森崎ウィン“監督作”に込めた思い「同じ地球上で、いろんな感情がうごめいている」

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2024年06月04日 17:04  ORICON NEWS

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『SSFF & ASIA』OPセレモニーに出席した森崎ウィン (C)ORICON NewS inc.
 米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2024』(略称:SSFF&ASIA)のオープニングセレモニーが4日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催。『アクターズ・ショート・フィルム4』から、千葉雄大、仲里依紗、福士蒼汰、森崎ウィンが登壇した。

【全身ショット】気品あふれるスーツ姿でハンサム際立つ森崎ウィン

 森崎監督作『せん』は、「アクターズ・ショート・フィルム」初のミュージカル映画。中尾ミエと鈴木伸之が出演し、おばあさん(中尾)の家で流れるラジオの音声として、津田健次郎が登場。さらに本作の脚本・作詞は、数々のミュージカル作品の脚本・演出を手掛ける上田一豪が担当する。森崎の熱烈なオファーで今回のタッグが実現した。

 森崎は、監督としての日々を「難しいところは、コミュニケーションのところです。自分の頭の中で浮かんできた画などを、言葉に落とし込んで伝える難しさを経験しました。言葉って、やっぱり有限だなと感じて、その中でどれだけ自分の気持ちを乗せていくのか」と回顧。「楽しかったことは、やっぱりモノづくりって、めっちゃ楽しいんですよ。みんなでこうしてみようとか話して、現場で俳優さんたちと合わせてみて…その時間は楽しくて仕方なかったです」と熱く振り返った。

 さらに「真っ先にミュージカル映画を撮りたいと思いました。僕は映像作品だけではなく、舞台の上に立たせていただくこともありまして。ミュージカルと映像をかけ合わせた、日本のオリジナルがなぜもっと普及しないんだっていう。日本ならではのミュージカル映画を作れるんじゃないかと、挑戦したいという気持ちでした」と熱弁。さらに、作品について「同じ地球上で暮らしている中で、時間の動きだけがみんな一緒で、その中でいろんなことが同時に起きている。(同時に起こっていることを)人ごとではなく自分ごとにするのがすごく難しくて、同じ時間が流れているにもかかわらず、いろんな感情がうごめいているということを表現したかった」と明かしていた。

 今年の『SSFF&ASIA』は「Illuminate Your Life〜いのち照らせ セカイ照らせ」をテーマに、「いのち」「人生」「生活」と、それを取り巻く「セカイ」を照らし出す各作品を発信。オープニングセレモニーを皮切りに、17日まで開催される5ヶ所のリアル会場とあわせ、世界約114の国と地域から集まった4936点以上の中から、選りすぐりの約270作品を上映する。

 上映作品には、同映画祭史上初となる全編をAIが制作したショートフィルムや、パレスチナの難民キャンプを舞台にした物語、ミサイル攻撃を生き残った人々のスマートフォンフッテージから制作されたドキュメンタリー、宗教や文化の違いを背景に描かれるダイバーシティを訴えかける作品など、「いのち」や「LIFE(人生・生活)」を描く作品が多く集まった。
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