山田尚子監督 映画「きみの色」主題歌はMr.Children! 桜井和寿「しなやかに強く飛び立って欲しい」

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2024年06月05日 04:50  アニメ!アニメ!

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『きみの色』×Mr.Children(C)2024「きみの色」製作委員会
『映画けいおん!』や『映画 聲の形』の山田尚子監督による最新作として、完全オリジナル長編アニメ映画『きみの色』が8月30日に全国公開される。このたび、本作の主題歌が Mr.Children書き下ろし楽曲の「in the pocket」に決定。これを使用したカラフルな魅力が満載の本予告映像がお披露目となり、Mr.Childrenの桜井和寿、山田監督、川村元気プロデューサーよりコメントも到着した。

『きみの色』は、少女たちそれぞれが向き合う自立、葛藤、恋の模様をまるで絵画のような美しい映像で描く、山田監督の待望の最新作となるオリジナル長編アニメ映画だ。人が「色」で見える高校生のトツ子が、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみ、街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイとバンドを組む……という筋書きから始まる、監督が最も得意とする思春期の物語を描く。

このたび新たに公開された本予告映像は、Mr.Childrenによる主題歌「in the pocket」を使用したもの。映像は、人が「色」で見える高校生のトツ子が、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、街の片隅にある古書店で出会った音楽好きの少年・ルイと、勢いでバンドを組むことになるコミカルなシーンから始まる。

お互いの”好き”と”秘密”を共有している3人がバンド活動を通じて心を通わせていく様子は、どこか懐かしい空気感で包まれ、短い時間だが見ているだけであたたかな気持ちにさせてくれる。
「この先のこと」という漠然とした不安を感じる17歳という年齢ならではの迷いや悩み、そして「わたしたちは何度でも歩き直すことができるのです」というシスター日吉子の言葉。本作のために特別に書き下ろされた「in the pocket」が、映像に合わせてリズミカルに流れていく。

今回の楽曲提供にあたり、作詞/作曲を務めた桜井和寿は「この映画の主人公たちは焼き上がる前の陶器のように、少し力を加えただけで壊れてしまいそうなくらい繊細に思える。言い換えれば、柔らかくしなやかだ」と本作の主人公たちの印象を語る。それとともに「主人公たちにはその繊細さのまま、その柔さのまま、しなやかに強く飛び立って欲しい。そんな歌でありたいと、願いを込めてレコーディングさせてもらった」と、主題歌に込めた想いも明かした。

また楽曲を聞いた山田監督は「滲んでぼやけた雲の隙間から、ぱっと光が差し込んできたみたいでした。まぶしくて、でも輪郭がはっきりとしていて、なんだかとてもビビットな色味の音楽だと感じました。だけど、もう一度聴いてみると今度は曖昧な色も見えてきて、いろんな色の集合体がこの曲を形作っているんだな、と夢中になって何度も再生ボタンを押しました」と、映画のテーマ・”色”にピッタリの楽曲に喜びのコメントを寄せる。

川村プロデューサーは「『きみの色』の少年少女たちが感じていること、彼らが小さな町で楽器を奏でながら見ている世界を、音楽で表現してくれるアーティストを探した時に、『大人のような子供たち』と称するバンド以外に思い当たりませんでした」と、今回のオファーに至るまでの熱い想いを話した。

『映画けいおん!』や『映画 聲の形』の山田尚子監督による最新作の完全オリジナル長編アニメ映画『きみの色』は、8月30日に全国公開される。今後のさらなる続報を楽しみに待ちたい。

<以下、コメント全文掲載>

Mr.Children 桜井和寿

この映画の主人公たちは
焼き上がる前の陶器のように、
少し力を加えただけで壊れてしまいそうなくらい繊細に思える。
言い換えれば、柔らかくしなやかだ。
ある日のこと(なんと偶然にも初めて山田監督とお話しする機会を頂いたその日)、
ミーティング場所の駐車場に車を停めると、巣から落ちてしまった飛べない雛スズメを見つけた。
心配になって、拾って、家に連れて帰った。飼育方法を調べようとネットで検索すると、どうやら落ちてしまった「巣立ち雛(そう言うらしい)」は、そこからまた親鳥と共に、飛び立つ練習をし、成長していくらしい。
僕は慌てて、雛を発見した場所に戻り、雛を探しているであろう親鳥に謝罪しながら、拾った場所に雛鳥を戻した。
健やかな成長を願いながら。。
あの日出会った雛鳥のように、
抱き上げるでも、背中を押すでもなく
無理に力を加えることなく、
主人公たちには
その繊細さのまま、
その柔さのまま、
しなやかに強く飛び立って欲しい。
そんな歌でありたいと、
願いを込めてレコーディングさせてもらった。

Mr.Children 桜井和寿

山田尚子監督(「in the pocket」を聴いて)

滲んでぼやけた雲の隙間から、ぱっと光が差し込んできたみたいでした。
まぶしくて、でも輪郭がはっきりとしていて、なんだかとてもビビットな色味の音楽だと感じました。
だけど、もう一度聴いてみると今度は曖昧な色も見えてきて、いろんな色の集合体がこの曲を形作っているんだな、と夢中になって何度も再生ボタンを押しました。
Mr.Childrenの音楽を聴いていると、その主人公目線で描かれる「誰か」にどうしても思いを馳せてしまいます。
曲の中に描かれる「彼女」だったり「親友」だったり。全く知らない人のはずなのに、自分のあこがれの人に思えたり、一緒に失恋した気持ちになったり。
経験したことのない場所やにおいを歌に乗せて教えてくれる、まるで映画を見ているような感覚に胸が騒ぎます。
人生の中にずっとついて離れない Mr.Children の音楽。
「きみの色」でも桜井さんの目に映った世界を聴いて、観ることができるなんて思いもしませんでした。
打ち合わせで初めてお会いした時に、「そーっっとね」とくしゃくしゃの笑顔で段ボールに保護したすずめをのぞかせてくださった桜井さんがその場の何よりも柔くて強くはかなく感じて、すっかり身を任せようと思ったのでした。

川村元気プロデューサー

『きみの色』は、人のことが「色」で見えるトツ子が、学校をドロップアウトしてしまったきみと、進学先に悩みを抱えるルイと三人でバンドを組む物語です。
しかしながら、この映画は(この世界に多様な色があるのと同じように)その物語の外側にも内側にも、大きく深く広がっています。
その「色」を表現するために、山田尚子監督の繊細な映像表現に加えて、どうしても音楽の力を借りたいと思っていました。
『きみの色』の少年少女たちが感じていること、彼らが小さな町で楽器を奏でながら見ている世界を、音楽で表現してくれるアーティストを探した時に、「大人のような子供たち」と称するバンド以外に思い当たりませんでした。
この主題歌の打ち合わせの日に、桜井和寿さんが偶然保護した雛鳥を見せてもらったときに、言葉を交わすでもなく僕たちが飛び立つべき方向が定まったような気がしました。
この映画が、あの雛鳥のような無垢な力強さを持った主題歌と共に世界に飛び立つ日を楽しみにしています。
企画・プロデュース 川村元気
【作品概要】
作品名:『きみの色』
監督:山田尚子「映画 聲の形」「リズと青い鳥」「けいおん!」「平家物語」
声の出演:鈴川紗由 高(高は「はしごだか」)石あかり 木戸大聖 やす子 悠木碧 寿美菜子 戸田恵子 新垣結衣
脚本:吉田玲子 「猫の恩返し」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「若おかみは小学生!」
音楽・音楽監督:牛尾憲輔 「映画 聲の形」「チェンソーマン」
主題歌:Mr.Children「in the pocket」(TOY'S FACTORY)
キャラクターデザイン・作画監督:小島崇史
キャラクターデザイン原案:ダイスケリチャード
製作:「きみの色」製作委員会
企画・プロデュース:STORY inc. 「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締まり」
制作・プロデュース:サイエンス SARU 「夜は短し歩けよ乙女」「映像研には手を出すな!」「平家物語」
配給:東宝
公開日:2024年8月30日(金)全国東宝系公開
(C)2024「きみの色」製作委員会

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