「新東京ビル」のリニューアルが2025年度に完了　メゾンカカオの都内初旗艦店が入居

　三菱地所グループが、現在推進している「新東京ビル」の大規模リニューアルを2025年度中に完了させることを発表した。

　同グループは、2020年代における大手町、丸の内、有楽町を含む丸の内エリアのまちづくりを「丸の内NEXTステージ」とし、企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出すことを推進。有楽町においては2019年度よりエリア全体のリニューアルを進めている。
　その一環として、丸の内との結節点で有楽町の玄関口に位置する既存ビル「新東京ビル」の大規模リニューアルを2022年8月に開始。既に1階北西角地約1000平方メートルの大規模店舗区画のほか、3・5階のリニューアルを実施しており、各フロアも順次リニューアルを進め全体の完了は2025年度中を予定している。今後は、2階以上の各階エレベーターホールに、オフィスワーカーが自由に使うことができるラウンジスペースを設置し、各階で異なるコンセプト・過ごし方が楽しめるフロアデザインを施すという。また、ヴィーガンレザーを使用した什器やリサイクル素材の壁面タイルを採用するほか、窓ガラスをLow-E複層ガラスに全面更新することで熱負荷の低減を図り省エネ性能の向上を図るなど環境配慮を重視したリノベーションを実施する。既にリニューアル済の3階と5階には約30点のアート作品を展示。来街者が有楽町のアート全体に対して親しみを感じていただけるような仕組みを創出していく。
　このほか、「新東京ビル」1階ピロティ隣接区画に「メゾンカカオ」が都内初となる旗艦店をオープン。チョコレートスイーツや、手土産、ギフトなどを販売する。同ブランド初のカフェ併設型ショップとなる。

　◾️新東京ビル所在地：東京都千代田区丸の内三丁目3番1号交通：JR各線、丸ノ内線「東京駅」直結敷地面積：約9827平方メートル構造・規模：鉄骨鉄筋コンクリート造・地上9階、地下4階、塔屋3階延床面積：約10万2768平方メートル設計・監理：三菱地所株式会社施工：大成建設株式会社竣工：1963年6月