「iOS 18」登場、対応機種は? Face IDでアプリをロック、ホーム画面はカスタム自在に 新AI機能も

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2024年06月12日 08:21  ITmedia NEWS

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 米Appleは6月10日(現地時間)、開発者向けイベント「WWDC24」において、iOSの最新版「iOS 18」を発表した。無料のソフトウェアアップデートとして2024年秋に提供開始予定で、対象の機種は18年発売のiPhone XR/XS/XS Max以降となる。複数の新機能を搭載しており、Face IDを使ったアプリのロック機能や、ホーム画面でのアプリやウィジェットの自由な配置、独自のAI機能「Apple Intelligence」などを搭載する。


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 ホーム画面やコントロールセンターのカスタマイズ性を向上。ホーム画面の空きスペースにアプリやウィジェットを配置できるようになる他、アプリのアイコンやウィジェットの色、大きさの変更が可能になる。また、コントロールセンターに他社製アプリを追加したり、レイアウトを変更したりできるようになる。Androidではだいぶ前から可能だったカスタムだが、ようやくiOSでも対応する。


 新しいプライバシー機能も登場。Face ID、Touch ID、デバイスのパスコードでアプリの起動をロックできるようになる。ロックだけでなく、アプリの非表示も可能で、これを設定したアプリはホーム画面には表示されず、メッセージなどの情報も検索や通知に表示されなくなる。


 この他にも、パスワード管理アプリの導入や、iMessageにおける太字、斜体、取り消し線などのテキストエフェクトの設定、メッセージアプリのRCS(Rich Communication Services)対応、衛星通信経由でのメッセージ送受信、Safariや写真アプリ、Appleマップのアップデート、ゲームモードの追加など複数の機能を強化する。


●Apple Intelligenceは15 Pro/15 Pro Max以降


 Apple Intelligenceは、OSレベルで組み込まれたAI機能で、ユーザーの指示にもとづいて言語や画像の生成などが可能。メールなどのアプリで文章の校正や要約ができる他、画像生成機能の「Image Playground」を使ってアニメーション風、イラスト風、スケッチ風の画像を数秒で作成可能。メモアプリで描いたラフなスケッチをもとにした画像の生成も、空白に円を描くジェスチャーで生成できる。


 また、音声アシスタント「Siri」もApple Intelligenceに統合。自然な言葉で指示でき、「土曜日のバーベキューで撮った写真をマリアに送って」など、複数のアプリを横断する指示を実行したり、「ママの飛行機が到着するのはいつ?」という質問に対して、iPhone内にある過去のメッセージなどの情報とリアルタイムのフライト情報を照会し、到着時間を案内したりできる。


 より高度な処理が必要な場合は、Apple Siliconで構築された専用サーバ「Private Cloud Compute」上で実行。Private Cloud Computeとの通信は暗号化されており、データも保存されない。独立した専門家がPrivate Cloud Computeがどのように稼働しているのかを外部から確認することもできる。また、必要であればApple IntelligenceからChatGPTへのアクセスも可能。アカウントを作ること無く、GPT-4oのパワーを無料で利用できる。


 Apple Intelligenceは、24年秋にβ版としてリリース予定だが、まずは英語(米国)のみに対応。他の言語や一部機能については25年中に公開する予定。


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