限定公開( 2 )
アクロバット飛行の訓練中に突然キャノピー(操縦席の上部を覆う大きな窓)が開き、絶体絶命の中でパイロットの女性が無事に飛行機を着陸させる動画が、YouTubeで200万回以上も再生されています。
オランダ在住のピアニスト兼パイロットのナリネ・メルクムジャンさんが投稿した動画は、数年前の夏の日にアクロバット飛行の訓練をしていたときに撮影したものとのこと。当時ナリネさんはアクロバット用の飛行機「エクストラ330LX」に乗り込み、いつも通り離陸しました。
すると、飛行機が大きく旋回した途端に突然キャノピーが開き、衝撃でガラスが飛び散ってしまいました。ナリネさんは顔全体に強い風圧を受けて目を開けることも呼吸することも難しい状態となってしまったのです。明らかに苦しそうな表情を見せるナリネさん。騒音のため地上から無線で指示を送るコーチの声も聞き取れず、絶体絶命の状態です。
しかし、ナリネさんは視界不良に陥ったにもかかわらず、キャノピーが開いたままで見事に飛行機を着陸させ、無事に帰還することができました。この後ナリネさんの視力は回復するまで28時間近くかかったとのことです。このアクシデントについてナリネさんは、新型コロナウイルスから回復したばかりで体調が万全ではなかったこと、離陸前にキャノピーがきちんとロックされているか目視確認しなかったことに原因があると認めています。
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そんなナリネさんは、自分のミスや、そのミスから学んだ教訓について透明性を持って公開することがいかに大事か気づいたとのこと。そして同じパイロット仲間に対して「みなさん、安全飛行でお願いします」とメッセージを送ってます。
ナリネさんのYouTubeチャンネル「Narine Melkumjan」には、他にもピアノの演奏と組み合わせた臨場感たっぷりの飛行動画などが視聴者の目を楽しませています。
出典:YouTubeチャンネル「Narine Melkumjan」
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