市川團十郎、歌舞伎公演で英語口上を画策 英語台本を制作中も「そこまでするべきなのか」と葛藤も

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2024年06月11日 12:27  ORICON NEWS

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英語口上を画策していることを明かした市川團十郎(C)ORICON NewS inc.
 歌舞伎俳優の市川團十郎が11日、都内で行われた歌舞伎座「七月 大歌舞伎」昼の部『星合世十三團』」取材会に登場した。歌舞伎にも海外からの客が増加するなか、一部英語での台本も用意していることを明かした。

【写真】豪華な衣装がズラリ!華やかな雰囲気で写真に応じた市川團十郎

 今回の『星合世十三團』のポスターには英語表記での記載があるが、團十郎は「今は観光客の方々がすごく多い。その方々に楽しんでいただきたい」という思いで英語表記を追加したといい、「我々、歌舞伎やエンターテイメントのみならず、さまざまなところが努力しなくちゃいけないようなところに日本は差し掛かっている」と話す。

 そんな中、歌舞伎が長いことに触れ「3枠組でも途中で帰ってしまう海外の方も多い」とし、「口上も英語を入れてみようかなと考えている。英語の台本も今作ってもらっている」と明かす。しかし、「そこまでするべきなのかと、正直悩んでいる。日本人の方々どう思うかなって逆に思うので、まだ検討中です。その日に海外の方が多かったら英語でしゃべって、少なかったら日本語でというふうにできればいいですけど、大変ですからね(笑)」とまだ実施するかは迷っているとも明かした。

 歌舞伎座の7月公演「七月大歌舞伎」は、昼夜二部制にて7月1日〜24日に開催される。昼の部では、2019年7月に市川海老蔵(現 團十郎)により初演され、好評を博した『星合世十三團』を再び上演する。古典歌舞伎の三大名作の一つ『義経千本桜』のドラマ性に焦点をあて、娯楽性に富んだ演出や新たな趣向、宙乗り、大立廻りを取り入れ、源平の時代に生きた人間たちの運命と修羅を描いた壮大な物語。團十郎襲名後、初めて上演する。

 團十郎は、『義経千本桜』でおなじみの13人の登場人物を演じ分け、取材会には13役すべての衣装が勢ぞろいした。


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