![](https://news-image.mixi.net/article/176/176_20240607_1065089_011.png)
今日はケントが幼稚園までの送迎を引き受けてくれました。仕事のことだけを考えられるのはとても助かります。初日から遅刻をするわけにはいきません。私は足を早めました。通勤時間は電車で30分ほど。途中の乗り換えの駅でホームを歩いていると……
![2-1-2](https://image-select.mamastar.jp/interspace/wp-content/uploads/1715774674-481475e6d1b1ba69be1b124a8756af6e-1200x550.png)
そこには前職の同僚、チズルさんの姿が。私は背筋が凍るのを感じました。心臓がイヤな音を立てています。
![2-1-3 (1)](https://image-select.mamastar.jp/interspace/wp-content/uploads/1715774677-e5b0eb4682479c7eb928fa242117e1aa-1200x551.png)
紙に書かれていたのはメッセージアプリのIDでした。私は黙ってその紙を受け取ると、その場を立ち去ります。何かチズルさんに返事をしたかったのですが、できませんでした。冷たい汗が額から吹き出します。
![2-2-1](https://image-select.mamastar.jp/interspace/wp-content/uploads/1715774679-1ab068a8adf9ec31d816ce44720025ec-1200x548.png)
![2-2-2 (1)](https://image-select.mamastar.jp/interspace/wp-content/uploads/1715774665-a1822bdd7138e0abd5b8caab12158ee7-1200x550.png)
![2-2-3 (1)](https://image-select.mamastar.jp/interspace/wp-content/uploads/1715774662-5b0faafac1668d8af99d520140417a3f-1200x551.png)
その日は社内の配置や使ってよい備品の案内、仕事の流れなどの説明を受け、軽く実務をこなしました。私の仕事はお客様とチャットでやり取りをして、要望があった書類を作成したり、電話やメールで連絡をしたりする事務代行です。初日の仕事は疲れましたが、時間が経つのはあっという間。15時の退勤時間まで夢中で過ごしました。
![2-3-1 (1)](https://image-select.mamastar.jp/interspace/wp-content/uploads/1715774664-cfd450cefc3da9710030c010ac463e98-1200x548.png)
![2-3-2 (1)](https://image-select.mamastar.jp/interspace/wp-content/uploads/1715774667-4296a8817c0a014f1c78ae1a93c874a4-1200x550.png)
![2-3-3 (1)](https://image-select.mamastar.jp/interspace/wp-content/uploads/1715774670-6ca2045529e5f0f096645b391a8b435f-1200x551.png)
私は社会復帰の手ごたえのようなものを感じました。仕事は楽しかったですし、ケントもミイも笑顔です。このままうまくいきますように。そう願わずにはいられませんでした。
|
|
でも寝るときにふと、チズルさんが手渡してくれた連絡先がカバンに入っているのを思い出したのです。彼女はなぜ私に連絡先をくれたのでしょうか。
【後編】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・もえこ 作画・林檎りん 編集・塚田萌