記することに苦労しました。難しいし、もちろん中国語の先生に習って…、それがすごくうれしかったことは、宋語の詩をパーっと10行くらいの詩をずっと宋語で読んだ時に宋の発音とかを勉強してやったら、先生が「これ95点ですよ」って。
中国人の先生に言われて「やった〜!」と思ったら、監督に「もっと下手にやってください」って言われて(笑)。せっかく一生懸命先生について勉強したのに独特の言葉のやり方があるんですよね。ちょっと日本語ではない、そのへんを随所に先生に指導してもらって、うますぎるからもっと下手にやってくれって。「下手にやれ」って(言われて)こんなにガッカリしたことはありませんでしたね。