OpenAI、「安全およびセキュリティ委員会」に元NSA長官のポール・ナカソネ氏

0

2024年06月14日 09:51  ITmedia NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia NEWS

NSA長官時代のポール・ナカソネ氏(画像:米国防総省)

 米OpenAIは6月13日(現地時間)、元米国家安全保障局(NSA)長官兼米サイバー軍司令官のポール・ナカソネ氏(60)を取締役に迎えたと発表した。同氏は最近設立した「安全およびセキュリティ委員会」にも参加する予定。


【その他の画像】


 OpenAIは発表文で「ナカソネ氏の洞察は、サイバーセキュリティの脅威を迅速に検知し対応することで、AIをどのように活用してサイバーセキュリティを強化できるかをより深く理解するというOpenAIの取り組みにも貢献するだろう」と説明した。


 ナカソネ氏は発表文で「OpenAIの使命に対する献身は、私自身の価値観や公務員としての経験と一致している」と語った。


 同氏はNSAと米サイバー軍で数十年の経験を積んでおり、当然これらの組織へのコネクションも持っている。


 これで取締役会は、サム・アルトマンCEO、アダム・ダンジェロ氏、ラリー・サマーズ氏、ブレット・テイラー氏、ビル&メリンダ・ゲイツ財団元CEOのスー・デスモンド・ヘルマン博士、ソニーの元執行副社長兼グローバル法務顧問のニコール・セリグマン氏、インスタカートCEO兼会長のフィジー・シモ氏、ポール・ナカソネ氏の8人編成となった。


 OpenAIでは、これまでAIの安全と制御に取り組んできたSuperalignmentチームの幹部が立て続けに退社し、チームが消滅した。安全およびセキュリティ委員会はその代わりとして設立された。この委員会は「OpenAIのプロジェクトと運営に関する重要な安全とセキュリティの決定について、取締役会全体に勧告を行う責任がある」とOpenAIは説明しているが、トップはアルトマン氏であり、委員会には多くの取締役が参加している。


    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定