松田美由紀「黒い鷲」を感情豊かに歌い上げる “消化しきれないトラウマ”も告白【コメント全文】

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2024年06月05日 12:00  ORICON NEWS

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6月30日放送の『ニッポン・シャンソン』の模様(C)BS朝日
 俳優の松田美由紀(62)が、6月30日放送のBS朝日『ニッポン・シャンソン』(後9:00)に出演し、テレビ初歌唱を披露する。

【番組カット】松村雄基も思いを込めて熱唱

 松田は、2019年から歌手として本格的な活動をスタート。「シネマティック・ライヴ・ショー」と題し、詩と音楽で自身の人生を歌い語ってきたが、テレビでの歌唱披露は今回が初めてとなる。自ら選曲したという、バルバラ作詞・作曲の「孤独」と「黒い鷲」を感情豊かに歌い上げる。

 そのほか、クミコ、松村雄基、安蘭けい、日野真一郎(LE VELVETS)、ア・ラ・シャンソン(きゃんひとみ&メイリー・ムー(星屑スキャット)&ソワレ)、レジョン・ルイも出演する。

■松田美由紀コメント
――歌い終えての感想を教えてください
私の年齢で“人生初”がまだあるのかと思いました。まさか自分が皆様の前で歌を披露できるとは思っていなかったんです。実は中学生から、歌をやりたいという夢があったのですが、女優の道に進ませてもらったんです。夢が一つ叶ったなと思い、すごく幸せな気持ちです。今回の出演にあたって、子どもたちも応援してくれました。収録では緊張して、クミコさんのところに駆け寄ったら、「美由紀さん、歌は自分のために歌うのよ」とおっしゃってくれて、すごく安心して歌うことができました。

――どういう思いで選曲しましたか
バルバラさんが歌詞に込めた思いとは違いますが、私の中では“黒い鷲”は優作なんです。この「黒い鷲」は歌の中に優作が出てきた。そういう感覚は初めての歌なんです。主人とは10代の時に出会って、20歳で結婚し、28歳の時に先立たれました。その強い衝撃があって、自分の中でなかなか消化しきれないトラウマなんです。日常生活では主人は出てこないのですが、表現をする時は出てくるんです。本当につらかったんだなと思い、歌いながら自分を癒やしている感覚があるんです。

――歌いながら涙を流されたように見えました
黒い鷲が空を裂いてやってくるという歌ですが、うれしいことだけじゃないんです。支配されているようだけど、その支配された記憶にすがりたいような…。この曲は人間の複雑な感覚が歌になっていると思っています。バルバラさんのスピリッツみたいなものを歌っていきたいと思っています。本当の歌詞は“小さな時のように星を取りに夜の空へ”ですが、私はライブでは“小さな子供たちと星を取りに行こうよ”と歌っているんです。この歌を歌うと、毎回リハーサルから泣いてしまうんです。

――シャンソンの魅力はどういったところにあると思いますか?
シャンソンを歌うようになったきっかけは、宮本亜門さんの音楽劇『三文オペラ』の歌唱シーンを見た、シャンソンを歌う友人から勧められたことでした。シャンソンは詩がとても美しく、ロマンチックなものが多いです。ライブで歌う時は、なるべくストレートに歌うようにしています。短編小説、短編映画のようなものだと思っています。いろんな物語があって、しかもちょっと粋。私は歌う前に原曲を朗読したりするんです。シャンソンはワインやシャンパンが似合う、そんな世界観があるので、若い人にも楽しんで欲しいと思っています。
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