フィアット、長きに渡り現役を担った現行『500』の日本向け生産を5月で終了。在庫限りに

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2024年06月05日 12:20  AUTOSPORT web

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3代目『フィアット500(チンクエチェント)』が、その長いモデルライフを終えることが5月21日付で発表された
 イタリアの国民車として愛された“ヌオーヴァ”の後を継ぎ、現代の技術で21世紀に蘇るとともに、ここ日本では2008年から導入されて来た3代目『フィアット500(チンクエチェント)』が、その長いモデルライフを終えることが5月21日付で発表された。すでに日本向け生産は2024年5月で終了し、今後はフィアット正規ディーラーでの取り扱い在庫がなくなり次第、販売終了となる。

 2000年代に入ってから生まれた現行チンクは、先代たちと同様に世界各国で愛され10年を超えるモデルライフを誇るロングセラーとして支持を集めた。

 すでに次世代のBEVモデルがデビューしており、ここ日本にも限定的な販売形態を経て導入が開始され、内燃機関を搭載した現行モデルの終焉が近づいていることを予感させていた。

 すでに2023年の10月には名機TwinAir(ツインエア)エンジンが惜しまれつつも生産終了を迎えており、フィアットが誇る最新技術を結集した直列2気筒875ccのインタークーラー付ガソリンターボは、最高出力85PS、最大トルク145Nmのアウトプットながら独特のビート感とともに爽快なドライブフィールを提供してくれる、朴訥なフィールと愛らしいサウンドで人気を博してきた。

 以降は導入当初から主力として続いてきた1.2リッターの直列4気筒自然吸気“マルチエア”エンジン(69PS/102Nm)と5速のロボタイズド・マニュアルトランスミッションが伝統の車名を継続してきたが、それでも4月末には同機を搭載した限定車“Grande Blu(グランデブル)”が設定されるなど、最後まで独自の魅力を発進し続けてきた。

 前述のとおり2008年の上陸以降、国内の累計販売台数は約13万台と大きな足跡を刻み、最後まで愛される存在であり続けたチンクだが、ソフトトップを採用したカブリオレの『500C』を含め取り扱い在庫限りに。今後は公式サイトやメールマガジン、SNS等で感謝の気持ちを込めたキャンペーンの展開告知も予定されている。


公式サイト:https://www.fiat-auto.co.jp

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