ボクシング・那須川天心と武居由樹のトレーナー同士が煽り合い!?「来年の年末には……」

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2024年06月06日 22:01  日刊サイゾー

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 7月20日にデビュー4戦目を迎えるプロボクシングの那須川天心。キックボクサーとして42戦全勝という空前のレコードを引っ提げてプロボクシングに転向以来、大きな注目を集めている。4戦目の相手となるWBA世界バンタム級4位のジョナサン・ロドリゲス(アメリカ)をクリアすれば、いよいよ世界挑戦も視野に入ってきそうだ。

 現在、世界バンタム級はWBA、WBC、IBF、WBOの主要4団体すべてを日本人チャンピオンが独占しているという異例の事態。那須川と所属の帝拳ジムにとっては、挑戦するチャンピオンを“選び放題”という状況だが、やはりファンが期待するのは大橋ジムの武居由樹だろう。

 武居は先月6日に東京ドームで行われた井上尚弥戦のセミファイナルで、WBO世界バンタム級チャンピオンだったジェイソン・モロニー(オーストラリア)に挑戦。下馬評では不利をささやかれていたものの、見事に12ラウンド判定勝ちを収めタイトルを獲得している。

 武居といえば、那須川と同じキックボクシング出身の選手だ。2017年に「K-1 WORLD GP」で第2代スーパー・バンタム級のトーナメントを制し、王座を獲得。ケガをきっかけに20年にボクシングへの転向を発表し、21年のデビューからわずか9戦で世界タイトルにたどり着いている。

 キック界のスーパースター・那須川と、一足先にボクシングで実績を残した元「K-1」王者の武居。両者のキックでの戦績は天心の3勝1分けである。そんな2人にボクシングの世界の頂点で対戦の可能性が浮上しているのだから、実現が期待されないわけがないのである。

 その“前哨戦”ともいえる動画が5日、武居のトレーナーを務める八重樫東のYouTube「八重樫東のやえちゃんねる 〜東と書いてアキラです〜」にアップされた。

 この日のトークゲストは、那須川のトレーナーである粟生隆寛。動画のサムネイルには、八重樫と粟生が胸倉をつかみ合う写真が使われている。

 八重樫と粟生は、ともに00年代から10年代の日本ボクシング界を盛り上げた世界チャンピオンである。八重樫はミニマム級、ライトフライ級、フライ級の3階級で世界王座を獲得しており、ローマン・ゴンサレスや井岡一翔と熱戦を繰り広げたことでも知られる“激闘王”。一方の粟生も史上初のアマ高校6冠を達成してプロ入りし、フェザー級とスーパーフェザー級の2階級を制している。八重樫が粟生の2学年上。アマ時代から全国大会で顔を合わせていた仲だという。

 粟生は先日の武居のタイトルマッチについて感想を求められると、「前半で仕留める予定だったんだろうな、それがズルズルいっちゃって、後半は見栄えが良くなかった」と率直な意見。戦前の自身の予想は「全然、五分五分でした。なんなら厳しいんじゃないか」と思っていたという。

 その後も、キック出身の選手を育成するトレーナー同士の高度な技術論など、聞きごたえのあるトークが続く。

 那須川と武居が対戦したら「どっちが勝つと思いますか?」という質問には、粟生が「お互い勝たせなきゃいけない立場だから」と言葉を選ぶと、八重樫も「逆におもしろいですね」と、にわかに緊張感が生まれ、その後も現時点での対策や2人の選手の伸びしろを考慮した分析でファンを楽しませた。

 いずれにしろ、2人のトレーナーは武居と那須川の対戦に前向きだった。那須川の世界挑戦は来年末あたりに設定されるとみられており、それまで武居がタイトルを防衛していれば実現の運びとなりそうだ。

このニュースに関するつぶやき

  • おはようございます。やるなら見たいけど、まだ実績が違いすぎるよね。もちろん天心がいちばん理解してるだろうし、正念場の次戦をまずはクリアしないとだろうけど。
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