JR東日本など4社使用の保線管理システム、相鉄と東武鉄道も参画へ

日本線路技術、小田急電鉄、相模鉄道、東急電鉄、東京メトロ、東武鉄道、JR東日本は17日、鉄道4社(小田急電鉄、東急電鉄、東京メトロ、JR東日本)で共同使用している保線管理システム「RAMos+(ラモスプラス)」に相鉄と東武鉄道が新たに加わると発表した。


「RAMos+」は日本線路技術(NSG)が開発・運用する保線管理システム。従来、線路設備モニタリング装置で取得したデータの処理は、各事業者ごとに独立したシステムで行われていたが、「RAMos+」の活用により、各社が同じプラットフォーム上で処理できるようになった。

システム開発費の削減やメンテナンスの生産性工場などの効果が期待できることから、小田急電鉄、東急電鉄、東京メトロ、JR東日本の4社が軌道状態のデータを「RAMos+」で一括管理している。これら4社にNSGを加えた5社でコンソーシアムを形成し、線路状態を高頻度で把握して最適な時期に補修を行うメンテナンス手法「CBM」の推進に取り組んでいる。


このコンソーシアムに相鉄と東武鉄道が新たに加わることで、メンバー間での技術・知見のさらなる共有、データの蓄積による分析精度の向上、メンテナンスの生産性向上が見込めるとしている。今後、線路設備モニタリング装置を搭載した営業列車の相互乗入れも一部活用し、相鉄、東急電鉄、東京メトロ、東武鉄道の各社で運用エリアを拡大する予定とのこと。（佐々木康弘）