ホンダ:ザルコ、一時はトップ5入りで大きく前進「速いライダーたちと肩を並べて走ることができた」/第9戦ドイツGP初日

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2024年07月06日 09:00  AUTOSPORT web

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ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)/2024MotoGP第9戦ドイツGP 初日
 7月5日、2024年MotoGP第9戦ドイツGP MotoGPクラス 初日のセッションがザクセンリンクで行われた。午後のプラクティスで、レプソル・ホンダ・チームのルカ・マリーニは17番手、ジョアン・ミルは22番手となっている。

 ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は16番手、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は18番手で終えている。また、ワイルドカード参戦のステファン・ブラドル(HRCテスト・チーム)は21番手となった。

 今季からコンセッション(優遇措置)の対象となっているホンダ勢だが、ここまでの計8戦終了時点でも未だ苦境が続いている。様々な新パーツやエンジンも投入され、レースにおいては少しずつポイントを狙えるまでになってきたが、予選において今季は4人揃って予選Q2進出ができていない状況だ。サマーブレイク前最後となるドイツGPに、5人体制で挑むホンダ勢はどのような走りを見せてくれるだろうか。

 午前のフリー走行1回目では、前戦でポイントを獲得したザルコが早々にトップ10圏内につける姿も見受けられた。そして、セッション中に1セットのみのタイヤを使用していたミル以外の4名は、序盤に1分22秒台に突入させて順調に走行を重ねていく。一方なかなかタイムを伸ばせていなかったミルは、セッティングの方向性を間違えてしまったことが原因のようで、終盤に向けて少しずつ立て直しを図っていた。

 さらに最後リヤに新品のミディアムタイヤを1本導入すると、ようやく1分22秒台に入れることが出来たが、他の4人に比べて少し遅れる形でのスタートとなった。そのなか、ホンダ勢トップは1分22秒127をマークした中上だった。続く午後のプラクティスでは、ザルコがいち早く1分21秒台に入れると、他4名もそれに続いてタイムアップを成功させる。

 開始25分ほどでセッションは一時赤旗中断となり、再開後には1コーナーで中上、ミルと転倒が相次いだ。終盤にかけては、全体のタイム短縮が激しくなるなか、ザルコが1分20秒668まで縮めてることに成功。チェッカー間際にはセクター2まで自己ベストを上回るペースだったが、13コーナーで転倒を喫したため、16番手にとどまった。しかし、初日においてホンダ勢の中では最速で終えている。

 そして、マリーニは1分20秒868で17番手、中上は1分20秒886で18番手とホンダ勢3名が1分20秒台をマーク。ブラドルが1分21秒547まで縮めているのに対し、中盤に転倒があったミルは終盤までタイムが伸び悩んだ。自己ベストは更新したが、1分21秒847の22番手に沈む結果となった。

■ルカ・マリーニ(FP1:19番手、プラクティス:17番手)
「やるべきことはまだあるけれど、これまでと比べれば、いいステップを踏むことができたよ。今日は風が強かったから集中しなければいけなくて、難しい走りを強いられた。コーナーの進入はまだ改善の余地があるから、明日はこの部分に取り組んでいきたいね」

■ジョアン・ミル(FP1:21番手、プラクティス:22番手)
「正直に言って、今日は本当に厳しい一日だった。午前中のフリー走行はセッティングの方向を間違えてしまい、前進することができまなかった。午後のプラクティスではセッティングが改善し、『さあ、これからだ』と思った矢先に転倒。セッションの大半を台なしにしてしまった。明日の目標は、さらに競争力を高め、少なくともほかのホンダライダーたちと一緒に走ることだよ」

■ヨハン・ザルコ(FP1:18番手、プラクティス:16番手)
「午後のプラクティスで、ようやく笑顔になることができきたよ。プラクティスでは多くの周回でトップ5に入り、速いライダーたちと肩を並べて走ることができた。ペースも安定していたけれど、戦略を間違えて転倒してしまったんだ。そのため予選Q2にダイレクトで進出することはできなかったけれど、大きく前進できたと思っている。引き続き、フリー走行でセットアップを進めて予選に挑むよ」

■ステファン・ブラドル(FP1:20番手、プラクティス:21番手)
「ザクセンリンクを走るのは、いつも楽しみだよ。ファンのサポートを感じることができる。MotoGPを戦う唯一のドイツ人として、ファンのためにいい週末を過ごしたいと心から思っている。実戦に参加することで、マシンのポテンシャルを確認することができるからね。いつもと同じようにいくつかの課題はあるけれど、自分たちになにができるか見てみたいよ」

■中上貴晶(FP1:17番手、プラクティス:18番手)
「今日は気温が低く、転倒者が多い一日でした。自分もそのひとりです。ザクセンリンクは左回りなのでタイヤの右側の温度を上げるのに苦労しました。転倒したのは第1コーナーで、今日はここで転倒したライダーが最も多かったと思います」

「さまざまなジオメトリーを試しましたが、最後までいい感触が得られず、フロントを失ってしまいました。明日のフリー走行と予選、そしてスプリントに向けてセットアップを進めていきます」

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