鈴木優磨が5月度のJ1月間MVPを受賞! 4得点2アシストの活躍で“常勝鹿島”の復活へ邁進

0

2024年06月11日 18:41  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

J1の月間MVP賞を受賞したFW鈴木優磨 [写真]=兼子愼一郎
 Jリーグは11日、5月度の「明治安田Jリーグ KONAMI月間MVP」、「明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞」、「明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞」、「明治安田Jリーグ 月間ベストゴール」を発表した。

 J1リーグの月間MVPは、鹿島アントラーズに所属するFW鈴木優磨が受賞した。5月に行われたリーグ戦全6試合に出場し4得点2アシストを記録。5勝1分の好成績の立役者となった同選手に対して、Jリーグ選考委員会の北條聡委員は「常勝鹿島の水先案内人。自ら点を取るだけでは飽き足らず、鋭いラストパスで仲間のゴールをお膳立て。無論、精神的支柱でもあった」と絶賛している。

 J2リーグの月間MVPには、ベガルタ仙台に所属するFW中島元彦が輝いた。リーグ戦4連勝に貢献する5試合4得点など、4年ぶりのJ1復帰を目指すチームを上昇気流に乗せた。山本昌邦委員は「上位に進出してきたところで、チームの全8得点中4点に絡んでいて価値がある。接戦の試合が多い中であきらめない泥臭いところの活躍が印象に残っている」と賛辞を送っている。

 J3リーグでは、FC琉球に所属するMF富所悠が月間MVPを勝ち獲った。3試合で2勝1分の2位浮上という好成績を収めたチームの背番号『10番』に対して、平畠啓史委員は「5月、2勝1分、順位も2位に浮上した琉球を牽引。今季はポジションを一列上げ、攻撃の局面で重要な役割を果たしていた。14節宮崎戦の決勝点となる直接FKも見事だった。まさにミスター琉球の働き」と述べている。

 加えて、J1リーグの月間優秀監督賞には、鹿島アントラーズを率いるランコ・ポポヴィッチが選出された。丸山桂里奈特任委員が「得点力も凄いが、後から投入した選手が得点に絡み、交代で試合をコントロールしていた。広島、神戸の上位対決をキッチリ勝って首位争いに絡んだ」と語ったように、ヴィッセル神戸との上位対決を制するなど、6試合で勝ち点16の上積みに成功。2016シーズンを最後に遠ざかっているリーグ優勝に向け、“常勝軍団”が首位FC町田ゼルビアを追走している。

 J2リーグでは、ベガルタ仙台を率いる森山佳郎監督が同賞を受賞。育成年代の指導実績は豊富な反面、プロクラブの指揮が初めてとなる中、今月は4連勝で昇格プレーオフ圏内に再浮上。足立修委員長も「初めてのプロチームの監督。ようやく森山色が浸透してきて、乗ってきた」とコメントしており、4年ぶりのJ1復帰に勢いづいている。

 J3リーグでは、福島ユナイテッドFCを率いる寺田周平監督が同賞に輝いた。5月は3戦全勝と好調で、橋本英郎委員からも「3連勝だけでなく、4月からの連勝継続の点でも高評価。開幕当初の苦戦から現在のサッカースタイルを貫き、チームへの浸透がみられた。今の福島のサッカーはこれだ! とわかるスタイル作りで勝ちもしている」と高評価を得ている。

 また、今シーズンから新設された月間ヤングプレーヤー賞には、J1リーグからFC東京に所属するMF俵積田晃太、J2リーグから栃木SCに所属するFW南野遥海、J3リーグからはツエーゲン金沢に所属するMF梶浦勇輝がそれぞれ選出された。

 そして、各リーグのベストゴールも発表。J1は、柏レイソルに所属するDF犬飼智也の第13節FC東京戦での長距離砲が受賞。J2は清水エスパルスに所属するMF矢島慎也の第13節栃木SCのゴールが、J3は月間MVPと同時受賞となるMF富所悠の第14節テゲバジャーロ宮崎戦のゴールが、栄えある賞に輝いている。

 5月度の各賞受賞者一覧、および受賞者のコメントは下記の通り。

■明治安田Jリーグ KONAMI月間MVP
J1:鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
「5月の明治安田J1リーグKONAMI月間MVPを受賞することができ、非常に嬉しく思います。僕一人の力ではなく、監督、チームメート、スタッフ、アントラーズに関わるすべての人たちのおかげで、このような賞をいただくことができました。引き続き、目の前の1試合1試合を地に足をつけて全員で戦い、シーズンの最後に良い結果を得られるよう、全力を尽くしていきたいと思います。ありがとうございました!」

J2:中島元彦(ベガルタ仙台)
「5月の明治安田J2リーグMVPに選んでいただき、ありがとうございます。サポーターのみなさんを含めたチーム全体で、5月に多くの勝利をつかみ取れたことが今回の受賞につながったと思っています。個人的な成績については、まだまだできたと思うところもあります。シーズン折り返しとなりますが、個人としてもチームとしても前半戦以上の成績を残せるように、さらに成長していきたいと思います」

J3:富所悠(FC琉球)
「明治安田Jリーグ KONAMI 5月の月間MVPに選んでいただきありがとうございます。とにかく楽しんでプレーする、ということを今季の個人テーマにしていて、こうして賞をいただけたことをうれしく思います。順位が混戦の中、6月の戦いが鍵になります。一戦一戦にしっかり向き合って、勝ち点3を積み重ねていきたいと思います」

■明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞
J1:ランコ・ポポヴィッチ(鹿島アントラーズ)
「Jリーグというレベルの高いリーグで数多くの素晴らしい監督がいる中、このような賞をいただくことができ、大変光栄です。私の力だけでとった賞ではなく、支えてくれたスタッフ、クラブ関係者、そして、日々のトレーニングから集中して自分たちのやるべきことに真摯に取り組んでいる選手たちのおかげであり、クラブ全体でいただいた賞だと思います。また、常に背中を押してくれるファン・サポーターの皆さんにも心から感謝しています。これからも良い成績を継続して残せるよう、目標達成のために全員で戦っていきます」

J2:森山佳郎(ベガルタ仙台)
「このたびは、身に余る表彰を受けることになり大変うれしく思います。この賞はベガルタ仙台の選手、スタッフの努力とハードワークで勝ち得たものでしかなく、私は選手、スタッフを代表していただいているものと認識しています。まだまだチームには安定感が足りておらず、1試合1試合成長していく必要があります。私自身もJリーグの監督としての経験が足りませんが、チームと共に成長する作業を積み重ねていけることに幸せを感じながら、日々を大切に過ごしていきたいと思っています。このたびは本当にありがとうございました」

J3:寺田周平(福島ユナイテッドFC)
「このたびは、選出していただきありがとうございます。優秀監督賞ではなく、優秀チーム賞として全員で受賞を喜びたいと思います。勝てない期間もありましたが、どんなときも方向を見失うことなく、選手やスタッフが毎日ポジティブに取り組んだ結果だと思います。苦しいときに、声援を送り続けてくださったファン、サポーターのみなさまには心から感謝しています。今後も勝利を積み重ねることで、クラブに関わる全てのみなさまを笑顔にし、多くの喜びを一緒に味わいたいと思います。今回の受賞を大きな糧とし、J2昇格に向けて、チーム全員でゴールを目指し、奪い、勝ち切れるようがんばります。引き続き、応援をよろしくお願いいたします」

■明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞
J1:俵積田晃太(FC東京)
「このような素晴らしい賞をいただき、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。選出いただいたJリーグ選手OBや関係者の方々をはじめとするみなさまに、自分のプレーを少しは認めてもらえたのかなと思っています。今シーズン、個人としては満足のいくプレーは全然できていませんし、相手に対策されることも増えてきています。その壁を乗り越え、もう一段階レベルアップした姿をピッチで表現し、得点やアシストなどの数字にもこだわり、チームの勝利に貢献したいと思っています」

J2:南野遥海(栃木SC)
「明治安田J2リーグ月間ヤングプレーヤー賞を受賞でき、大変嬉しく思います。受賞できたのはチームメイト、スタッフのサポートのおかげだと思っています。とても感謝しています。この賞に満足せず、常に上を目指して頑張ります。そして、リーグ後半戦は『個』をもっと磨いてチームを勝たせられる選手になります。栃木SCファン、サポーターの皆様、引き続き熱い応援よろしくお願いします。」

J3:梶浦勇輝(ツエーゲン金沢)
「いつも応援ありがとうございます。この度、月間ヤングプレーヤー賞に選出していただき、大変嬉しく思います。今回このような賞をいただけたのは、監督・スタッフ・チームメイト、そしていつも応援してくださっているサポーターの皆さんのおかげだと思っています。これからもチームの勝利に貢献できるよう努力を続け、J2昇格という目標を達成できるように精進します」

■明治安田Jリーグ 月間ベストゴール
J1:犬飼智也(柏レイソル)
第13節 FC東京戦
「前半1−3のビハインドで負けていた状況で、後半の頭に、追い風だったことや、(自陣にいる)相手を前に引き出したいという狙いもあって、遠目でもシュートを打とうということを決めていました。それが入ってチームに勢いをもたらすことができましたし、このシュートのおかげで相手を前に引き出すこともできたと思うので、試合展開的にも良いゴールだったと思います。シュートを打った瞬間は、良い感触だなというのはあったので、コースもいいところに飛んでくれましたし、入るかなと感じました。6月2日の福岡戦でケガをしてしまって、チームに迷惑をかけてしまいましたが、ここからリハビリを頑張って、また普段ではできないことにもトライして、成長して、また良いプレーができるように頑張っていきます」


J2:矢島慎也(清水エスパルス)
第13節 栃木SC戦
「数あるゴールの中から選出いただき嬉しく思います。練習した形のゴールだったので、日々の練習の成果が出たシーンなので、練習をしていて良かったと思います。チームの勝利につながるゴールをまた決められるように、結果的にまたこのような賞を受賞出来れば良いなと思います。ゴールは誰が取っても良いと思うので、チームが勝利出来るようにまた自分もゴールを決めることが出来るように頑張ります」


J3:富所悠(FC琉球)
第14節 テゲバジャーロ宮崎戦
「明治安田Jリーグ 5月の月間ベストゴールに選んでいただき、ありがとうございます。今季は前線での出場が多く、得点を決めること、相手DFの前でチャンスを作ることが自分の役割だと思っています。宮崎戦の直接FKは昔から得意な左サイドから、イメージした通りに決めることができました。1シーズン13得点がこれまでの自己最多なので、それを超えられるように引き続き頑張っていきたいと思います。」

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定