家内が62歳で特別支給の老齢厚生年金を受給。家内が65歳になると手当が私の誕生日まで支給されると聞いたのですが、何のことでしょう?

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2024年07月21日 20:31  All About

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年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、妻が65歳になると、夫の誕生日まで支給される手当は何のことなのかという質問に専門家が回答します。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。

今回は、妻が65歳になると、夫の誕生日まで支給される手当は何のことなのかという質問です。

Q:家内が62歳で特別支給の老齢厚生年金を受給いたしました。家内が65歳になると手当が私の誕生日まで支給されると聞いたのですが、何のことでしょうか?

「家内が62歳で特別支給の老齢厚生年金を受給いたしました。家内は昭和36年2月生まれ、私が昭和36年8月生まれ。年金事務所で家内が65歳になると、手当が私の誕生日まで支給されると聞いたのですがよく意味がわかりませんでした。何のことでしょうか? お教えいただければ幸いです」(cbz96220さん)

A:相談者が65歳になるまで、相談者の妻の老齢厚生年金に加給年金額が上乗せされる、ということかと思います

加給年金額とは、厚生年金に20年以上加入している人が65歳になった時点で、生計を維持している65歳未満の配偶者がいる場合に、老齢厚生年金に上乗せされる年金です。

加給年金額は、対象になっている配偶者が65歳になると支給停止になります。その時点で、これまで加給年金の対象となっていた配偶者には、65歳からもらえる老齢基礎年金に振替加算が上乗せされることになります。

相談者「cbz96220」さんのケースに置き換えると、相談者は妻より半年ほど年下になりますので、加給年金額の対象者(配偶者)となります。そのため、その他の条件にも当てはまるのであれば、妻が65歳になって老齢厚生年金を受け取り始めると、加給年金額が上乗せされるのではないかと思います。このようなことを、年金事務所は説明したのではないかと推測します。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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