SROジャパンカップ第1ラウンドSUGOは武井真司/笹原右京組コルベットが連勝を飾る

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2024年06月09日 20:40  AUTOSPORT web

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2024ジャパンカップ 総合で連勝を飾ったビンゴ・レーシングの9号車コルベットC7 GT3-Rをドライブした武井真司/笹原右京組
 6月9日、今季から新たなスタイルで開催されたSROジャパンカップのレース1/レース2が宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、レース1/2ともビンゴ・レーシングの9号車コルベットC7 GT3-Rをドライブした武井真司/笹原右京組が制し、ジャパンカップ第1ラウンド連勝を飾った。

■レース1
 曇り空のもと、10時30分から行われたレース1では、山脇大輔がスタートを担当したKチューンズ・レーシングの98号車フェラーリ296 GT3がリード。2番手に武井真司が駆るビンゴ・レーシングの9号車コルベットC7 GT3-R、3番手に植松忠雄の55号車マクラーレン720S GT3が続く。

 ただ1周目、辻子依旦がドライブしていたコメット・レーシングの7号車フェラーリがANRウィズVSRの563号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボIIを駆る水谷晃と接触。辻子はスピンを喫したほか、この接触の影響で星野辰也がドライブしていたDステーション・レーシングの47号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3がコースオフを喫するなど混乱の1周目となった。

 そんな展開のなか、トップの山脇はニュータイヤを履いていたメリットを活かしリードを築き、植松のマクラーレンとの攻防を退けた武井が続いた。武井が履いていたのはユーズドで「途中からユーズドとニュータイヤの差が出はじめてしまい、ピックアップがつきやすくなって我慢のレースを強いられてしまいました」という。

 しかしこの戦略も想定内。各車はピットウインドウオープン後、ドライバー交代とピット作業を行っていく。山脇から高木真一に交代した98号車フェラーリが後半もリードを築いていたものの、「いちばん良くない状態のタイヤを履いていました。こんなに差があるとは思わなかった(高木)」と武井から交代した9号車コルベットの笹原右京が一気に差をつめてきた。

 数周に渡る攻防を経て、笹原は1コーナーでアウトから高木をオーバーテイク。9号車コルベットがトップに浮上し、98号車フェラーリはわずかにコースアウトを喫するも、コース復帰を果たした。笹原はそのまま逃げ切り、ビンゴ・レーシングの武井真司/笹原右京組9号車コルベットC7 GT3-Rがジャパンカップ今季初ウイナーに。山脇大輔/高木真一組98号車が2位となった。

「軽い接触はありましたが、相手が真一さんということで信頼していました。最初はうまく抜ききれませんでしたが、ここで抜かなければいけないとキツくなると思っていました。前に出てからはある程度ギャップをもちながら走ることができましたが、最後は少しタイヤが厳しくなったので、その点はピレリタイヤの勉強がまだ必要ですね」

 この戦いぶりは武井も信頼して見ていたようで「作戦どおりで、ワンチャンスがあれば右京なら抜けると思っていました。その点は安心していました」と笑顔。これで笹原にとっては前週のスーパーGTから連勝となり、「先週から良い流れが続いていますね(笑)」と喜んだ。

 植松がドライブしたチーム・マッチーナの55号車マクラーレンが総合3位で、GT3 Amの優勝となった。根本悠生が追い上げをみせたANRウィズVSRの563号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボIIがPro-Amの3位となった。

 GT4は序盤からリードした藤井優紀/加納政樹組YZレーシングの50号車BMW M4 GT4が優勝。和歌山トヨタ・ウィズ・ホウジャスト・レーシングの落合俊之/末廣武士組38号車トヨタGRスープラGT4エボが2位、サンライズ・ブルバードの82号車ポルシェ718ケイマンGT4 RSクラブスポーツをドライブした牧野善知/藤原大暉組が3位となった。

■レース2
 直前に行われたフェラーリチャレンジで大きなアクシデントが発生し、サーキットが騒然とするなか15時15分から行われたレース2。ポールポジションからスタートしたのはKチューンズ・レーシングの98号車フェラーリをドライブした高木だったが、スタートではアウトから2番手スタートの563号車ランボルギーニを駆る根本悠生が抜群のスタートでトップへ浮上した。

 さらに3〜4コーナーでは、笹原がスタートを担当した9号車コルベットC7 GT3-Rが高木をオーバーテイク。1周目は根本、笹原、高木というオーダーに。ただ直後から根本と笹原のトップ争いが激化し、これに高木が追いつき三つ巴のトップ争いが展開されていった。

 この戦いを制したのは笹原で、その後リードを広げると武井にスイッチ。レース1の結果によりピットストップに時間がかかったが、それでもリードを保った9号車コルベットC7 GT3-Rがトップを快走。逃げ切りでこのSUGOラウンドの連勝を飾った。

「こんな完璧なレースウイークはなかなかないですね。予選後はふたりで不貞腐れていたのですが(笑)。運を含めてもっていたのかな、と思います。次戦の富士はパートナーが変わりAmクラスで出るのですが、右京選手には木曜などサポートしてもらうので、次戦も良いレースにしたいと思います」と武井。

 またトップに浮上する活躍をみせた笹原は「出来過ぎですね(笑)。まさか勝てるとは思いませんでした。こちらの方がペースがありそうだと思いながらも、コース特性などもありなかなか抜ききれなかったのですが、ワンチャンスをうまく利用できました」と語った。

「根本選手もすごくフェアに戦ってくれました。その点では根本選手にも高木選手にも感謝ですね。その後、サクセスペナルティもあったのですが、チームがロスなくピット作業をしてくれたので、リードを守っていたので驚きました。武井選手もコンスタントに走ってくれました」

 2位に入ったのは山脇大輔/高木真一組98号車で、2戦連続の2位に。ANRウィズVSRの563号車ランボルギーニは終盤トラブルに見舞われてしまい、ピットでレースを終えることに。植松忠雄の55号車マクラーレンがレース1に続き総合3位/GT3 Am優勝を飾った。

 GT4は野中誠太が序盤からレースをリードしたハリダルマ・マノッポ/野中組トヨタ・ガズー・レーシング・インドネシアの39号車が逃げ切り優勝。和歌山トヨタ・ウィズ・ホウジャスト・レーシングの落合俊之/末廣武士組38号車トヨタGRスープラGT4エボが2位、藤井優紀/加納政樹組YZレーシングの50号車BMW M4 GT4が3位でレースを終えた。

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