「あまりにも突然」桂ざこばさん死去 4月末には弟子たちと笑顔見せ「もうあきまへんねや」とも【再掲】

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2024年06月12日 15:20  ORICON NEWS

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桂ざこばさん(C)ORICON NewS inc.
 上方落語家の桂ざこばさんが12日、喘息のため亡くなった。76歳だった。同日、所属していた米朝事務所が報道各社に公表した。同社は「弊社所属 桂ざこば(本名・関口弘)が、喘息のため6月12日(水)午前3時14分、自宅にて息を引き取りました」と明らかにした。

【写真】4月には桂そうばたちの襲名会見で会場をわかせていた桂ざこば

 米朝事務所や家族にとっても「あまりにも突然の事」だったという。同社は「我々スタッフにもお気遣いくださる、とても素敵な師匠でした」と愛を込め、「追ってお別れの会を執り行う予定ですが、取り急ぎお世話になった関係者の皆様、応援してくださった皆様に深く感謝しますと共に、謹んでお知らせ申し上げます」とつづった。

 ざこばさんは1947年9月21日、大阪市生まれ。63年、三代目桂米朝さんに入門。桂朝丸時代を経て、88年に二代目桂ざこばを襲名。上方お笑い大賞、上方お笑い大賞、大阪市民表彰受賞などを受賞した。愛を込めた忌憚(きたん)のない物言いで、バラエティー番組などでも幅広く愛された。

 今年4月30日には、弟子の桂ひろば改め二代目桂力造、桂ちょうば改め四代目桂米之助、桂そう改め二代目桂惣兵衛の来年「3人同時襲名」が決まり、ざこばさんも会見に同席。「お元気ですか?もうあきまへんねや。喘息で全然あかんわ」と体調をぼやきながら、元気な姿を見せていた。

 以下、同記事を再掲する。敬称・肩書などは当時のまま。

■米朝事務所、噺家3人が襲名発表 師匠・桂ざこば「なんで?」に一同ズッコケ

 大阪・米朝事務所の桂ひろば(46)、桂ちょうば(46)、桂そうば(46)が来年襲名することになり、4月30日に市内の動楽亭で会見が行われた。3人が米朝一門の紋付袴姿、師匠の桂ざこば(76)、常務取締役を務める桂南光(72)、取締役の桂米團治(66)はスーツ姿でそろった。

 ひろばは「二代目桂力造」、ちょうばは「四代目桂米之助」、そうばは「二代目桂惣兵衛」を継ぐ。初代の力造は、桂の始祖・初代桂文治のすぐれた弟子として、江戸時代に活躍した記録がある。米之助は、1999年に亡くなった三代目以来の復活となる。惣兵衛は、初代文治の本名からとり、芸名として襲名する。

 師匠のざこばは、あいさつで「お元気ですか?もうあきまへんねや。喘息で全然あかんわ」と体調をぼやき、弟子たちの襲名については「ありがたいこっちゃな」とあっさり。「なんでこの名前を襲名するのか、わかりません。なんで?」と聞き、一同をずっこけさせた。

 すると、常務の南光が「米朝事務所といたしましても、誰かが襲名した「事務所的に仕事が増える」とぶっちゃけつつ、襲名の背景を説明。米團治は事務所の「平取です」と自己紹介して笑いをとり、自身の襲名経験を踏まえ「周りから背中を押されて使命感が宿るもの」と笑顔で語った。

 ひろばは「初代力造さんの名前をけがさないよう、今よりええ噺家になっていきたい」と気合。ちょうばは「身に余る大きな名前でございますが、頑張っていきたい」、そうばは「誰もやってないことをやりたい」と意気込んだ。

 ざこばは、弟子たちの芸には触れず、ひろばを「バイクであっちこっち行っとる。ごっついバイクらしい。僕はどんなんか知らんねんけど」と紹介。ちょうばには「うちに来ても家のことばっかりやってくれてます。草(抜き)をぴゃっぴゃ、ぴゃっぴゃやったり…。ありがとう」と言い、そうばについては「マイペースやな」と評しつつ「さびしい時、『いといてーや』というと『いときます』と。…ありがとう」と笑顔。「落語いうのは、こうせえ、ああせえ言われても、そんなんできへん。本人次第ですわ」と豪快だった。

 来年3月19日・20日に大阪・サンケイホールブリーゼで予定する桂米朝さん没後十年祭を皮切りに、襲名披露公演を行う。

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  • そこまで言って委員会でのたかじんとのやりとりめっちゃおもしろかったなぁ、合掌。
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