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最新曲「コロンブス」のMV(ミュージックビデオ)に「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」として公開を停止した3人組バンドMrs. GREEN APPLEのボーカル、ギターの大森元貴が13日、所属レーベルを通じて謝罪のコメントを発表した。
同曲を作詞作曲した大森は、MVに登場する「類人猿」について「差別的な表現に見えてしまう恐れ」がある懸念はあったとした上で「人に見立てたなどの意図は全く無く、ただただ年代の異なる生命がホームパーティーをするというイメージ」と主張。「決して差別的な内容にしたい、悲惨な歴史を肯定するものにしたいという意図はありませんでした」とした上で、「あらゆる可能性を指摘して別軸の案まで至らなかった我々の配慮不足が何よりの原因です」とし、謝罪した。
同曲はコカ・コーラ「Coke STUDIO」のキャンペーンソングとして書き下ろされた楽曲。MVは大森元貴がコロンブス、若井滉斗がナポレオン、藤澤涼架がベートーベンに扮(ふん)したストーリーで、「類人猿」のキャラクターが登場。メンバーが乗る馬車を引かせるなどの演出があったことに加え、コロンブスが近年では「侵略者」としての側面を伝えられることもあり、「奴隷制度」を想起させるなどの指摘の声が続出。トレンドワードに「ミセスMV」があがるなど騒動化していた。
ユニバーサルミュージックは「本映像はMrs. GREEN APPLEの所属レーベルであるEMI Recordsと所属事務所Project−MGAで制作いたしましたが、歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため、公開を停止することといたしました」と説明。「当社における公開前の確認が不十分であり、皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。今後はこのような事態を招くことのないよう細心の注意を払い、皆様にお楽しみいただける作品をお届けしてまいります」と謝罪した。
同バンドは13年結成。「ダンスホール」「ケセラセラ」などのヒット曲を連発し、大森の歌唱力と演奏力の高さなどで大人気のバンドとなっている。昨年にはNHK紅白歌合戦に初出場した。
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▽大森のコメント全文
「コロンブス」のMusic Videoを制作するにあたり、
・年代別の歴史上の人物
・類人猿
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・ホームパーティー
・楽しげなMV
という主なキーワードを、初期構想として提案しました。
類人猿が登場することに関しては、差別的な表現に見えてしまう恐れがあるという懸念を当初から感じておりましたが、類人猿を人に見立てたなどの意図は全く無く、ただただ年代の異なる生命がホームパーティーをするというイメージをしておりました。
しかしながら、意図とは異なる伝わり方もするかもしれないと思い、スタッフと確認し合い、事前に特殊メイクのニュアンス、衣装、演じ方のフォロー、監修をしていたつもりではおりましたが、そもそもの大きな題材として不快な思いをされた方に深くお詫び申し上げます。
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決して差別的な内容にしたい、悲惨な歴史を肯定するものにしたいという意図はありませんでしたが、上記のキーワードが意図と異なる形で線で繋がった時に何を連想させるのか、あらゆる可能性を指摘して別軸の案まで至らなかった我々の配慮不足が何よりの原因です。
「コロンブスの卵」というキーワードから制作に取り掛かり、前向きにワクワクできる映像にしたいという気持ちが、リスクへの配慮をあやふやにし、影響を及ぼしてしまったと認識しております。
こちらの意図する物語の展開としては、歴史的時間軸は存在せず、類人猿も人の祖先として描きたかった。そして時間の垣根を越えてホームパーティーをする。
これはあり得ない話であり、あくまでフィクションとしての映像作品であると。
ただ、ある事象を、歴史を彷彿とさせてしまうMVであったというご指摘を真摯に受け止め猛省しております。
この度は本当に申し訳ございませんでした。
以後このようなことが無いよう、細心の注意を払い、表現することに対して誠実に、精進してまいりたいと存じます。
Mrs. GREEN APPLE 大森元貴
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