「フィータ」からメンズラインが始動、ファーストコレクションはブルース音楽から着想

　ユナイテッドアローズが展開するファッションブランド「フィータ（Pheeta）」から、メンズラインが始動する。ファーストコレクションとなる2024年秋冬コレクションは、「エイチ ビューティー＆ユース（H BEAUTY＆YOUTH）」、「ビショップ（Bshop）」、「ビオトープ（BIOTOP）」で7月頃から順次取り扱う。

　フィータは、神出奈央子がデザイナー兼ディレクターを務めるウィメンズブランドとして2019年春夏シーズンにデビュー。「繋ぐ」をコンセプトに掲げ、世界の希少な技術や家族に引き継がれるような特別な服が伝承されることを願い、手仕事の技術を取り入れたアイテムを展開している。今後も継続的に使用したい手仕事を用いてブランドを体現するコレクションを製作するには、メンズの方が凝縮して表現できると考え、今回メンズラインのローンチに至ったという。
　ファーストコレクションは、音楽ジャンル「ブルース」がインスピレーション源。ブルース音楽は、奴隷として連れて来られた米国南部の黒人たちが、悲しみをポジティブな力に変えるため、やるせない気持ちや怒り、憂い事を歌にしたという背景を持っており、同コレクションは、心配や不安事が多い現代でも、ブルース音楽のように歌い語り継がれるような力強い服を作りたいという思いを込め製作した。アイテムは、手紡ぎ手織りのカディデニムや、インドの刺子 カンタなど、次世代に知ってもらいたい手仕事を用いた全9型のセットアップを展開する。価格帯は3万6300〜9万4600円（いずれも税込）。