警視庁本部=東京都千代田区 衆院東京15区補欠選挙を巡る政治団体「つばさの党」陣営の選挙妨害事件で、大音量を流して他陣営の演説を妨害したり、選挙カーを追跡したりしたとして、警視庁捜査2課は7日、公選法違反(選挙の自由妨害)容疑で、党代表の黒川敦彦(45)、党幹事長で同補選に立候補した根本良輔(29)両容疑者ら3人を再逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。
公選法が規定する選挙の交通妨害での立件は異例。同庁は同党の妨害行為を15回以上確認しており、裏付けを進める。
再逮捕容疑は、選挙期間中の4月17日午後6時35分ごろから約20分間、東京都江東区で、立憲民主党から出馬した酒井菜摘氏陣営の選挙カーを追跡。同23日午後6時10分ごろにも、酒井氏の演説を大音量で遮るなどして妨害した疑い。
黒川容疑者らは「カーチェイス」と称し、選挙カーを追い回す様子などを撮影し、自身のユーチューブチャンネルで動画配信していた。